━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (きょうのテーマ) 世界的な講演家 プレム・ラワットさんと アーティスト 城井文さんの幸福な出会い 『Pot with the Hole 穴のあいた桶』 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ********************** ★ありにままに表現してくれる絵描きさんを★ ********************** 穏やかな心持ちで暮らすことの大切さ この「心の平和」のメッセージを、 半世紀の間、 世界中に招かれて講演をつづけている プレム・ラワットさん。 2015年、一年前の秋、 ラワットさんの生涯初、 世界初のご著書を 手がけさせていただくことになりました。 この本をつくるにあたって、 いくつかの課題がありました。 いちばん大きな課題は、 情熱と情感たっぷりに、 ユーモラスに語りかけるラワットさんの講演記録を、 そのまま文字に起こしても、 ライブの躍動感は伝わりにくいことでした。 編集者の小谷実知世さん、 翻訳家のマックス・ウィトルさん、 デザイナーの新藤岳史さんをはじめ、 文屋のラワットさんプロジェクトのみなさんと、 知恵を出し合いました。 だんだんとかたちが見えてきた方針は、 次の三つでした。 1 文章は、 ラワットさんのメッセージの核心部分を描く。 俳句や短歌にならって文章をそぎ落とし、 短くするように工夫すること。 2 イラストを効果的に使うこと。 ラワットさんの世界観を、 ありにままに表現してくれる イラストレータを起用すること。 ラワットさんも 「そんな絵描きさんに出会えたら、幸運ですね」と 期待してくださいました。 3 短い文章と簡素なイラストを、 真っ白の紙面に浮かぶかのようにレイアウトして、 「間」に、意味を込めること。 ラワットさんがお話しされるときの時間的な「間」と、 ご著書の空間的な「間」を呼応させること。 このように明文にして臨んだわけではありませんが、 いま、振り返って、あらためて考えてみると、 この三つに調えることができます。 そこで、 イラストレータさんを探すことになりました。 なかなか「この人」という方を 見つけることができませんでした。 ********************** ★アステラス製薬さんのCMの方に★ ********************** イラストレータさんを探しはじめて ひと月ほどたったころ、 仲間のひとりが、 わたしに声をかけてくれました。 「文屋の絵本 『6さいのおよめさん』の城井さんは、 いかがですか? アステラス製薬さんの CMのアニメーションを描いている方ですよね?」 『6さいのおよめさん』 www.e-denen.net/index.php/books?_id=2 灯台もと暗し 昨年、絵本でごいっしょいただいた 城井文(しろい あや)さんのことが、 ひらめかないでおりました。 (城井さん、ごめんなさい) さっそく城井さんに連絡すると、 関心をもってくださいました。 そして、 ラワットさんの講演のDVDをご覧になり、 お引き受けくださいました。 城井さんは、 小谷さんが編集した文章を読んで、 チームの仲間と意見を交わしながら、 テンポ良く、 イラストを描き進めてくださいました。 ハリネズミのキャラクターは、 ラワットさんのこの本の シンボルになりました。 マックスさんの 4歳になる息子さんの命名で、 このハリネズミの名前は 「ハロルドくん」に決まりました。 ********************** ★朝日新聞に城井さんのイラストが登場!★ ********************** 城井さんの作品は、 NHK「みんなのうた」で 10月と11月に放送されましたので、 ご覧になった方も多いと思います。 www2.nhk.or.jp/minna/search/index.cgi?id=MIN201510_03 そして城井さんのイラストは、 きのう12月6日(日)から3週間、 朝日新聞の日曜日版 アステラス製薬さんの広告で、 プチ復活しています。 城井さんからのメッセージです。 「2年前まで城井の絵のアニメーションを CMで起用していただきましたが、 現在は実写のCMに変わり、 清原果耶さんという透明感のある女の子が 絶妙な演技で 移植手術後の中学生を演じています。 空気感もとても素晴らしいCMですので 一度見たらきっと心に残ると思います。 https://www.youtube.com/watch?v=LmNkF9qScJQ 新聞広告では その女の子のサブストーリーとして、 3週間で4本の広告が連載されます。 プチ復活でお手伝いできるのは とても嬉しいです。 「穏やかな心持ちで暮らすことの大切さ」 ラワットさんのこの一つだけのメッセージが、 師走であわただしい都会の人たちの 心に届きますように。 『Pot with the Hole 穴のあいた桶』を 読まれたみなさんの心のひだに、 ラワットさんの「心の平和」のメッセージが しみわたってゆきますように。