みなさん、こんにちは。お元気ですか? 信州小布施の里 おだやかな初秋の空です。 特産の小布施栗の緑色のイガが、 大人のにぎりこぶしくらいの大きさに 育ってきました。 2人の息子たちが営む小布施牧場の栗園は、 今年も豊作のようです。 イガはまだ緑色ですが、 これから熟するにつれて茶色になっていきます。 収穫は9月下旬に始まります! まもなく、以下の特設ページより、 秋の恒例、 栗の実のお申込受付を始めます。 https://obusedairyfarm.co.jp/products-post/obusekuri/ ご期待ください。 さっそく本日のテーマをお伝えいたします。 【本日のテーマ】 子どもも外国人も読める美しい大人たちの絵本 『ちよにやちよに』そうだったのか!君が代! その5 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ **************** 読者様の声 上位ナンバー2は、 「君が代アレルギーが治りました」 ナンバー1は? **************** 文屋が7月に出版した書物 『ちよにやちよに』は、 大勢のみなさまのご賛同と共感、ご支持をいただき、 おかげさまで、 発売からひと月あまりでこのたび、 3,000冊の増刷を決めることができました。 初版との合計は8,000冊です。 年内に30,000部の第一次目標への一里塚です。 ひきつづき、広報普及に努めてまいります。 みなさま、ありがとうございます。 力のある書物には、 その秘めた力に応じて、比例するかのように、 さまざまな反響、たくさんのご感想をいただきます。 前号では、 神戸市にお住まいの林眞紀さんのご感想を ご紹介いたしました。 そのエッセンスは、 「君が代アレルギーが治りました!」でした。 「80歳にして、 「君が代アレルギー」から解き放たれました。 戦争中に生まれ、 「戦争を知らない子」(の世代)に入る私でも、 何か「君が代」=戦争とつながっていたのです。 良いご本が出版され、 本当によかったと思っています。 『ちよにやちよに』が日本中の人たち、 世界中の人たちに読まれていくことを 願ってやみません。 私も一生懸命みなさんにすすめています。 先日のパラリンピックの開会式の君が代は 歌った方もよくて、 素直にきくことができ、 うれしくおもっております。(原文のまま)」 林眞紀さん、ありがとうございます。 「君が代アレルギーが治った」 「これでスッキリした気持ちで歌えます」 たくさんのご感想をいただく中で、 林さんと同じ趣旨のご感想は、 2番目に多いご感想です。 年齢的には、50代以上に多く、 政治的には、いわゆる「左系」の人たちに多い 傾向があります。 かく言うわたし(木下)自身も、 この2つに当てはまります。 では、 1番目に多いご感想は、 何だと思われますか? それは・・・ 「小学生の時に教えてほしかった」 です。 「どうしてこんな基本的なことを、 先生は教えてくれなかったのか?」 というお声も、届いています。 ここでいう「教えてほしかった」 「基本的なこと」とは、 何でしょうか? 整理すると、以下の3つです。 1.「君が代」は千年以上も前に詠まれた ラブレターであったこと。 2.千年間も日本の先人たちに 日常的に愛唱されてきたこと。 3.「君が代」の「君」は、 歌う人、歌う時、歌う場に応じて、 誰を思っても、何を思っても、自由であること。 (本来、特定の立場や人物を指してはいないこと) とくに、1と3が、 「小学生の時に教えてほしかった基本的なこと」 です。 この趣旨のご感想をもつ読者様の多くは、 「おかげさまで、 子どもたちに説明してあげられます」 「孫たちに読んであげます!」 と、付け加えてくださいます。 わたしたち制作チームにとって、 「子や孫に伝えます」というご感想ほど、 うれしいものはありません。 **************** 「さされ石」って、 「いわおとなりて」とは どんな意味? **************** 前号までに、 1.「君が代」の「君」 2.「千代に八千代に」 の意味をご紹介しました。 きょうは、 「さざれ石のいわおとなりて」について、 ご紹介しますね。 この点について、 ご著者の白駒妃登美さんは、 本書のあとがきで、 次のように解説しています。 (引用、ここから) **************** 「さざれ石」は小さい石、 「いはほ(いわお)」は「大きな岩」のこと。 永い年月の間に石灰岩に雨水が浸透 (しんとう)していき、 ミネラルが溶けだして周りにある小石とくっつき、 大きな岩となる現象を 「さざれ石のいはほとなりて」で 表しているのでしょう。 自然界のあらゆる所に神さまが宿ると考えてきた 私たちの祖先は、石にも神霊(しんれい)が宿り、 時間をかけて成長していくものだと信じてきたのですね。 **************** (引用、ここまで) さざれ石の「さざれ」は、 小さい、細かいという意味で、 漢字では「細」と書くそうです。 細波は、さざ波 細雪は、ささめ雪と読みますね。 「いわお」は巌で、 大きな岩の意味です。 不思議ですね。 ふつう、岩は、風化(ふうか)といって、 水や風、雪、氷などで、 大きなものが小さく細かな石に変化します。 やがては砂になります。 自然の摂理です。 ところが、 さざれ石は逆で、 細かな石が巌=大きな岩に成るのです。 一般常識の逆です。 子どもたちが混乱するのは、 無理もありません。 小学生に先生方が、親たちが、 声を教えてあげなければ、 「君が代」を歌うたびに、 子どもたちの頭の上には ???が飛ぶことでしょう。 白駒さんが説明しているように、 この現象は、 学名を「石灰質角礫岩(せっかいしつ・かくれきがん」 と言います。 これは石灰石が長い年月の間に雨水で溶解され、 そのとき生じた粘着力の強い乳状液(鍾乳石と同質)が 次第に小石を凝固して、 だんだん巨石となり、 河川の浸食作用により地表に露出したものなのです。 これは、 岐阜県揖斐郡揖斐川町「さざれ石公園」の 公式サイトの説明です。 https://www.town.ibigawa.lg.jp/kankoujyouhou/0000006085.html もう少し科学的な説明としては、 「長い年月をかけて小石の欠片の隙間を 炭酸カルシウム(CaCO3)や水酸化鉄が 埋めることによって、 1つの大きな岩の塊に変化した 「石灰質角礫岩」」となります。 小さな石(さざれ石)が 大きな岩に成った状態を指して、 「さざれ石」と呼ばれるので、 さらに混乱してしまいます。 さざれ石は、 日本では、 滋賀県・岐阜県境の伊吹山東麓が主要産地だそうです。 伊吹山は、 古くは『古事記』や『日本書記』にその名が記され、 日本武尊(やまとたけるのみこと)の伝説にも 登場する歴史的な山です。 この山が、 この国におけるさざれ石の主要産地であることも、 この石への日本人の思い入れを、 より深くさせているのでしょうか? 京の下鴨神社、 鎌倉の鶴岡八幡宮(つるがおか はちまんぐう)などにも、 神の宿る岩としてまつられています。 たいせつな「君」のいのちが、 千年も万年も末広がりにつづくように・・・ という祈りを、 さざれ石という「奇跡的」な現象に託して、 表現しているのだと思います。 次号では、 この和歌の最後のフレーズである 「苔(こけ)のむすまで」について、 ご紹介しますね。 キーワードは、 「アニミズム」「山川草木悉皆成仏」 「八百万」「すべてに神が宿る」 「自然にならう」 「自然の摂理 神の摂理」 「自然体経営」です。 *********** 子どもたちは幼稚園や学校で、 はじめて国歌「君が代」を覚えます。 詠み人知らず(作者不明)のラブレターを、 先人たちが千年以上にわたって 愛唱しつづけてきたこと。 この歌の本来の意味を、 先生方にも子どもたちにも、 伝えていきたいと思います。 文屋ではいま、 絵本『ちよにやちよに』を、 全国・世界の子どもたちに贈る 「寄付本プロジェクト」を実施中です。 おかげさまで、 福島県内の小学校と公共図書館、 全国の児童養護施設、 そして小児医療の病院に贈る 第一次目標の250万円・1,250冊分を 達成いたしました。 応援してくださっているみなさん、 ありがとうございます。 第二次目標は、 世界各国の駐日の外国公館約230館と、 世界中の日本人学校役100校に、 数冊ずつ贈ることです。 金額は250万円、1,250冊です。 みなさまのご理解とご参画をお待ちしております。 ↓ https://www.e-denen.net/cms_kifubon.php **************** ではみなさん、お健やかに、 初秋の佳き日々を楽しみましょう。 どうぞよろしくお願いいたします。 文屋 木下 豊より 【写真説明】https://www.e-denen.net/cms_mailmag.php?_id=875 『ちよにやちよに』の表紙 さざれ石 (岐阜県のさざれ石公園の公式サイトより) 白駒さんがこの絵本に込めた想いを、 わかりやすく語る映像が出来上がりました。 どうぞご覧ください。↓ 以下の「寄付本プロジェクト」のページ中ほどの 「ご挨拶動画」です。 文屋へのご注文もこちらからどうぞ! https://www.e-denen.net/cms_kifubon.php Amazonでもお求めいただくことができます。 https://amzn.to/2UYJJBs 中西進先生は、この御方です: https://www.youtube.com/watch?v=D4h2vaLcCEU ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ★文屋・木下豊について https://www.e-denen.net/cms_about.php