文屋

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2011年5月2日

塚越寛さんの講演会が小布施で開かれました。

かんてんぱぱ・伊那食品工業代表取締役会長、塚越寛さんの講演会が小布施町の北斎ホールで開かれました。

 

演題は「いい町をつくりましょう。」

 

同社の社是「いい会社をつくりましょう。」を小布施町に置き換えて、ご自身の哲学とそれを具体化した実践を紹介しながら、90分間、お話しくださいました。

雨の夕方、350人ほどのみなさまが、熱心に聴講してくださいました。

 

同社は、先日、小布施町の中心部、中町にかんてんぱぱショップをオープンさせました。築100数十年のかや葺きの古民家(旧池田邸)をお店として再生してくださいました。

 

中町の交差点に面したこの建物の活用は、小布施の町並み、ひいては小布施のまちづくりにとって、たいへん重要です。北斎館周辺の町並み修景事業に並ぶ「第二町並み修景事業の中核をなす場です。

 

この再生は、かや葺き屋根の修復や数メートルの曳き家、基礎工事、水周りの新設をはじめ、ショップの内外装をしつらえる以前の基盤的な工事に、数千万円を要したと伺っています。

 

「このお店単体での短期的な利益は考えていません。小布施のみなさんの長年にわたるまちづくりへの敬意と共感を抱きながら、このお店を開かせていただきました」と塚越会長は語ります。

 

【写真上】演壇で歓迎のあいさつをする町長の市村良三さん。左端の司会は高沢賀代子さん(小布施文化観光協会副会長、高沢酒造)、その右は、市川博之さん(同協会理事長、松葉屋酒造)。

 

さまざまなお話の中で、ブランドについてのお話を少し、ご紹介いたします。

 

商売、経営のあり方として、近ごろの日本に横行している安売り競争について。

 

「自分さえよければ、今さえよければ」という経営者の考え方のもと、短期的な売り上げよシェア争いを繰り返す会社がたくさんあります。今の日本の経済はデフレだといわれますが、デフレではない。安売り競争の結果にすぎない。価格で争えば会社の利益は低下する。社員は給料を抑えられ、クビになる。会社は税金を納めず、地域への貢献活動もできない。こうした消耗戦による悪循環が起きている。

 

利益なき商売は寝言。理念なき商売は悪行。

 

世の中には、小布施にも、キチンとした商売をして、適正な利潤をあげている会社はたくさんある。高品質の商品を適正な価格で自信をもって販売して、適正な利潤をあげること。これは、業種や規模にかかわらず、すべての会社経営、商売にあてはまる。

ブランドと有名は違う。

 

ブランドとは、信用が置けること、安心できること。有名だけではダメ。大手家電メーカーの商品が、流通の果てに平気でたたき売りされている。メーカーもお店でも、薄利であり、安給料に直結している。だれもハッピーにはなれない。

 

自信のある品質の品を、長年にわたって安定してお届けする。適正な利潤を得る。お客さまもハッピーでありつづけられる。それが本当の、本物にブランドというものだと思います。

 

適正な利潤をあげるのは、「権利」です。

 

以上のお話を聞きながら、私は、自身の経営のあり方を問い直していました。

 

すぐれた著者の本を出す機会に恵まれ、すてきなたくさんの読者様に囲まれ、おかげさまの状態です。

 

しかし!大きな課題があります。広報力=販売力に欠けているのです。

 

今一万部の本は十万部、五万部の本は本来は五十万部は売れる潜在力を持っています。それなのに、私の力量が至らず、現状に甘んじています。

 

力というより、戦略がつななすぎるのですね。

 

結果を出してこそプロフェッショナルです。厳しく自問しながら、思い切り楽しんで、広報を続けてまいります。みなさん、ご指導をよろしくお願いいたします。

【写真上】講演会の前、かんてんぱぱショップ小布施店にて。左から、伊那食品工業の柴秀明さん、塚越亮さん、塚越会長、木下。

 

講演会の終了後、鈴花さんにて、有志(勇士?)30人ほどが集まり、塚越会長と同社のご出店を歓迎する交流夕食会が開かれました。

 

日は、小布施町役場の職員のみなさんが、準備から運営、後片付けまで、周到にして念入りで、お心のこもったお仕事をになってくださいました。

 

おかげさまで、多くのみなさんにおこしいただき、充実した講演会になったと思います。みなさんのご尽力のおかげさまです。

 

これからも、よりよい「いい町 小布施」を目指して、ともに、よろしくお願いいたします。

 

感謝をこめまして

中島千波先生の桜のスケッチに同行しました。

4月30日(土)午前、日本画家・中島千波先生の桜のスケッチの同行する機会をいただきました。

 

場所は、小布施町の南隣・須坂市豊丘の「弁天さんのしだれ桜」。弁天池(10メートル×5メートルくらい)の北側に立つ、樹齢約250年の古木です。

 

朝8時半に着いたときには、すでに千波先生と奥様の美子さん、娘の絵本さんが、長野市内のホテルからレンタカーで着いて、スケッチの準備をしていらっしゃいました。

 

私は、小布施町の前の町長・唐沢彦三さんと、町立図書館まちとしょテラソの館長で映像作家の花井裕一郎さん、映像編集者で奥様の栄子さんと参りました。

千波先生は、東京芸術大学の教授で、画壇を代表する作家です。・・・・・・と聞くと、緊張しますが、お目にかかると、とてもきさくで、柔らかいお人柄に、いつも心安らぎます。

 

ふだんはそうではあっても、さすがにスケッチの時は、緊張感に包まれているこだろう・・・・・と想像していましたが、スケッチ中も気遣いいっぱいの、おやさしい先生でした。

 

声をかけると、どんな質問にも気安くお答えくださいます。奥様が横で解説してくださいました。

 

取材メモより

 

・スケッチ帳は、スケッチブック1枚ずつを貼り合わせて、8枚とか12枚などをつなげ、大きな紙面いっぱいを使って描きます。テープで留める作業は、千波先生ご自身でなさるそうです。

 

・色鉛筆は、ご自身、カッターで削られます。先を平らに削るのだそうです。

 

・スケッチは、桜の根元から描き始めます。幹、枝、花へ。

 

・順光、逆光、天候、桜の形や足場などから判断して、一本につき2カ所以上、四方から描きます。このしだれ桜は、想像していたよりもいい枝振りなので、昨日に続いて、描きにきました。

 

・桜は、朝陽の当たる東側から咲き始めますね。

 

・スケッチ中、話しかけられても、カメラを向けられても、まったく気にしません。

 

・千波先生のスケッチ中は、奥様と絵本さんは、新聞を読んだり、本を読んですごします。

 

・雨の日は、傘を差して描くこともあります。

同行した唐沢さんは、小布施町立のおぶせミュージアム・中島千波館を建設したときの町長で、千波さんとたいへん親しくしていらっしゃいます。

 

次は、唐沢さんの言葉です。

 

「一つのスケッチに3時間はかけられます。かならず現地に行って、数時間、そこに身を置いて、古木に向かい合って、その場の空気や光や音も、スケッチされているのでしょう。」

 

「ほんとうに、職人、だと思います。カメラでの撮影は、まったくなさりません。すべて吸収したものを、ご自身が色鉛筆で記録して、それをもとに、作品を仕上げられます。」

 

当たり前を、当たり前に、やり続ける。プロフェッショナルのお姿に、自身を省みました。

 

千波先生、美子様、絵本さん、ありがとうございました。

【写真下】唐沢さん、美子さんと語り合いながらも、筆と目だけは桜に集中して描く千波先生。

 

 

100本以上あるスケッチ用の色鉛筆。革の収納ケースは、特注品です。すてきな取っ手が付いています。

早朝の吉兆!

4月26日朝4時に起床。神棚とお仏壇へのお参りのあと、おんだ整骨院さんへ。恩田正二先生に5時から1時間半、鍼、電気マッサージとマッサージをしていただきました。

 

私にとって、2週間に一度の、”天国の愉楽”のひとときです。

 

6時半、車で町道に出たところで、乙女の声に呼び止められました。

 

「きのしたさ〜ん!」

 

道ばたに停車していた車を、ゆっくり追い越そうとしたときでした。

 

声の主の乙女は、岩崎しのぶさん。

 

私どものルポ絵本『世界一のパン 〜チェルシーバンズ物語』の主人公・岩崎小弥太さん(88)の奥様です。

 

岩崎さんご夫妻は今も、早朝4時ころから、息子さん夫妻といっしょに、パンとお菓子の工房で働いている”現役”です。

 

なので、朝6時半といえば、しのぶさんにとっては、真っ昼間のようなものなのでしょう。元気いっぱいのソプラノのお声に、

マッサージでまったりしていた私は、一気に目が覚めました。

 

並んだ車の窓を開けて、しのぶさんは手を伸ばして、にこにこしながら、何かを私に手渡してくれました。

 

「草餅、できたて、みなさんでどうぞ!!」

 

遠慮なく受け取って、家に帰りました。母も妻も、娘も、もちろん私も、早朝の贈り物に、大喜びしました。

 

いい一日の幕開けになりました。

 

【写真下】草の香りが口に広がる肉厚の皮に、漉し餡が惜しげなく、たっぷり詰まっている絶品です。餡は、ご長男の弥寿彦さんが岐阜県のお菓子屋さんで修行して身につけた美味です。小布施岩崎さん:電話026-247-2200

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