2024年11月14日

プレム・ラワットさんの新刊『魂に聴く』の出版記念講演会を京都にて開催

2024年10月17日、文屋は新刊『魂に聴く』(プレム・ラワット著/加藤覚一訳)を出版しました。

この2日後の19日、文屋の主催にて出版記念講演会&祝賀ティーパーティが開催されました。京都パルスプラザ稲盛ホールに著者のプレム・ラワットさんをお迎えし、集まった来場者数は380人ほどです。

1957年にインド北部に生まれたラワットさんは、幼少期から「心の平和」を説く深い真理をシンプルな言葉で語りはじめます。そしてわずか13歳で、ヨーロッパ各地やアメリカに招かれて講演を開始しました。その後50年以上にわたり講演活動を続け、訪れた都市は300以上、聴講者もすでに2,000万人に上ります。

いまや世界中に名だたる支援者をもつラワットさんの今回の講演は、その三割が海外からのゲストです。ホールの客席は、国際色豊かな聴講者の方々で埋め尽くされました。

英語と日本語で伝えるプレム・ラワットさんのメッセージ

「あなたは何者ですか? 」この質問の答えに困ってしまう人は多いでしょう。それは信じる領域を抜け出し、感じる領域に入り込まないと答えられないからです。自分の名前、年齢、性別、職業、婚姻状況、好きな色を答えても、意味ある答えにはなりません。理論や理屈を駆使しても意味ある答えにはなりません。きちんと答えるためには、深いところで自己の魂とつながる必要があります。そうすれば言葉を使って答える必要がなくなります。もう答えを「知っている」のですから。(『魂に聴く』より)

今回発売された『魂に聴く』は、2021年にHarpar Collins Publishersより出版された『Hear Yourself~How to Find Peace in a Noisy World』の日本語版です。

講演では著者のラワットさんより、本書のエッセンスが英語で優しく語られました。この内容は日本語版の翻訳者である加藤覚一さんともう一人、二人体制で日本語に同時通訳され、希望する参加者の方々はイヤホンを通して聴きました。

『Hear Yourself』の中で繰り返されているのは、「自分は何者か?」という問い。自己の本質を追求する本書のメッセージを日本人に伝えるために、加藤さんは日本語版制作の際に「魂」という言葉を選んでいます。

「魂とつながる」――これはラワットさんが本書でも頻繁に使っている言葉です。英語と日本語、違う言語ではあるものの、どちらの話者も深い意味を感じ取ることができるはずです。

世界各国の聴講者の方々が言語を超えてメッセージを共有することで、会場は一体感に包まれました。

日本人に親和性のあるラワットさんの言葉を新刊で伝える

私たちは日常、さまざまなノイズによって、本来の自分の声を遠ざけてしまっています。自分が頭で考え、信じ込んでいることから逃れないかぎり、その声を聞くことはできません。

「魂とつながる」とは真の自己と出会い、その存在に心からの歓びを覚えること。自然万物に魂が宿ると考える日本人にとって、ラワットさんのメッセージはとても親和性があります。

この日本の精神を深く知るラワットさんは、日本語版の出版に大きな期待を寄せています。

ラワットさんは2015年、日本の出版社である文屋から、初の著書『Pot with the Hole ~穴のあいた桶』を出版しました。その後も絵本『あなのあいたおけ』(2016年)、絵本『なりたいなぁ』(2017年)、そして2022年に著書『呼吸』を文屋より上梓しています。


今回、文屋が手掛けるラワットさん五冊目の『魂に聴く』は、初めての翻訳出版です。総頁数400ページで語られる多くの言葉は、これまでとは異なるアプローチで理解を促し、読者を惹きつけるでしょう。

「世界初めて」の文屋の試み――参加者をつなぐ場づくり

質疑応答を含めた1時間30分の講演後には、同じ会場内で祝賀ティーパーティが行われ、多くの方々が交流を楽しみました。


ラワットさんの著書は翻訳版も含め、世界の多くの国で出版されています。しかし、出版記念の催しが行われることはあまりないようです。

またプレム・ラワット財団(The Prem Rawat Foundation: TPRF)が主催する世界公演は、原則参加費は無料です。多くの聴講者が集まりますが、その後に食事や飲み物が提供される催しが行われることもありません。

ラワットさんが長く講演活動を行うなか、参加者同士が交流できる場は決して多くないことになります。初の著書の出版を含め、文屋の活動はラワットさんの関係者の方々に「世界で初めてだね」と言われます。

ラワットさんの言葉から多くの学びを得る国内外の人々をつなぎ、この学びをより広げること。そのために工夫をすることも、文屋の使命と感じています。

今回の講演会では、文屋の大切な著者の一人である薮原秀樹さんが司会を務め、明るく元気に会場を盛り上げてくれました。薮原さんが進めてくれた質疑応答の様子、また今回のラワットさん来日に合わせて行われた他のイベントについて、次回以降にもお伝えしてまいります。

どうぞお楽しみに。

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