2024年5月2日

プレム・ラワットさんと文屋の出会い――世界への出版の起点となった瞬間的な共鳴

――あなたは何のために生きていますか?もう戻ってこない昨日のためですか?
それとも、行くことのできない明日のためですか?
あなたが唯一いることができる場所、それは“今”という瞬間です。

(『Pot with the Hole~穴のあいた桶』プレム・ラワット著(文屋)より)

穏やかで優しい口調ながら、一つ一つの言葉が聴いている人のこころに深く染みこんでいく――。インドの北部で生まれ、幼いころから希有な力を内に秘めた講演家、プレム・ラワットさんが聴衆の前で語り始めたのは、わずか4歳のときでした。

そして13歳のころには生まれ故郷のインドを出てさまざまな国で語り始め、65歳を超えた現在まで50年以上にわたり、世界中から招かれて講演活動を継続。これまでに訪れた都市は300を超え、ライブの聴衆は2000万人以上にのぼります。

この世界的な講演家であるプレム・ラワットさんと、長野県小布施町で小さな出版社を営む文屋。すぐには接点が見つからない両者が出会った瞬間に起こった共鳴がその後、世界に共感の輪を広げる出版の起点となりました。

それは2014年秋、今から10年前のことです。

プレム・ラワットさんと文屋代表・木下豊の出会い

左から、関佳彦さん(ご縁結びの方)、マックス・ウィトルさん(当初からの通訳兼翻訳兼交渉役)、ベニシア・スタンリー・スミスさん、木下、小谷美知世さん(1冊目の本の編集の相棒)、ポール・ブルームフィールドさん(ラワットさんの第一秘書)

2014年10月16日、大阪市内のホテルの会議室で、文屋の木下はあたためてきた言葉を単刀直入にラワットさんに伝えました。

「あなたは、人類史上で初めて、その本質的な尊いメッセージを、世界中を旅しながら伝える使命をもって生まれた人です。千年に一人の人物です。わたしは、百年先まで読み継がれる『百年本』を出版しています。あなたの人生初めてのご著書を、わたしに出版させてください。世界に発信していきます。

それに対するラワットさんの返事は即答でした。

「わかりました。あなたを信頼します。あなたにわたしの最初の本の世界出版権を差し上げます。大人向けの本だけではなく、子どもたちも楽しめる絵本もつくってください。絵本の物語なら、泉のように湧いてきます。」

そして翌年に文屋から出版されたのが『Pot with the Hole 穴のあいた桶』(2015年)です。ラワットさんの希望に応え、続けて絵本『あなのあいたおけ』(2016年)、絵本『なりたいなぁ』(2017年)も出版されました。

これはよくある出版交渉でしょうか。

ラワットさんの50年を超える講演人生を振り返れば、初出版はごく最近のことです。当時すでにノーベル平和賞のノミネートを2回受け、EU欧州議会から「世界平和大使」も授与されていたほどの人物が、なぜ著書の出版をしていなかったのか。

そしてなぜ、日本の小さな出版社からの依頼を快諾してくれたのか――。

その本当の答えは、今もわかりません。ただ一つの事実として、この日から10年を経た今なお、ラワットさんと文屋の信頼関係は続いていることです。

「OK, I trust you」に込められた想い

50年を超える講演生活のなかで「幸せは穏やかなこころに宿る」という一貫したメッセージを語り続けてきたラワットさんの魅力は、ライブ講演でこそ発揮されます。

その圧倒的なオーラは、一冊の本で伝えられるものではありません。

何よりラワットさん自身が、生の声で言葉を伝えることを大切にしています。優しい光を放つ目で聴衆の様子をじっと見ながら、今この瞬間、伝えたいメッセージに一点集中してゆっくりと語られる言葉には、強い力が宿ります。

Choose Right 「正しい選択」(Prem Rawat 公式サイトより【日本語訳付】)


全身全霊をかけた語り、魂のこもった言葉にこころを動かされ、世界の名だたる出版社がラワットさんに著作制作を打診することは多くありました。

それでもラワットさんが承諾しなかったのは、何より直接語ることを大切にしたこと、そして営利だけを目的とする出版をしたくないという想いもあったようです。

そのラワットさんが、初対面の木下に「I trust you」という言葉をくれました。一度ではなく何度も。自身の長年の信念をも吹き飛ばすほどの共鳴が、この日の二人に起こったのでしょう。

やがて出版された『Pot with the Hole 穴のあいた桶』は、これまでに22カ国で翻訳出版されています。

さらに近年、2022年に文屋から出版された『呼吸 ~ こころの平和への旅』も今、世界への途を進んでいます。英語版の出版や母国インドでの翻訳出版契約が完了し、他国での契約も進行中です。

ライブの講演に勝るものはありませんが、本にも届けられることがあります。木下の最初の言葉通り、ラワットさんの本は世界への発信を続けています。

プレム・ラワット×文屋で「こころの平和」を伝える「千日プロジェクト」の開始

ともに歩みはじめて10周年となる2024年、文屋はラワットさんの「こころの平和」のメッセージの普及に集中的な力を注ぐ千日プロジェクトを開始しました。
https://e-denen.net/thousand-days-project-jp/

期間は2024年4月1日から2026年12月31日まで。2024年秋に出版予定の最新刊『自分の中の声を聞く ~さわがしいこの世界で平和を見つけるために~(仮題)』を中心に、講演会や寄付本プロジェクトなどのイベントを通してラワットさんの想いをこれまで以上に広める活動を展開していきます。

あの運命の日から10年、互いに深く共感し、対話を続けてきた文屋だからできることを探求するために、「今この瞬間」に集中する取組みです。

千日が終わる日には、今以上に多くの人々のこころが穏やかな幸せで満たされることを目指しています。

書籍『自分の中の声を聞く ~さわがしいこの世界で平和を見つけるために~(仮題)』
ご予約はこちら↓
https://bunya.shop-pro.jp/?pid=178962887

【出版記念講演会&祝賀ティーパーティー】

開催日:2024年(令和6年)10月19日(土)

時間:13時(12時15分受付開始)~16時30分
◎出版記念講演会 13時~14時30分(質疑応答を含め1時間30分間)
◎祝賀ティーパーティー 15時~16時30分(1時間30分間)

会場:京都パルスプラザ 稲盛ホール

詳細&お申し込みはこちら↓
https://e-denen.net/premrawat-kyoto2024/


【寄付本プロジェクト】

プレム・ラワット×文屋 『魂に聞く ~ さわがしいこの世界で平和を見つけるために』 寄付本プロジェクト

ラワットさんのこころの平和のメッセージを贈る 一万冊寄付本プロジェクト これから100年の未来を生きる 無限の可能性を秘めた子どもたちへ 贈りませんか? 「『王様とネ…

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