2021年10月28日
文屋はさまざまな活動をとおして、百年後も愛され続ける幸せないい人生、末広がりのいい会社、心穏やかないい世界をつくることを目指す共育会社です。
そんな活動のひとつが、寄付本プロジェクトです。
本づくりを営む文屋の使命は、著者のみなさまとのご縁に感謝し、百年後も読み継がれる本を出版すること。
ただ、それで終わるのではなく、届けたい人たちに本が届くよう働きかけ、本の可能性をより大きく広げて、本をとおして共に成長していきたいと考えています。
そんな気持ちで、「文屋オリジナル」のクラウドファンディングともいえる、寄付本プロジェクトを続けてきました。
文屋がとくに「本を届けたい」と考えてきたのは、国内外の子どもたちです。
現在は、7月に発売した絵本『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』の寄付本プロジェクトを展開しています。
絵本『ちよにやちよに』の著者、博多の歴女である白駒妃登美(しらこまひとみ)さんは、こんなふうに語っています。
私を日本人として目覚めさせてくれた愛のうた『君が代』の本来の意味を、一人でも多くの人に知っていただきたい、保護者の思いや子どもたちの豊かな感性に応えたい……そのような経緯で、絵本の出版を決意いたしました。
私たち日本人の多くは、日本の国歌『君が代』が天皇の御代を称える歌としてつくられた、と思っています。
じつは『君が代』の本歌は1100年以上前に、いまでは名も残らない人物が、愛する人の健やかな未来を想って詠(よ)んだ和歌でした。
たいせつな あなた
あなたの いのちが いつまでも いつまでも
永く 続きますように
人を愛しく想う心を綴ったこの歌を、先人たちは永く大切に受け継いできました。その歌がやがて国歌となったのです。
この『君が代』の本当の意味を伝える絵本『ちよにやちよに』を、多くの子どもたちの手に届けたいと、今回も寄付本のためのご支援を募っています。
第1次目標としたのは、福島県内の小学校と公共図書館、全国の児童養護施設、そして小児医療の病院に本を贈ることでした。そして目標額である250万円(1,250冊分)は早々に達成することができました。
あらためまして、みなさまのご支援に心からお礼を申し上げます。
10月初旬には寄贈が完了し、その後、お礼のお手紙をたくさんいただいております。
ここで、2つの児童養護施設からのお便りをご紹介したいと思います。
まず、福島県福島市の児童養護施設青葉学園の施設長である黒沢俊之助さんからのメッセージです。
「この度は『ちよにやちよに』の図書をお送りくださって、
ありがとうございました。
私達 日本人の愛する国歌の深い意味と
あたたかさが子ども達の心に響く素晴らしい図書です。
早速 子ども達に見せたいと思います」
文屋に届いたお葉書には、学園にお勤めの保育士神戸(こうべ)まり子さんが描いた男の子と女の子の笑顔のイラストに、施設長である黒沢さんのお気持ちが、ペン字が書かれていました。
もう一通は、千葉県酒々井町(しすいまち)の児童養護施設蛍雪(けいせつ)学園の理事長である越川和哉さんからのメッセージです。
「特に近年、想定外の災害やコロナウイルス感染が
日野の生活に大きな影響を及ぼし
困難を来たしている方々が大勢居られる中、
いつも子ども達の事をお気に掛けて下さり、
重ねて厚く御礼申し上げます。
頂戴した絵本は皆で大切に読ませていただきたいと思います」
封書にて、丁寧に書かれたお手紙が文屋に届きました。
日本には、さまざまな理由で親と一緒に暮らせない2歳から18歳の約3万人の子どもたちが、全国に約600ほどある児童養護施設で過ごしています。
文屋は絵本をとおして、子どもたちに伝えたいと思いました。
「『君が代』を国歌とするこの日本という国に生まれてあなたたちは、こんなにも深く愛されているんだよ」と。
そして日本のすべての子どもたちに、『君が代』を正しく理解し、誇りをもって生きてほしいと願っています。
第2次目標額250万円(1,250冊分)も、すでに達成いたしました。まもなく世界各国の駐日外国公館約230館(1館3~5冊)と、世界中の日本人学校約100校(1校2冊)へ、絵本を寄贈いたします。
そして現在は、全国の幼稚園・保育所・小学校・中学校・高校・大学図書館・公共図書館に各2冊を贈る、第3次目標額3億2千万円(160,000冊)を掲げております。
まずは絵本をお手にとっていただき、『君が代』に込められた想いをみなさまの心で感じていただけたら、ぜひこのプロジェクトにご参加いただきたいと思います。
絵本『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』のご購入や、寄付本プロジェクトへのご参加は、こちらからどうぞ。
↓
https://e-denen.net/kifubon-chiyoni/