自宅の一室、先祖伝来の和庭園を見渡す仕事場にて
特産小布施栗の畑で妻と
栗は息子たちが営むmilgreenにて使用中
生まれ育った信州小布施の地で、家族や仲間と暮らしを楽しみながら、特産の小布施栗を育てる農業を営み、出版人・共育者として地球を舞台に活動しています。
「末広がりのいい会社・いい人生・いい世界をつくりましょう」を理念とする末広がりの年輪経営プロジェクトを主宰し、「上質で小さなハレ」を楽しむいのちの祝祭=美日常の暮らしを提唱しています。
大地のリズムにすべてをゆだね、人間の原点を問いながら、ものを育てて、ものをつくり、いのちを育んで、ことを養っています。
そのゆったりと心地よい、いのちの循環の中で美日常の暮らしをよりよくプロデュースしてまいります。
書物で、セミナーで、講演会で、みなさまと出会い、交歓できることを心待ちにしております。
信州小布施の里へ、おこころ遊ばせに、お出かけください。
文屋代表
小布施人・共育者・出版人・農士
美日常提唱者
代表 木下 豊
木下 豊(きのした・ゆたか)
1959(昭和34)年3月18日、長野県小布施町に生まれる。
明治大学法学部卒業。出版会社、新聞社、海外遊学、フリーライター、第三セクターのまちづくり会社の経営を経て、1999(平成11)年1月1日に文屋を設立。先祖伝来の和庭園を見渡す自宅の一室を仕事場に、編集出版業を始める。
末広がりの年輪経営プロジェクトを主宰し、「末広がりのいい会社・いい人生・いい世界をつくりましょう」を理念に掲げ、信州小布施の地から全国・世界への発信と交歓を続けている。行動指針は「美日常」。
家族は、実母と妻、子どもは二男一女。長男と次男の二夫婦が営む小布施牧場株式会社の取締役用務員。
「ものおき」から飛び込んだ活字の世界
1969(昭和44)年、3月6日の信濃毎日新聞に掲載された詩「ものおき」と、わが家のものおきの写真です。初代から四代(父)まで母屋として使っていて、わたくしが小学校4年の時に取り壊しました。写真はその時のものです。
古いものおきへの想いをつづったこの詩を認めていただけたことが、活字の世界に生きる人生の起点になりました。
年輪(カラマツ)
伊那食品工業(株) 最高顧問 塚越寛さんの提唱する木の年輪のように毎年、緩やかにたくましく成長を続けていく経営哲学「年輪経営」。
塚越さんは2004年に文屋から出版した初のご著書『いい会社をつくりましょう』(現在は新訂版)で、「年輪経営」を世界で初めて提唱しました。
文屋は、年輪経営を全国と世界に普及することを目的とする共育会社として、「末広がりの年輪経営プロジェクト」を主宰し、すべての人々の幸福を追求して参ります。
経営のあり方「年輪経営」とは?
町並み修景事業の目的は、暮らす人・働く人が潤いを感じること
「美しい日常」と書いて「美日常(びにちじょう)」。 あなたは、美日常と聞いて、どんなイメージを持たれますか?
日常と非日常。その中間領域を「美日常」と名づけてみました。
「たいくつな日常」と「たいへんな非日常」のあいだ。
美日常とは、上質で小さなハレを楽しむ「たおやかな日常」のことです。
それぞれの人が和やかなこころもちで、自らの役割と能力を踏まえた使命感をもって自身を磨き、行動し続けることで味わうことのできる、いのちの祝祭。
人生のあり方です。
国内外からの来訪者を迎えるようになった小布施
「わたしは、信州小布施の里で生まれ、18歳までこの町で育ちました。
東京と大阪での暮らしを経て、25歳の時に帰郷しました。
7年ほどの間に、ふるさとの町は様変わりしていました。
葛飾北斎の肉筆画の殿堂「北斎館」が開館し、当時30代前半であった市村次夫さんと良三さんのお二人が主導する「小布施町並み修景事業」が幕を開けていました。(次夫さんは栗菓子の小布施堂社長、いとこの良三さんは副社長で、のちに町長)
「まちづくり」の成果として、かつては「北信濃の寒村(かんそん)」の一つであった小布施の里が、国内外からの来訪者を迎えるようになりました。
小布施町は、1万人あまりの人口でありながら、その数十倍から100倍以上の人々が訪れるほどの繁栄を、40年以上にわたって続けています。
語らいを楽しむ文屋座BBQパーティー
「旅は日常からの脱出」「旅は非日常に心を遊ばせること」と言われます。
小布施には世界文化遺産はありません。国宝もありません。
見応えのある大自然に恵まれているわけでもありません。
魅力的な遊園地もスキーリゾートもありません。
非日常的な資源は一つもないこの町が、どうして、これほどまでに人々を惹きつけるのか?
なぜ、有名な観光地がひしめく信州にあって、トップクラスのリピート率を保っているのか?
生活者と来訪者が交流・交歓する豊かな生活文化を、このまま進化させるにはどうしたらいいのか?
百年後の子孫も幸せに暮らせる「いいまち」にするには?
わたしは、こうした問いを考えつづけ、仲間とも語りつづけてきました。
美日常とは、
上質で小さなハレを楽しむ「たおやかな日常」のことです。
いいまちには、
美日常の時間と空間と風土を大切に丁寧に育む人たちがいます。
美日常は、
それぞれの人が和やかなこころもちで、自らの役割と能力を踏まえた使命感をもって自身を磨き、行動し続けることで味わうことのできる、いのちの祝祭です。
「たいくつな日常」でも「たいへんな非日常」でもない、美日常においてはじめて、生活者と来訪者の満足がバランスよく調和した、独自性の高い生活文化・経済文化が創造されていくのだと思います。
小布施の資源は、美日常の暮らしぶりであり、つまるところ、この舞台の主役として暮らす人たち、生活者そのものなのです。
塚越寛さんが『末広がりのいい会社をつくる』のまえがきで記した次のメッセージは、文屋が「美日常」を求めながら推進する「末広がりの年輪経営プロジェクト」に込めた祈りでもあります。
当社の社是は、いろいろな願いを込めて、次のように定めています。
「いい会社をつくりましょう——たくましく そして やさしく —— 」。
この社是は、当社だけのものだとは思いません。日本や世界のあらゆる会社が、「いい会社」をめざして実践を重ねていけば、平和な環境のもとで、誰もが楽しく、快適で、幸せな暮らしを手に入れることができるのではないかと考えています。「みんなハッピー」という、人類に共通の目的を変えることなく、時代に沿った経営をおこなうことだと思いま。
ずいぶんと大それた願いのようですが、究極を言うなら、私が会社経営を通じてめざすのは、このことなのです。」
「いい会社づくりはいい世界づくり。経営者の責任は重いのです」
美日常と末広がりの年輪経営の考え方は、業種や国境、時代の壁を越えて、どこでも応用してお役立ていただくことができます。