2024年10月10日

ノーベル平和賞を通して考える「心の平和」――プレム・ラワットさんの新刊『魂に聴く』は間もなく発売

2024年のノーベル賞の発表が始まりました。10月7日の生理学・医学賞、8日の物理学賞、9日の化学賞発表に続き、10日に文学賞、11日に平和賞、そして14日には経済学賞が公表される予定です。

創設者のアルフレッド・ノーベルはダイナマイトを開発したスウェーデンの化学者・発明家であり、「人類の平和と発展に貢献した個人や団体に、自身の遺産を分配してほしい」と遺言に残しました。ダイナマイトの発明が世界に与えた負の影響を悔やんだことがそのきっかけである、ともいわれています。

ノーベル平和賞は、紛争の解決、人権の擁護、国際協力の促進などによって世界平和に貢献した個人や団体に授与されます。まさに平和を希求するノーベルの遺志を汲む賞、といえるかもしれません。

文屋が間もなく出版する新刊『魂に聴く』の著者・プレム・ラワットさんは、非公表ではありますが2010年と2014年、ノーベル平和賞にノミネートされました。

ラワットさんの「心の平和」のメッセージは、いまを生きる私たちにとても重要なことを伝えています。文屋はラワットさんこそ、ノーベル平和賞にふさわしい人物と確信しています。

ノーベルが希求する世界平和は実現されているのか

ノーベル平和賞の目的は受賞者の功績をたたえることです。しかしそれ以上に、世界中の人々に平和への意識を高めてもらうことも重要な目的です。

これまでノーベル平和賞が光を当ててきたのは、人類の存亡に関わる核兵器廃絶を求める活動、紛争が絶えない地域の人道支援、子どもや女性の人権を守る活動などです。争いを起こす大きな権力に立ち向かい、これらを動かす行動が評価されてきました。

しかしいま、平和が実現されているでしょうか。科学の世界では大きな進歩がありながら、平和からはむしろ遠ざかっているように思えます。

過去の受賞者たちの智恵と勇気ある活動をたたえながらも、こうした人々にすべてを委ねるのではなく、私たち一人ひとりが平和を創り上げていかなければならない――これから真の平和を実現していくためには、誰もが当事者意識をもって行動することが必要なのではないでしょうか。

「政治的な平和」から「心の平和」へ――プレム・ラワットさんのメッセージの本質

ネガティブなニュースばかりを見続けると、現実感覚が歪んできます。すると、世界がますます危険な場所に見えてきますし、悪い人ばかりがいるように思えてきます。(中略)良いニュースが報道されることは、ほとんどありません。ですが、世界には憎しみよりもはるかに多くの愛、思いやり、そして寛容が存在することを、常に忘れないようにしましょう。(『魂に聴く』[プレム・ラワット著/加藤覚一訳]より)


世界では実際に、目を覆うような惨い現実がたくさんあります。こうした現実を知ることはとても大切なことですが、憎しみや嘆き、憂いで満ちた心から平和は生まれてくることはありません。

人間社会にある慈愛や感謝の心に、私たちはもっと目を向ける必要があります。

かつてノーベル物理学賞を受賞したアインシュタインも「人間の心の中にこそ、戦争の問題の解決を阻むさまざまな障害がある」と語っています。そして政治では手が届かない方法、人の心への教育という方法による平和へのアプローチの可能性を模索していました。(参考:「人はなぜ戦争をするのか」アインシュタインとフロイトが話し合った「壮大な問題」(講談社学術文庫) | 現代ビジネス |

これこそが、プレム・ラワットさんが語る「心の平和」のメッセージの本質です。

いま世の中にあふれているさまざまな問題、争いの解決を誰かに委ねるのではなく、自分ごとととらえること――一人ひとりが自分の心と向き合って心の平和を見つけることで、初めて世界は変わっていくとラワットさんは考えています。

プレム・ラワットさんの新刊『魂に聴く』を子どもたちへ届ける寄付本プロジェクト

「あなたが誰であれ、平和はあなたの中にあります」

2024年10月17日に文屋より発売する新刊『魂に聴く』(プレム・ラワット著/加藤覚一訳)で語られているのは、全世界から招かれて50年以上、講演を続けてきたラワットさんの最新のメッセージです。

文屋では、未来を担う子どもたちに本書を届けたいと願い、寄付本プロジェクトを展開中です。ラワットさんの「心の平和」のメッセージを日本でも広めたいという想いから、文屋とつながりのある世界中のラワットファンのみなさまより、すでに多くの寄付が届いています。

その結果、発売前にもかかわらず749冊分という第一次目標を達成しました。2024年のクリスマスに、全国の養護施設と刑事施設に本書をお送りすることができます。


2024年のノーベル平和賞の発表、そして新刊の発売は間もなくです。「平和」とは何か、この機会にあなたもぜひ考えてみませんか。

新刊『魂に聴く』(プレム・ラワット著/加藤覚一訳)のご予約はこちらから
https://bunya.shop-pro.jp/?pid=178962887


寄付本プロジェクトの詳細はこちらから
https://e-denen.net/kifubon-hear-yourself/


※プレム・ラワットさんが来日!10歳以上大学院生以下の学生は200名まで無料でご招待
【出版記念講演会&祝賀ティーパーティー】
開催日:2024年10月19日(土)

時間:13時(12時15分受付開始)~16時30分

会場:京都パルスプラザ 稲盛ホール


詳細とお申し込みは下記より
https://e-denen.net/premrawat-kyoto2024/

文屋だより 登録はこちら
PAGE TOP