みなさん、こんにちは。お元気ですか? 信州小布施の里はきょう、 夜半から雪が降り積もりました。 それでも日の出からお昼前までの陽光のおかげで、 すっかり溶けてしまいました。 太陽さん、すごい! 1月20日(日)に八重洲ブックセンターで開いた かんてんぱぱ・伊那食品工業株式会社会長 塚越寛さんの講演音声データは、 おかげさまで、 大勢のみなさまにご購入いただいております。 語り手と聞き手の意識が高いレベルで一体になった 「奇跡の講演会」の90分間の全容を、 ぜひお手元で何回も聞いてお役立てください。 http://www.e-denen.net/index.php/movies?_id=42 みなさん、 いつもこのメールマガジンをお受け取りいただき、 ありがとうございます。 ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ 信州小布施 美日常の文屋だより vol.666 和合と感謝 百年本を世界へ未来へ。 ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ 【きょうのテーマ】 観光ってなに? 観光地に住みたいの? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ********************** ★観光客に追い出された住民たち★ ********************** 「インバウンドも逆効果? 世界有数の観光都市ベネチアの住民が抱える苦悩」 昨年3月17日にネットニュースのMSNに配信された このタイトルにひかれて、本文を読みました。 書き手は、スペイン在住の貿易コンサルタント 白石和幸さんです。 ベネチアといえば、 年間2,500万人の観光客が訪れる 世界に名だたる観光地です。 インバウンド (外国人が自国に訪れてくる旅行)に熱心な 日本の国や地域、観光業者にとっては、 「インバウンドで成功したモデル都市」 というイメージがあります。 ですが白石さんによると、 「その伸展が余りにも大き過ぎて」地域住民たちが、 その犠牲になっているというのです。 レポートのタイトルだけ見ても、 「地元住民が「住めない」街になっている!」 「観光事業以外の商売が成立しない!」 「板挟みに陥るベネチアの地元市民」 ・・・と、えっ?と驚くような表現が並び、 最後に、 「世界有数の観光都市、ベネチアだが住民の暮らしは 決して楽になってなどいないのである。」と 締めくくっています。 ********************** ★観光とは? 光を観るのは誰なのか?★ ********************** 以前、小布施生まれの言葉としてご紹介した 「結果観光」は、 小布施堂社長・市村次夫さんの造語です。 生活者が愛する土地で、 暮らしの舞台の「主役」として、 すてきな暮らしをしていたところに、 その結果として、 ふと振り向いたら、 そのすてきな暮らしぶりに惹(ひ)かれて、 来訪者が「来てしまった」状態のことをいいます。 充実した暮らしをしている生活者は、 来訪者との交流を楽しみにして、 心からもてなします。 結果観光の逆は、目的観光。 観光客がくれるであろう 目先の利益を得る目的で、 いっときの楽しみをもたらす施設をつくり、 刺激的な催しを開き、 広告宣伝の費用をかけ、 旅行業者に営業を行い、 主役であるべき生活者を脇役にして、 観光客を主役としてもてはやすことです。 来訪者が生活者という「光」を「観る」。 この一面だけを見て、 目先の利益に執心(しゅうしん)すれば、 目的観光になります。 「地方」のまちやむらのリーダーたちが、 目的観光の世界で、 旅行業者といっしょになってつくってきたのが、 この国のほとんどの地方のまちの 「観光地」としてのありようです。 一時のブームが去った後の 閑古鳥(かんこどり)が鳴く 「かつての観光地」がいかに多いことか。 来訪者が生活者という「光」を「観る」。 と同時に、 生活者が来訪者という「光」を「観る」。 ・・・と「観光」の意味をとらえて、 土地の主役である生活者の、 暮らしの豊かさを最優先に追い求めれば、 結果観光になっていきます。 生活者が来訪者を「もてなす」結果観光のまち。 生活者が観光客を「もてはやす」目的観光のまち。 来訪者からリピーターが生まれ、 そのまちの信者客に育ち、 さらには、みずから進んで、 そのまちの良さを人々に伝える 「伝道師」になっていただく。 そんな展開が望めるのは、 どちらのまちでしょうか? 上記のベネチアの現状は、 主役であるべき生活者を脇役にして、 さらには犠牲にして、 観光客を主役としてもてはやしているように見えます。 しかし白石さんが指摘するように、 「観光業しかない」現状の中で、 脇役に追いやられた生活者たちの暮らしは、 「主役」に成り上がった観光客無くして 成り立ちません。 上記の市村次夫さんが「結果観光」を提唱し、 ほかのリーダーたちも「住民が主役」の まちづくりを進めてきた信州小布施。 人口10,000人あまりの約100倍の来訪者を 過去30数年間、受け入れつづけ、 「リピート率」という統計でも、 長野県の観光地でトップを維持しているそうです。 主役である住民の幸せを目的に、 すてきな暮らしを磨きつづけることができたなら、 小布施はこれからも、 人々を惹きつけていくことでしょう。 そのための鍵は、 来訪者が生活者という「光」を「観る」のと同時に、 生活者が来訪者という「光」を「観る」、 「交流」の場と機会の創造だと思います。 こう考えてみると、 主役である社員の幸せを目的に、 快適な職場環境をつくり、 末広がりの経営を実践し提唱されている 塚越寛さん(伊那食品工業株式会社 最高顧問)を 思い出します。 いいまちづくりも、いい会社づくりも、 あるべき姿は同じなのでしょうか。 ご紹介したMSNニュースの全文はこちら http://u0u0.net/Z83Q 【写真説明】http://www.e-denen.net/index.php/mailmag? 先月、タレントの峰竜太さん(中央)が、 テレビ信州の収録で、 息子たちが営む小布施牧場の ジェラートとモッツァレラチーズのお店 milgreenに、2回目の訪問をしてくださいました。 主役の住民が暮らしをすてきに磨く。 結果観光は、このお店にも活かせる理念ですね。 ************************ このメールマガジン(文屋だより)は、 百年本の文屋代表、小布施人、農士、 「美日常」提唱者として、 ものごとの原点(本来あるべき姿)を 考えつづける筆者が、 日々、交流の場を綾なしながら、 みなさまの人生とビジネスのお役に立つこと を目的に、お届けしております。 ★文屋・木下豊について http://www.e-denen.net/index.php/about_rinen http://www.e-denen.net/index.php/about_kino ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ◎わたしのこころの師匠・戸村和男先生 富士和教会の公式サイト:http://fujiwa-k.com/ 師匠のお弟子さん・井内由佳さんのご著書 『もっと美しく、もっと幸せに ~リッチに輝いて愛される33の理由』 (廣済堂出版。2018年)より 【第2章 こころと身体をしあわせにする食事】 4.人は、生まれる前から水と共に生きています。 水に感謝し、飲み水、身体に使う水を厳選することは、 神さまの愛に応えることです。 ★井内由佳さんの公式サイト:http://yuka-i.com ★井内由佳さんが社長をつとめる 株式会社フィールド オブ ドリームスの公式サイト: https://f-o-dreams.com/ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ◎文屋では、平和の大使プレム・ラワットさんの 集大成となるご著書を、今夏、世界出版するため、 制作中です!お楽しみに。 ◎ラワットさんの講演動画 2011年、欧州議会にて「平和と幸福の実現」をテーマに講演。 講演後に提案された「平和の誓約書」に 37の政府、団体の代表が署名。 「歴史的な講演」と評価され、 「平和の大使」の任命を受けました。 https://youtu.be/owcmZ4ymmS0 ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ◎わたしのイチオシ。斉藤一人さんの「覚悟の話」 goo.gl/hJbwWd ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎