━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (きょうのテーマ) 伝道師が生まれる瞬間。 『おもてなし日和』高野登さんを囲む会のご報告 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ******************* ★リッツカールトンホテルの 宣伝広告費は、ゼロ円。 ★ ******************* 詩集のようなビジネス書『おもてなし日和』 高野さんは、 リッツカールトンホテルなど 名門ホテルでのご経験をふまえて、 具体的な例を紹介しながら お話しくださいました。 以下、木下の文責にて、 お話の要点をお伝えいたします。 「リッツカールトンホテルの宣伝広告費は、 ゼロ円です。 自分のすごさを自分で発信する「広告費」は使わない。 しかし、 自分のすばらしさをお客様が発信してくださる 「広報」活動には、大きなエネルギー使います。」 高野さんは、 広告費と広報費を対比しながら、 お客様が受けたおもてなしの感動を、 ご自分で発信して、第三者に勧めてくださる、 いわば「口コミの善循環」のたいせつさを、 強調なさいました。 では、口コミの善循環を広げてくれるお客様とは、 どんな人でしょう。 「お客様:初めてご利用くださる方。 顧客:ホテルを再訪してくださる方。 ファン :個々のスタッフを気に入ってくださる再訪者。 信者客:日ごろからご愛顧くださり、 他のホテルに「浮気」しない上お得意様。 伝道師:自ら進んで口コミで良さを伝え、 ホテルに代わって信者客を増やしてくださる方。 高い評価を受けつづけて、 安定的な成長をしていくホテルは、 数百人の「伝道師」をかかえ、 支えられているものです。」 高野さんがおおせの「伝道師」。 みなさんは、この言葉をご存じでしたか? わたしにとっては新鮮な言葉です。 そこで、 ネットで調べてみました(Wikipedia)。 「伝道師(でんどうし、英語: Evangelist)とは、 キリスト教の聖公会・プロテスタントの教職の一つ。 転じて、 他人に企業製品やサービスを熱心に勧める人。」 なるほど、 「伝道師」の語源は、キリスト教の教職で、 エヴァンジェリストと呼ばれ、 それが転じて、 他人に企業製品やサービスを 熱心に勧める人 という意味で、 使われるようになったのですね。 お話をうかがいながら、 文屋にははたして、 何人の信者客、さらには伝道師が いらっしゃるのだろうと自問しておりました。 では、次の問い。 お客様はどうやって、 伝道師になっていくのでしょうか? 高野さんは、 そのヒントのようなものを、 お教えくださいました。 つづく 「詩集のようなビジネス書」を、 「百年本」として、 読者のみなさまと一緒に、 育てていきたいと思います。 ************************ ★きょうの気づき★ ◆口コミの善循環を広げてくださる 熱心な「伝道師」に なっていただくことに、 経営と商いの意識を集中、専心する。 ◆ビジネスを含むいかなるものごとも、 それを深掘りして、磨きあげ、 その世界をきわめつくして、 最高の域に至れば、「至芸」になる。 詩とビジネスは、 つまるところ「一体」のものに なりえる。 ◆いつの日か、 すべての人々にとって、 日々の仕事が 最高のアートとなる時代がやってくる。 ◆ 「おもてなし」とは、 相手のために特別なことをするのではなく、 相手の心を真に深く理解し、 自然体で接すること。 ◆「お客様のために」と「お客様の立場で」。 わずかな言葉の違い。 けれども、そのわずかな違いに心を配り、 自分の持ち場でその意味を考え抜き、 行動を重ねていったときに初めて、 より上質なホスピタリティは実現する。 **********************