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2016年01月21日

vol.064 この会社で幸せになれる人を雇用する。塚越寛さんの考え方。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (きょうのテーマ) この会社で幸せになれる人を雇用する。 塚越寛さんの考え方。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ********************** ★「この会社で幸せになれる人」を雇用する★ ********************** 1月16日(土)午後、 福島県福島市で開かれた ビジネスセミナーで、 「日本一幸せな従業員をつくる! 」 というスローガンの元、 大赤字から会社も従業員の心も 蘇らせた「日本一心温まるホテル」 元ホテルアソシア名古屋ターミナル 総支配人・柴田秋雄さん (一般社団法人アソシア志友館理事長)の お話を聴講しました。 「従業員は、 会社に「人生」をかけて働いてくれています。 社長は、従業員を、 幸せにさせる「義務」があるのです」 こう語る柴田さんのお話を伺いながら、 かんてんぱぱ・伊那食品工業の会長で、 『新訂 いい会社をつくりましょう』の ご著者 塚越寛さんの言葉。 「この会社で幸せになれる人を雇用する」 を思い出しておりました。 http://www.e-denen.net/index.php/books?_id=10 同社は、 毎年20数人を 新規採用しています。 その狭き門に、 数千人が応募します。 どんな「ものさし」で、 採否を決めているのでしょうか? 13年前、 『いい会社をつくりましょう』を 編集していたとき、 塚越さんにこの問いを 投げかけました。 それへのお返事が、 以下の文章です。 当時の同社は、 今ほどまでには、 学生の注目を集めていませんでした。 ですがきっと、いまでも、 「ものさし」は、 変わっていないと思います。 ************ 「この会社で幸せになれる人を雇用する」 経営とは 雇用の機会を創造するためのものであり、 そこで働く人々が幸せになるための 場と機会を提供するものだと思います。 人を雇用するというのは、 その人の一生のなかの 多くの時間や機会を 拘束(こうそく)することです。 会社の都合や目先の利益 だけのために採用したり、 首を切ったりしてはいけないと 信じています。 新入社員を採用するとき、 いつも考えることがあります。 「彼、彼女は、果たして、 この会社に入って、 幸せになれるだろうか」 ということです。 会社として欲しい人材かどうか、 という目では見ません。 この人のためになるのかなと考えます。 成績がいいというのは、 大切な条件ではありません。 可能性があると見込んだ人、 素直な人、 いいものの考え方をする人を 選ぶようにしています。 クラブ活動やアルバイトの経験、 家庭の事情など、 話しているうちに にじみ出てくるような その人の可能性を、 引きだしていきたい と感じたときに、 採用を決めてきました。 ***引用以上。改行、木下*** 採用段階での「競争倍率」は、 数百倍になった今、 この「ものさし」に叶う多くの人財を、 「欲しいけれど採用枠がいっぱい」の 状態がつづいていると察せられます。 こうしてご縁のあった人財を、 同社は、つぎの理念に沿って、 雇用しつづけます。 ************** いい会社をつくりましょう。 〜たくましく そして やさしく〜 「いい会社」とは 単に経営上の数字が良いというだけでなく、 会社をとりまくすべての人々が、 日常会話の中で 「いい会社だね」と言ってくださるような 会社のことです。 「いい会社」は自分たちを含め、 すべての人々をハッピーにします。 そこに、「いい会社」 をつくる真の意味があるのです。 「企業目的」 企業は本来、 会社を構成する人々の 幸せの増大のためにあるべきです。 私たちは、社員が精神的にも物質的にも、 より一層の幸せを感じるような 会社をつくると同時に、 永続することにより 環境整備・雇用・納税・メセナなど、 様々な分野でも社会に 貢献したいと思います。 したがって、 売上や利益の大きさよりも、 会社が常に輝きながら 永続することにつとめます。 ************ 雇う前に、 人財をきちんと見極める。 雇った以上は、 きちんと育ってもらう。 社長(上司)は、 従業員(部下)を、 幸せにする義務があるのですね。 次号では、 川越胃腸病院の院長で、 『いのち輝くホスピタリティ 〜医療は究極のサービス業』(文屋) のご著者 望月智行先生がつづけていらっしゃる 「徹底した理念面接」 について、書かせていただきます。 http://www.e-denen.net/index.php/books?_id=17 つづく **********************      ★きょうの気づき★ ◆社長の仕事、義務は、 従業員を幸せにすること。 ◆人を雇用するというのは、 その人の一生のなかの 多くの時間や機会を 拘束すること。 会社の都合や目先の利益 だけのために採用したり、 首を切ったりしてはいけない。 新入社員を採用するとき、 「彼、彼女は、果たして、 この会社に入って、 幸せになれるだろうか」 を考える。 ◆「この会社で幸せになれる人か?」 採用前の「徹底した理念面接」の大切さ **********************

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