2021年9月2日
文屋より7月9日に出版された、絵本『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』。
多くのみなさまにご賛同、ご共感いただき、発売からひと月あまりで増刷を決定いたしました。
この場を借りまして、みなさまのご支援に心よりお礼を申し上げます。
この本は、子どもたちも楽しめる大人向けの絵本です。
作者である白駒妃登美(しらこまひとみ)さんは、歴史上の日本人の生き方から多くを学んできた博多の歴女。こうした人物たちからの学びをご自身の人生に活かし、また書籍や講演をとおして私たちにも伝えてきてくれました。
そんな学びのなかでも、白駒さんが「私の人生が大きく変わった」とまで語っていること。それは、東洋思想研究家の境野勝悟(さかいのかつのり)氏の『日本のこころの教育』(致知出版社)から得たものでした。
白駒さんは、こう語ります。
そこには私たちの祖先が何を畏(おそ)れ、何を信じ、何を大切にしてきたのか、日本人の源流が綴(つづ)られていました。そのなかに、国歌『君が代(きみがよ)』の本歌となった、『古今和歌集』の「詠(よ)み人知らず」の歌が紹介されていたのです。
わがきみは ちよにやちよに
さざれいしの いわおとなりて
こけのむすまで
この和歌は、愛する人がずっと幸せでありつづけてほしいという祈りの歌でした。幾千年も、小さな石が大きな岩になり、苔が生えてくるまでずっと、と深い想いを伝えるラブレターだったのです。
この出会いこそ、白駒妃登美さんが絵本『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』を制作するきっかけとなるものでした。
この和歌が収められている『古今和歌集』は、平安時代前期に活躍した歌人たちによって編纂(へんさん)されました。
名高い歌人たちの和歌が多く収められる『古今和歌集』のなかで、いまも歌い継がれる和歌。詠んだのは、名も残らないような人物だったのです。
にもかかわらず、込められた想いは1000年のときを超えて多くの人々の心に刻まれ、やがて国歌となりました。
白駒妃登美さんは、「君が代はラブレターだった」ということを、小学校など多くの教育の場での講演で話すようになりました。
そこでは子どもたちだけでなく、保護者である大人たちからも驚きと感動の言葉が聞かれます。
なかでも一番多いのは、「もっと早く知りたかった」という声。このブログでも読者さまのご感想を紹介していますが、こうした声が多いことをあらためて実感します。
今回ご紹介するのは、THS経営組織研究所代表の小杉俊哉先生が、ご自身のFacebookにあげてくださったものです。
慶應義塾大学の特任教授も務められ、経営や人事、キャリアや生き方など幅広く多数の書籍も出版されている小杉俊哉先生が、こんなふうにおっしゃっています。
お恥ずかしいことに、君が代の歌の成り立ちよく知りませんでした。知らずにどれだけ唄っていた(唄わされていた?)ことでしょうか。これ、本当に小学校の時に知りたかったです!日本人として。
もともとラブレターだったと。だから子ども達に知って欲しい!寄付本プロジェクト、既に250万円、1250冊が1250カ所の図書館や施設に寄贈されています。素晴らしいですね。微力ながら参加させていただきました。
絵本『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』は、子どもたちはもちろん、私たち大人にも学びがあります。
ストーリーの後には、国歌『君が代』の成り立ちが解説されています。そこには、ラブレターだった和歌がどのようにして国歌になったのか、まさに「愛のうた 君が代の旅」が描かれているのです。
子どもたちと一緒に、絵本をとおして新たな『君が代』を発見してみませんか。
小杉俊哉先生もご協力くださった絵本『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』の寄付本プロジェクトでは、日本や世界の子どもたちに絵本を贈るため、みなさまからのご支援を募っています。
早くも7月4日に、第1次目標を達成することができました。福島県内の小学校図書館446館、福島県内の公立図書館118館、全国の児童養護施設590館、小児医療の病院96施設の合計1250個所に絵本を寄贈させていただき、喜びの声もとどいております。
第2次目標の寄付先は、世界各国の駐日外国公館約230館(1館3~5冊)、世界中の日本人学校約100校(1校2冊)の合計1,250個所です。現時点では、240冊(565,000円)のご寄付をいただいております。
寄付本プロジェクトの詳細は、下記からご覧いただけます。みなさまのご支援を、心よりお待ちしております。
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https://e-denen.net/kifubon-chiyoni/