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2016年08月01日

vol.244 美しい日本語「うつくしむ」との出会い

みなさん、こんにちは。お元気ですか? 昨年から準備を進めてきた、 プレム・ラワットさんの初の絵本が、 間もなく仕上がります。 書名は『絵本 あなのあいたおけ』です。 書店発売は8月11日(木)。 文屋サイトからは、 8月3日(水)から、 ご予約いただくことができます。 先着50人様に、 ラワットさんの英文メッセージ入り 絵はがき3枚を進呈いたします。 また、 平安堂長野店さんでの「高野登選書フェア」が、 おかげさまで好評です。 ★8月13日(土)13時から、 高野さんのトーク&サイン会が開かれます。 わたしも、長男と参加いたします。 くわしくは、 この本文の下段をご覧ください。 同店の公式サイト: http://www.heiando.co.jp/store/nagano.php みなさん、毎日、文屋だよりを、 お受け取りくださいまして、 ありがとうございます。 ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ 信州小布施 美日常の文屋だより vol.244 和合と感謝 百年本を世界へ未来へ。 ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ このメールマガジン(文屋だより)は、 百年本の文屋代表、小布施人、農士、 「美日常」提唱者として、 ものごとの原点(本来あるべき姿)を 考えつづける筆者が、 日々、交流の場を綾なしながら、 みなさまの人生とビジネスのお役に立つこと を目的に、お届けしております。 ★文屋・木下豊について http://www.e-denen.net/index.php/about_rinen ダ・ヴィンチニュース【超本人】 http://ddnavi.com/news/268966/a/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (きょうのテーマ) 美しい日本語「うつくしむ」との出会い (斉藤一人さん きょうの天国言葉) 「うれしい」 http://goo.gl/OTQSIj ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ******************* ★「うつくしむ」ってどんな意味?★ ******************* 前号で、 2006年(平成18年)6月、 文屋が、作家の窪島誠一郎さんのご著書 『うつくしむくらし 窪島誠一郎ひとり語り』を 発刊したことを書きました。 20代の男性読者のSさんから、 「「うつくしむ」という日本語を初めて知りました。 だいたい想像できるのですが、 どんな意味の言葉ですか?」という ご質問をいただきました。 Sさん、とってもうれしい問いかけを、 ありがとうございます。 ご説明する前に、 窪島誠一郎さんは、長野県上田市塩田平に 「信濃デッサン館」と 戦没画学生慰霊美術館「無言館」を創設され、 館主をしておられます。 著名な小説家でお父さんの水上勉さんとの 「出会い」からその後を描いた作品でも 知られている方です。 ご著書『うつくしむくらし』: http://www.e-denen.net/index.php/books?_id=23 辞書を引くと載っていることですが、 「うつくしむ」とは、 かわいがり、大切にいとおしみ、 ゆるすという意味です。 「かわいがる。いつくしむ。大切にする。 うつくしぶ。」と解説する辞書もあります。 (デジタル大辞泉) 「慈(いつく)しむ」、 「愛(いつく)しむ」のもとになっている、 美しい和ことばです。 清少納言の『枕草子』にも登場しますから、 平安時代から使われていた言葉です。 「美(うつく)しい」にも通じ、 わたしが提唱する「美日常」とも 深くかかわるため、 窪島さんのご快諾をいただいて、 この書名に決めました。 「うつくしむくらし」とは、 まさに、 「美日常」のことです。 ******************* ★「うつくしむ」と平和のこころ★ ******************* 本書で窪島誠一郎さんは、 「うつくしむ」と平和をテーマに、 つぎのように語っていらっしゃいます。 ************ 平和のために必要なこと すでにお話ししたように、 平和運動の根元には、 日々の暮らしにおいて、 人それぞれのやり方で紡がれていく 愛が必要だと思います。 平和とは、たった一人の人を愛し、 一つのこと、一つのものに心を注ぎ、 名もない小さな花をうつくしむことです。 (中略) そこに、 テレビが流す情報など必要ありません。 自分で見つけた、自分だけの美しいものを見、 自分の手で求めていけばよいのです。 派手な身ぶりとともに 大声で叫ぶ必要もありません。 自分の大切なものへ、 そっと愛をささやけばよいのです。 すべてはそこから始まります。 ************ こう語られる窪島さんに、 わたしが問いかけました。 「美と出会う 命が華やぐ―― 「うつくしむくらし」というテーマで、 お話をずっとうかがってきましたが、 いま、日々の暮らしのなかで、 窪島さんがいちばん大切にしておられるのは どんなことですか。」 窪島さんがお答えになりました。 ************ やはり、美しいものや素敵なもの、 感動するものに、 一つでも多く出会うことでしょうか。 「一日一善」ならぬ「一日一感動」ですね。 せっかく生きているのですから、 命あるかぎり「ああ美しいなあ」と 思えるものに、 数多く巡りあいたいものです。 「うつくしむ」という言葉が示す、 愛(いとお)しみ、慈(いつく)しむ心を 感じつづけていければと思います。 つきつめると、 命とはそういうものではないでしょうか。 日ごろ私たちは、おいしいものを食べて、 酒を飲んで、健康であれば、 生を謳歌しているように感じがちかもしれません。 しかしそうではなく、美しいものと向きあって、 自分の命が華やぐ瞬間こそが尊いのだと 思います。 そのときに初めて、 真に命が生きているといえるのでは ないでしょうか。 この世に生をうけた人間は、 いつか必ず天に召されます。 それは、長い長い「うつくしむ時間」との 別れです。 限りがあるからこそ、 命は大切にされなければなりません。 命というものが軽んじられる風潮があるのは、 命を華やがせる美しいものとの出会いが少なく なっているからかもしれませんね。 おいしいものをたくさん食べられたり、 外国旅行ができたりするといった 物質的な豊かさが得られても、 命の華やぎはもたらされないと思います。 美しさとは、もっと目立たない、楚々とした、 それゆえに可憐なものであるような 気がしますから。 ************ わたしが窪島さんに、 「寝て、起きて、働いたり、 遊んだりする日々の暮らしのなかに、 どれだけそういったものを見つけられるかが 肝心ですね。」と、さらに問いかけると、 窪島さんは、こうお答えになりました。 「ええ。私の二つの美術館が、 少しでも命が華やぐための 糧になれば幸いです。 画家が絵のモチーフを うつくしんだ心と出会い、 絵の中に息づく命と語らっていただけたらと。」 窪島さんの信濃デッサン館と無言館のある 上田市は、わたしの暮らす信州小布施から、 車で一時間足らずです。 しかしもう数年の間、 この美術館に足を運んでおりません。 大河ドラマ「真田丸」で脚光を浴びる 上田市の片隅に広がる山里に、 静かにたたずむ窪島さんの館へ、 静かな心とともに、 訪れてみたいと思います。 みなさんも、いかがですか? 信濃デッサン館と無言館: http://www.mugonkan.jp/ ご著書『うつくしむくらし』: http://www.e-denen.net/index.php/books?_id=23 戦没が学生の絵を全国を歩きながら集め、 修復して、展示する。 窪島さんの歩みもまた、 詩人・高村 光太郎 (たかむら こうたろう、1883年-1956年)の 「道程」という詩の一節を、 思い起こさせます。 102行におよぶこの詩の最終節です。 「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る ああ、自然よ 父よ 僕を一人立ちにさせた広大な父よ 僕から目を離さないで守る事をせよ 常に父の気魄を僕に充たせよ この遠い道程のため この遠い道程のため」 *************************** ★きょうの気づき★ ◆「うつくしむ」とは、 かわいがり、大切にいとおしみ、 ゆるすという意味。 「慈(いつく)しむ」、 「愛(いつく)しむ」のもとになっている、 美しい和ことば。 「発展より充実を」 ◆命というものが軽んじられる風潮があるのは、 命を華やがせる美しいものとの出会いが少なく なっているからかもしれませんね。 おいしいものをたくさん食べられたり、 外国旅行ができたりするといった 物質的な豊かさが得られても、 命の華やぎはもたらされないと思います。 美しさとは、もっと目立たない、楚々とした、 それゆえに可憐なものであるような 気がしますから。 ********************** ◆ラワットさんと「わもん」薮原秀樹さんの コラボの文屋座セミナー http://www.e-denen.net/index.php/bunyaza19 ◆ラワットさんの2015年来日記念DVD http://premrawat.shop-pro.jp/?pid=92274738 ********************** ◆プレム・ラワットさんのご著書については、 文屋サイトへどうぞ。 http://www.premrawat-japan.com/ 全国の書店でもご注文いただけます。 Amazon:http://goo.gl/hJwOf4 ◆『絵本 あなのあいたおけ』寄付本プロジェクト くわしい内容と、ご参加の方法は、 以下のサイトをご覧ください。 http://premrawat-japan.com/kifubon/ ◆『絵本 あなのあいたおけ』誕生物語 http://www.e-denen.net/index.php/mailmag?_id=148 http://www.e-denen.net/index.php/mailmag?_id=149 http://www.e-denen.net/index.php/mailmag?_id=151 ◆「幸せは、穏やかな心に宿る。」 一つのメッセージを8歳のころから50年間、 世界中から招かれて講演しづつけている ラワットさん。 今年は、「講演活動50周年記念」の ワールドツアーが展開されます。 これからも、 ラワットさんのメッセージを、 世界へ未来へとお伝えしてまいります。 ラワットさんのメッセージを、 世界へ未来へ。 プレム・ラワットさんのご著書や情報は、 文屋(プレム・ラワット日本事務局)が運営する サイトへどうぞ:http://www.premrawat-japan.com/ お近くの書店さん、ネット書店さんでも、 お求めいただけます。 お近くの図書館への「購入リクエスト」も、 お願いいたします。 ********************** ★平安堂長野店 「高野登選書フェア」 会場:平安堂長野店 2階 特設会場    JR長野駅善光寺口前    電話:026-224-4545 期間:7月9日(土)から8月31日(水) サイト:http://www.heiando.co.jp/store/nagano.php 特典:期間中、フェア対象書籍を お買い上げいただいたお客様に、 もれなく、 『おもてなし日和』特製ポストカード(3枚1セット)を プレゼントいたします。 本書に写真が掲載されている写真家  清水かほりさんの写真と、 高野さんのショートメッセージが コラボした、絵はがきです。 ★8月13日(土)午後はトーク&サイン会 高野さんが16冊を肉声で推薦! ◆トークショー 13時から14時30分 ◆サイン会 14時30分から (サインは、フェア対象書籍に限ります) ◆お申込・お問い合わせ  同店3階のカフェ「ぺえじ」  電話:026-228-8462 ★高野登さんの最新刊 『おもてなし日和』のページ: http://www.e-denen.net/index.php/books?_id=31 全国の書店さんにてお求めください。 アマゾン:http://my-tiny.com/doxx お近くの図書館に、「購入リクエスト」を お願いいたします。 ********************** ★井内由佳さんのホームページが リニューアルされました。 http://yuka-i.com ★最新刊 『なぜかうまくいく神さまの処方箋』(学研プラス) https://goo.gl/PMJv5Z ★井内さんの最初のご著書(文屋刊) 『わたし、少しだけ神さまとお話できるんです。』 http://www.e-denen.net/index.php/books?_id=12 *********************

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