2024年10月17日

プレム・ラワットさんの平和教育プログラム(PEP)とは? 

2024年10月11日、ノーベル平和賞が日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)に授与されることが発表されました。広島・長崎の原爆によって被害を受け生存している「ヒバクシャ」の声を届ける草の根運動が、世界の核兵器廃絶、平和への喚起に大きな価値をもつことが認められたといえます。

戦略的核兵器の使用が現実味を帯びるなか、唯一の被爆国である日本の団体にノーベル平和賞が授与されることで、平和の発信国としてわが国の役割はますます問われることになるでしょう。

文屋と10年のご縁がある講演家で平和教育者のプレム・ラワットさんは、過去に2回ノーベル平和賞にノミネート(非公式発表)されています。また2011年にはEU欧州議会より「世界平和大使」の称号を授与された人物です。


文屋は本日(2024年10月17日)、新刊『魂に聴く』(プレム・ラワット著/加藤覚一訳)を出版します。今週はラワットさんを京都にお迎えし、複数のイベントを開催しています。

「心の平和」の達成を導くプレム・ラワットさんの平和教育プログラム(PEP)

インド北部に生まれ、父の影響で4歳から「心の平和」のメッセージを語りはじめたラワットさんはその後、世界中に招かれ、65歳を超えたいまも精力的に活動しています。ラワットさんが考える世界平和の実現は、国家間の紛争解決から始まるのではなく、私たち一人ひとりが平穏な心を築くことから始まります。

この起点となる「心の平和」を一人でも多くの人が達成できるよう、プレム・ラワット財団(The Prem Rawat Foundation: TPRF)は世界84カ国以上、40言語にて無償で平和教育プログラム(Peace Education Program: PEP)を提供。大学をはじめとする教育機関、医療現場や矯正施設などで提供されています。

なかでも効果が目覚ましいとされているのが、世界の110カ所以上でPEPを採用している刑務所です。収容者の心の安定、出所後の再犯率の減少傾向が認められており、採用している刑務官も受刑者たちの行動への変化を口にしています。

平和教育プログラム(PEP)の内容

平和教育プログラムと聞くと、平和についての特別な知識を学ぶコースのように感じられるかもしれません。上図で言うならば、国や社会レベルでの平和の解決のために何を知り、何を考えるべきか、ということが主なテーマとなるでしょう。

しかしラワットさんが焦点を当てているのは個人レベルでの平和です。一人ひとりが自分の中にある平和を見つけるために、PEPでは10のテーマ「Peace(平和)、 Appreciation(感謝)、Inner Strength(内面の強さ)、 Self-Awareness(自己認識)、 Clarity(明晰さ)、 Understanding(理解)、 Dignity(尊厳)、 Choice(選択)、 Hope(希望)、 Contentment(満足)」について考えます。

10回のワークショップでは、それぞれのテーマに関して編集されたラワットさんの講演、インタビューや人々との交流、またアニメーションも含めたビデオを鑑賞します。コース参加者に配布されるワークブックに記載されているのは、それぞれのテーマに関する記事や探究のヒントです。

また仲間との対話によって学びを深めるアクティビティも行われます。この活動を進めるファシリテーターになるためのプログラムも別途用意されており、意欲があれば誰でも挑戦することが可能です。

PEPについては、プレム・ラワット財団(TPRF)の下記ページより詳細が英語で紹介されています。
https://tprf.org/peace-education-program/

またプレム・ラワットさんの活動を支援する日本の団体「Peace for People」でも、PEPを含めた学びの場を提供しているので、ぜひ下記をご覧ください。
https://pfpj.jp/learning-more/

ラワットさんが来日!PEP活動の報告を含む複数のイベントに登壇

新刊『魂に聴く』の出版を記念して来日するラワットさんは今週、京都にて対面の場で聴者のみなさんに直接語りかける複数のイベントに登壇します。

まず10月15日(火)には京都市内の府立高校で、現役の高校生たちを対象に「心の平和」について講演会を行いました。

そして2日後の本日17日(木)、ホテルオークラ京都にて、【Peace Education Program (PEP) International Meeting & Japan International Party, Kyoto 2024】を開催。PEPの実績を紹介するビデオの上映、ラワットさんのスピーチ、そして会場参加者からのQ&Aの三部構成を予定しています。

そしてさらに2日後の19日(土)には、『魂に聴く』出版記念講演会が行われます。詳細は本ページ末にご紹介しますが、直前になりますので、参加をご希望の方はぜひ文屋まで直接お問い合わせください。

日本被団協のノーベル賞受賞により、日本から海外に向けた平和の発信は今後さらに大きな意味をもつことになります。プレム・ラワットさんが考える「心の平和」は、私たち日本人にとって大切な気づきを促すものです。

そのような意味でも、文屋はラワットさんのメッセージを発信することに使命を感じています。今週行われるラワットさんのイベントについては、あらためて詳細にご報告しますので、どうぞお楽しみに。

※本日(10月17日)発売!新刊『魂に聴く』(プレム・ラワット著/加藤覚一訳)のご予約はこちらから
https://bunya.shop-pro.jp/?pid=178962887

寄付本プロジェクトの詳細やお申し込みはこちらから
https://e-denen.net/kifubon-hear-yourself/


※プレム・ラワットさんが来日!10歳以上大学院生以下の学生は200名まで無料でご招待
【出版記念講演会&祝賀ティーパーティー】
開催日:2024年10月19日(土)

時間:13時(12時15分受付開始)~16時30分

会場:京都パルスプラザ 稲盛ホール


詳細とお申し込みは下記より
https://e-denen.net/premrawat-kyoto2024/

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