2021年12月2日
今年も残すところあとわずか。令和に入り3年目、みなさまにとってどんな年でしたでしょうか。
世界中でコロナ禍が続くなか、各国それぞれに対応し、結果としていま状況は国ごとに大きく異なっています。ここであらためて、日本という国のあり方を考えたという人も多いかもしれません。
この年に、まるで運命に導かれたかのように、文屋は絵本『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』を出版いたしました。
筆者の白駒妃登美(しらこまひとみ)さんは、「博多の歴女」。多数の著書をとおし、またコロナ禍でも日本中から現地講演の依頼を受け、いまを生きる私たちに日本人の心を伝えてくれています。
そんな白駒妃登美さんが「この本を遺すために私は生まれてきた」とまで語っているのが、絵本『ちよにやちよに』です。
この絵本は、愛する人へのラブレターという国歌『君が代』の本来の意味を、私たちに教えてくれます。
ただただ相手の幸せと長寿を願う利他の愛を謳(うた)ったこの歌が、永く受け継がれてきたこと。古来、日本人が和を尊び、命を慈しむ深い真心をもっていることを、絵本が実感させてくれるのです。
「令和」の名づけ親とされる、国文学者の中西進先生も、『君が代』を「まさに真珠のごとき愛の歌」と表現し、この絵本を推薦してくださっています。
いま、この絵本と出会ったたくさんの読者のみなさまが国歌『君が代』の意味を知り、日本人としての愛と誇りを感じて、さらに多くの人々に絵本を届けたいと感じてくださっています。
そのなかには、「インフルエンサー」と呼ばれるような大きな影響力をもって、絵本が伝える大切なメッセージを発信してくださる方もいらっしゃいます。
創刊より20数年を越えるメールマガジン『国際派日本人養成講座』編集長の伊勢雅臣(まさおみ)さんも、そのひとり。【絵本『ちよにやちよに』が伝える日本の「根っこ」~『君が代』はすべての「いのち」へのラブレター】というタイトルで、本書をご紹介くださいました。
「幼児にも分かるように描いてありますが、この絵本には、すべての日本人への根源的なメッセージが込められています」。冒頭でこう綴られる伊勢さんの記事では、以下のような興味深い項目で、そのメッセージが詳細に語られています。
■1.「この絵本の大事な役割は『君が代』をもとに戻すこと」
■2.「恋しい人に『いつまでも、長生きしてくださいね』」
■3.「1000年以上にわたって私たちの先人たちが愛唱してきた歌」
■4.政治的喧噪の中で忘れられた『君が代』の「もとの状態」
■5.「こういう恋文を、国歌にする国ってなんて素敵なんだろう」
■6.「すべてを神のいのちの表れ、神の恵みとみた」
■7.「こういう国が私のルーツだなんて、とっても誇らしく思いました」と気がつく機会をすべての子供たちに
少しだけ内容をご紹介するならば、伊勢さんが納得された絵本の意味は、ここで何度か繰り返される「もとにもどす」「もとの状態」という表現に込められています。
この言葉は中西進先生が語られた言葉ですが、伊勢さんはこんなふうに解釈しています。
戦後は、左翼から「君が代は天皇制賛美、戦争で使われた軍国主義の歌」などという批判が起こるようになりました。その政治的喧噪の中で、名も無き作者が自分の大切な人に送ったラブレターから始まった、この千年の愛と祈りの歴史が忘れ去られてしまったのです。
中西進教授が、『君が代』を「もとの状態に戻す」というのは、この政治的喧噪の前の、我が先人たちが、恋人や一族の長や天皇にまで愛情や長寿への祈りを込めて歌い交わしてきた伝統に帰る、ということなのです。
大切な相手を想う深い心こそ、まさに日本の「根っこ」に違いありません。
著者の白駒妃登美さんも称賛する伊勢さんの記事、ぜひ全文をお読みください。
↓
http://blog.jog-net.jp/202110/article_2.html
利他の愛、日本の「根っこ」を感じているのは、大人だけではありません。ある読者の方から、こんなメッセージが届いています。
小学1年生の子どもが誕生日パーティで、絵本『ちよにやちよに』を友だちに読み聞かせてほしいと頼んできました。「みんながみんなを大好きで、いい未来ができるために」と。
令和の時代を生きる子どもたちに、こんな想いにあふれてくれたらと、心から願います。
文屋はいま、国内外の子どもたちに絵本を届ける「寄付本プロジェクト」を展開しています。じつはすでに絵本をたくさん購入し、自律的に「寄付本」活動をしてくださる方もいらっしゃるのです。
ひとりでも多くのみなさまに日本の「根っこ」を感じていただけるよう、文屋は努力を続けていきます。
絵本『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』のご購入や、寄付本プロジェクトへのご参加は、こちらからどうぞ。
↓
https://e-denen.net/kifubon-chiyoni/