━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (きょうのテーマ) ビジネスとアートが昇華した 高野登さんのホスピタリティ道 『おもてなし日和』その2 相手の立場を考慮しない「ために」は・・・ 〜東京・MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店 中田 英志郎さん ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ******************* ★もてなすとは、「以って為す」こと★ ******************* 高野登さんの最新刊『おもてなし日和』には、 東京の書店員さんからも、 応援をいただいております。 MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店の 社会書担当 中田英志郎さんも、 そのお一人です。 中田さんには、2014年11月、同店にて、 伊那食品工業株式会社会長 塚越寛さんの経営をテーマに、 「いい会社をつくりましょう」フェアを 開いていただくなど、 文屋として、ご愛顧いただいている方です。 30代前半とお若い方ですが、 東京FMさんのホームページに、 定期的に書評を寄せている実力派です。 http://www.tfm.co.jp/ 『おもてなし日和』について、 中田さんに書評を載せていただきました。 全文は以下のURLからお読みいただけます。 中田さんは、本書の意義について、 高野登さんが、 「35年間のホテルマン人生で歩んだ 「ホスピタリティ道」の真髄を、 さらに凝縮した「おもてなしの心」を説いている。」 と評されています。 そして、 もてなすとは、「以って為す」こと とのメッセージを引いて、 「「おもてなし」とは、 相手のために特別なことをするのではなく、 相手の心を真に深く理解し、 自然体で接することなのかもしれない。」 「著者の故郷の、 自然と生活を切り取った清新な写真とともに 編まれた言葉は、 読者の心に透き通るようにしみ込んでくる。 日々の生活にふと立ち止まってしまう、 そんな時にそっと寄り添ってくれる一冊。」 と評価してくださいました。 中田英志郎さん、ありがとうございます。 全文はこちらをご覧ください。 http://www.tfm.co.jp/timeline/index.php?catid=1485&itemid=107504 ******************* ★「お客様のために」と「お客様の立場で」。 わずかな違いに心を配る★ ******************* 高野登さんは、『おもてなし日和』の中で、 中田英志郎さんが書いてくださった視座について、 以下のように書いていらっしゃいます。 「ホテルでの講演や研修のときには、 演台に水が用意される。 最近はペットボトルとグラスが多くなった。」 と、「おもてなし」の場面を紹介されて・・・ ************ 「お客様のために」と考えるのか。 「お客様の立場で」臨むのか。 大多数のホテルマンは 「お客様のために」サービスをしている。 お客様のためのシステム、 お客様のためのプラン、 お客様のための道具……。 一見、普通に使いそうな表現。 しかしその背後には、 自分たちの都合や価値観が見え隠れてしている。 そして、お客様の価値観には近づいていない。 ほんの一握りのホテルマンが、 「お客様の立場に立って」行動している。 自分のものさしではなく、 お客様の価値観で、すべてを判断している。 お客様の立場で見たときに、 そのサービスはほんとうに必要か? 価値のあることか? 感謝されることか? そのことを考えるのだ。 「お客様のために」と「お客様の立場で」。 わずかな言葉の違い。 けれども、そのわずかな違いに心を配り、 自分の持ち場でその意味を考え抜き、 行動を重ねていったときに初めて、 より上質なホスピタリティは実現する。 ************ 2020年東京オリンピックは、 「おもてなし五輪」という コピーを、目にするようになりました。 だれもが、 日常の暮らしや働きの中で、 いちばん身近な人に対して、 細やかな心を配ること。 その「微差僅差」の積み重ねが、 「絶対差」を養ってゆくのだと、 高野さんの文章を読んでいて、 考えております。 「詩集のようなビジネス書」を、 「百年本」として、 読者のみなさまと一緒に、 育てていきたいと思います。 つづく ************************ ★きょうの気づき★ ◆「おもてなし」とは、 相手のために特別なことをするのではなく、 相手の心を真に深く理解し、 自然体で接すること。 ◆「お客様のために」と「お客様の立場で」。 わずかな言葉の違い。 けれども、そのわずかな違いに心を配り、 自分の持ち場でその意味を考え抜き、 行動を重ねていったときに初めて、 より上質なホスピタリティは実現する。 **********************