2023年2月16日

合格祝いにおすすめの絵本『ちよにやちよに』―「きみがよ」はお祝いの歌

受験生には正念場の2月半ばを過ぎ、合格発表が続々と行われています。

受験といえばかつては高校受験、もしくは大学受験が主流でしたが、現在は中学受験を経験する子どもも増えてきました。全国平均で10人に1人弱、東京都だけに絞るとなんと4人に1人が中学受験をするというデータもあります。

いずれにせよ、長い準備期間を経て自分の力が試されるこの経験は、人生のなかでも大きな試練といえます。

この試練を乗り越えて合格を勝ち取った受験生たちに、何か役立つものを贈りたい――。いま、そう考えているご家族、ご親戚の方も多いことでしょう。

バッグやお財布、電子辞書やタブレットなどの人気が高いようですが、好みやニーズなどを考えると判断に迷うところです。「好きなものを選んでほしい」とお金を贈るのが無難ですが、それでも何か想いが届くものを添えたいですよね。

そんなみなさまに合格祝いのプレゼントとしておすすめなのが、絵本です。

絵本は幼児向け以外にも価値がある

絵本をプレゼントとして考えるなら、出産祝いや幼児のお誕生日祝いを思い浮かべます。ある程度成長してから絵本を開くことは少ないかもしれません。

でも、親になって子どもに読み聞かせたり、ふと何かの機会に絵本を手にする機会があったとき、幼いころとは異なる感動を覚えた経験はないでしょうか。

絵本の世界観には、無限の広がりがあります。だからこそ、現実との境が薄い幼児の想像力をどんどん掻き立てていくものになります。

そしてこの独特の世界観は、思春期以降の学生たちにも無意味なものではありません。思考力が高まってより深い意味を理解できれば、新たな感性が刺激されるからです。

成長し多くの知識を得たからこそ、絵本には新しい価値が生まれます。実際に、絵本を学校の授業や企業の研修の教材として使うことも増えています。

保護者から求められて生まれた絵本『ちよにやちよに』

昨年末に実売1万冊を突破した文屋の絵本『ちよにやちよに』は、合格祝いのプレゼントにぜひお選びいただきたい一冊です。

というのも、筆者である博多の歴女、白駒 妃登美(しらこま ひとみ)さんがこの絵本をつくるきっかけとなったのは、学校で講演をしたときに子どもたちや保護者から聞かれるこんな声だったからです。

「今日から誇りをもって『君が代』を歌えます」

「この『君が代』の話を、もっと幼いころから子どもたちに聞かせたい」

国歌『君が代』の背景には、多く人が知らないストーリーがあります。それは大人にも子どもにもある意味では衝撃です。

そしてこのストーリーが語る『君が代』の本来の意味は、賛否の渦巻く国歌『君が代』を日本人としての誇りに変える、大きなきっかけになるものです。

愛する人を想う和歌が、やがてお祝いの歌へ

わが君は 千代に八千代に
さざれ石の 巌(いわお)となりて 苔のむすまで

1100年以上前に詠まれた『君が代』の元歌は、古今和歌集にある「題しらず、よみ人知らず」の和歌でした。

当時「わが君」という言葉は、愛しく想う相手への呼びかけとして使われていました。この和歌は、いまは名も残っていないある人物が書いたラブレターだったのです。

たいせつな あなた
あなたの いのちが いつまでも いつまでも
永く つづきますように

この和歌は古今和歌集のなかで「賀歌(がのうた)」、つまりお祝いのときに歌われる歌として分類されています。

賀歌は長寿を願い、繁栄を寿(ことほ)ぐ歌であり、人々から愛されて永く歌い継がれます。歴史の流れのなかで天皇に捧げる歌となりましたが、本来は愛する人や大切な家族の末永い健康と幸せを祝う歌でした。

子どもの誕生や成長を祝い、家族がお互いを大切に思うたくさんの場面でも、きっと歌われてきたことでしょう。

きみがよは お祝いの歌
「おめでとう」のきもちをこめて うたうと
思いやりの こころが ひびきあうよ

時を経た令和の世の中では、家族の形も多様化しています。それでもやはり、身近に自分の成功を喜び、心から祝ってくれる人がいることは、いまも変わらず子どもたちの大きな力になるはずです。

期待と不安に満ちた新たな生活が始まる子どもたちのために、日本人が永く受け継いできた思いやりの心を描くこの絵本を贈りませんか。

卒業、入学祝いにもぜひおすすめしたいと思います。

絵本『ちよにやちよに~愛のうたきみがよの旅』は下記からご購入いただけます。

【愛蔵版(ハードカバー)のご購入はこちらから】
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(※普及版は、別途10冊、100冊セットもございます。)
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【『ちよにやちよに』寄付本プロジェクト】
https://e-denen.net/kifubon-chiyoni/



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