2021年9月30日
9月も終わりに近づき、陽が落ちるのがずいぶん早くなってきました。これから、どんどん秋も深まっていきます。
秋は栗の季節。文屋代表の木下が「取締役用務員」を務める小布施牧場でも、まさに栗の収穫の真っ最中です。
栗が特産の小布施町のなかでも、「栽培好適地」といわれる農園でつくっています。自家培養した土着の善玉菌で育つ小布施栗にご興味があれば、こちらものぞいてみてください。
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https://obusedairyfarm.co.jp/products-post/obusekuri/
秋の味覚を楽しんだら、長い夜には読書を楽しみたいものです。
ただ、小さな子どもがいるご家庭では、なかなかゆっくり読書する余裕はないですよね。そんなときは、子どもたちと一緒に絵本を読んでみてはいかがでしょう。
読書の秋に、子どもも楽しめる大人向けの絵本『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』をご紹介します。
東京2020オリンピック&パラリンピックにサッカーW杯予選と、今年は夏から国歌を聞く機会が多い年です。
歌い手のパフォーマンスなど、何かと話題になる『君が代』斉唱。でも、その歌詞の本来の意味は、あまり知られていません。
絵本『ちよにやちよに』は、美しい日本画とやさしくあたたかい語りによって、親子で楽しく国歌『君が代』の意味を学ぶことができる本です。
作者である博多の歴女、白駒妃登美(しらこまひとみ)さんは、初めて『君が代』の意味を知ったときの気持ちを、こんなふうに語っています。
私たちの国歌『君が代』の本歌は、平安時代に生きた、ある人物の詠(よ)んだ「愛の歌」です。このことを知った時、梅の花に太陽の光が差し込みキラキラと輝き始めたような、美しいあたたかさが、胸いっぱいに広がっていきました。
白駒妃登美さんご本人が熱くこの気持ちを語る動画も、必見です。
国歌『君が代』が、あふれる愛の心をつづった歌と知った白駒さんの想い。絵本の制作は、この想いへの共感の力によって、実現したものです。
学校などでの講演も多い白駒妃登美さんは、いつも『君が代』の本来の意味を話していました。すると、生徒や保護者の方々からこんな声があがります。
「今日から『君が代』を、誇りを持って歌います」
「今日聞いた『君が代』の話を、もっと幼いころから子どもたちに聞かせたい」
その声が、白駒妃登美さんを絵本制作に導きました。
国歌『君が代』には、さまざまな賛否があります。出版までの険しい道のりにもかかわらず、白駒さんが決してあきらめなかったのは、それほどにこの共感の力が大きかったからです。
そして今年の7月、文屋より絵本『ちよにやちよに』が出版されてから、共感の輪は大きく広がっていきました。
「もっと早くに、小学生の時に教えてほしかった。孫たちに読んであげます」
「君が代アレルギーが治りました。これでスッキリした気分で歌えます!」
こうしたご感想をつぎつぎにいただくようになり、さらにその想いを行動に移す方も出てきました。
前回のブログでご紹介した鈴木崇之さん(⇒https://e-denen.net/blog29/)は、娘さんが通われている「めばえ幼稚園」(千葉県我孫子【あびこ】市)に、絵本『ちよにやちよに』を1冊寄贈されました。
そして鈴木さんと語り合った園長の井上ミドリ先生は、こんなふうにおっしゃったそうです。
この歳になるまで、てっきり軍国主義と結びついた歌とばかり思っていました。地味な音色ですし、
いまひとつパッとしない国歌だと思っていました。幼稚園児にも読み聞かせるべき内容ですね。さっそく園として15冊ほど買って、まずは職員全員に読ませましょう。
絵本はめばえ幼稚園の蔵書として、園児への貸し出しもすることになりました。
それだけでなく、井上園長は鈴木さんに絵本の魅力を知らせるチラシづくりを依頼し、230人の園児のご家庭すべてにチラシを手渡ししてくださったのです。
絵本『ちよにやちよに』の人を動かす力に誰より驚いているのは、制作チームかもしれません。
そしてこの共感の力はいま、文屋をさらなる使命に導いています
地球を丸くあまねく太陽のように、和やかなあたたかさをもつ日の本の国、日本。ここで和を尊び、感謝の心を大切に、日々の創意工夫を重ねてたくさんの知恵を生み出してきた先人たち。
それを受け継ぐ私たち日本人には、未来に向かってできることがたくさんあるはずです。
持続可能な世界を築くために、「いま」をかたちづくる「ちよにやちよにプロジェクト」。また近いうちに、発信したいと思います。
絵本『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』のご購入や、寄付本プロジェクトへのご参加は、こちらからどうぞ。
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https://e-denen.net/kifubon-chiyoni/