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文屋だより

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百年本の文屋代表、小布施人、農士、「美日常」提唱者として、
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Vol.799 その「志」は私閉か公開か? 操作か真意の正対か?

2020年06月06日

みなさん、こんにちは。お元気ですか?

きょうも信州小布施は、おだやかな一日でした。

早朝より1時間ほど、

二人の息子たちが営む小布施牧場の
ジェラートとモッツァレラチーズの工房&カフェ

milgreen(ミルグリーン)のまわりの雑草を、
自動刈り払い機で刈りました。

東京ドームと同じくらい広さのある
広葉樹の「小布施千年の森」の若葉を眺めながら、

朝しぼりの新鮮なジャージーミルクでつくる
できたてのジェラートを味わう人たちの、
幸せな表情やしぐさが、何よりの励みです。

わたしは、
この会社の「取締役用務員」さんでございます。

みなさん、
いつもこのメールマガジンをお受け取りいただき、
ありがとうございます。

◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎
信州小布施 美日常の文屋だより vol.799
和合と感謝
百年本を世界の未来へ。
◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎
【きょうのテーマ】
Vol.799 その「志」は私閉か公開か? 
     操作か真意か?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

**********************
★あっさりと見抜かれてしまう
      操作志向の公開的私閉の野心★
**********************


前号までに、

わたしが多くの深い学びをいただいている
多摩大学大学院 名誉教授
シンクタンク・ソフィアバンク 代表

田坂広志さんからの学びをもとに、
以下のポイントで書いてきました。

****************

○「野心」とは、

己一代で何かを成し遂げようとする
「願望」のこと。

○「志」とは、

己一代では成し遂げ得ぬほどの
素晴らしき何かを、
次の世代に託する「祈り」のこと。

****************

「祈り」。

福島県南相馬市で北洋舎クリーニングを営む
親しい読者さまの高橋美加子さんが、
お便りをくださいました。

東日本大震災による地震と津波、

そして、
東京電力福島第一原発の事故による、
大きな苦難に、

経営者として、地域のまとめ役として、
たくましく立ち向かってきた高橋さんのお言葉、

ひときわ、心にしみるものを感じます。

「「野心」と「志」

志は祈りであるという言葉、心に響きました。

そぎ落とし、そぎ落とししても残る「自分の思い」が
何であるのかを確かめる物差しですね。

それが「祈り」であると腑に落ちたら、
一歩踏み出すことができますね。」

高橋さん、ありがとうございます。

またお目にかかりましょうね!

****************


私閉(しへい)と公開です。

願い事が、わたしを利すること、
わたしの内側に向かっている状態を、
「私に閉じている」意味で、私閉。

願い事が、公(おおやけ)に向かって開いていること、
わたしの内側から外側に向かっている状態を、
「公に開いている」意味で、公開。

私が、私に・・・ではなく、
私も、みんなも。

公に開いているからこそ、
私は公に共感を感じ、結果として、
多くのみなさんの共感を呼ぶことができる。

共感されることで、
同行者や導き手や支え手が現れて、
ものごとが佳き方向へと展開していく。


これを経営に当てはめると、

個人の志にあたる経営理念は、
公に開いているのでなければ、

その会社の商品やサービスが支持されることは
むずかしいということになります。


これを読んで、

「そうか、よしわかった、
では、うちも理念を公に開いた文章にしよう」と、

気の利いた表現をネットで検索する
おっちょこちょいの人は、

このメルマガの読者さんには
いらっしゃいませんよね?(^0^)


そこで、つぎの問いです。

その志、その経営理念は、
あなたの真意なのか?

****************


経営理念は、
公に開いているのでなければ、
公への深い共感によるものでなければ、

その会社の商品やサービスが支持されることは
むずかしい。

「だから」、

「社会貢献」とか、
「事業を通してのお役立ち」を書き込んだ
理念をつくり、掲げたとしても、

理念と現実、

経営者の言動や、
会社の商品・サービス、

職場環境や社風、社員の表情、
会社の評判・・・などの現実が、

理念とかけ離れていれば、
共感されることはありません。

お客様は、
経営者の「志」や、それに根づいた「経営理念」が、

真意からのものではなく、
公に開いていることを装いながら、
私に閉じていること、

つまり、
志の顔をした「野心」であることを、
直観的に見抜いてしまいます。


操作主義の化けの皮は、
すぐにはがれるのですね。

うわべの操作、偽装ではなく、

心の底からにじみ出た、
真意の表れとしての、
公に開いた志、経営理念であってはじめて、

共感を呼び、商品・サービスは、
末永く支持され続けることができます。


****************


ここまで、

真意から発露した
公に開いた理念を抱くことのたいせつさを、
考えてきました。

もとより、
理念は理想です。

その理想、目的、仰ぎ見る山頂は、
高ければ高いほど、いまの現実との落差、ギャップは、
大きくなります。

しかしそれでも、

理想である理念に向かって、
現実を変えていこうと進歩、成長を続けることで、
理念はおのずと実現していくのだと思います。

そのための継続は、
真意から出た理念でなければ、
(操作主義では)とうてい叶えられません。

****************


田坂広志さんは、ご著書で、

「操作主義」と「正対主義」を鍵言葉として、
このことを語っておられます。

「操作主義」とは、

直接的な対応や指示とは異なり、
相手の主体的な判断や意思を、
指示する側が意図的に誘導したり、
変化させる工作をすること。

例えば「馬を速く走らせるために鼻先に
ニンジンをぶら下げる」などが該当。

「正対主義」とは、

人と人とがコミュニケ―ションをする時に、
真正面から相対すること。

田坂氏のマネジメント論の中核をなす概念。

シニカルな視線ではなく、
お互いの人生に深い敬意を持つことが不可欠とされる。
(引用:https://ameblo.jp/family24ma/entry-11612480357.html))

****************


田坂さんのご著書『仕事の技法』(講談社現代新書)より

「相手を「動かそう」とすることが
「操作主義」なのではない。

相手に対する「敬意」を持たず、
相手を「一人の人間」として見つめず、

あたかも「物」を動かすように、
自分の思うままに操ろうとすること、

それが「操作主義」である。

例えば、
「部下のモチベーションを高める」という言葉。

近年、ビジネスの世界でしばしば使われる、この言葉は、
部下を「一人の人間」として敬意を持って見つめ、

その部下に対する
「仕事に働き甲斐を感じられるように」という
愛情から出てくる言葉ならば、

それは、決して「操作主義」ではない。

しかし、この言葉が、
「仕事の生産性を上げるために、
部下という『歯車』を、うまく回るようにしなければ、
部下という『馬』を、速く走るようにしなければ」

という発想から出てくるならば、
それは、「操作主義」である。」

****************


相手(他者・公)を
「一人の人間」として敬意を持って見つめ、
その人の生き甲斐や働き甲斐、幸せを願う愛情。

こうした「真意による正対」に
裏打ちされた志、理念を、持ちたいものですね。


では、次なる問いです。

「野心」は抱いてはいけないのでしょうか?

次号では、
崇高な「志」を叶えるために、
強烈な「野心」を抱き続ける人物をご紹介しますね。

****************


コロナの災禍にあって、
さかんに唱えられている
「ステイ・ホーム」。

もともとは、
在宅を奨励するこの言葉ですね。

ですが、「ホーム」には、
故郷、もともとある場所、原点、
安心の場などの意味があります。

ステイ・ホームは、

本来あるべき自分の姿、
もう一人の自分との静かで深い対話という
意味があると思います。

そんな尊い時間を、
感謝して、味わいたいですね。


野心と志

このテーマで次号でも考えてみたいと思います。

(つづきます)

****************

ではみなさん、お健やかに、
初夏の佳き日々を楽しみましょう。

どうぞよろしくお願いいたします。

文屋 木下 豊より


【写真説明】http://www.e-denen.net/index.php/mailmag?


日の出と富士山(ネットより転載)。

富士山のかたちも、扇子と同じです。

末広がりの「八の字」ですね。

日本人の深い美意識には、
もともと、
「公に開く」が息づいていると思います。


田坂広志(たさか・ひろし)さんの
公式サイトから、

プロフィールのページを
ご紹介します。

http://hiroshitasaka.jp/profile/

田坂さんの文章が掲載されている
サイトのページをご紹介いたします。

http://hiroshitasaka.jp/letter/6659/

◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎

このメールマガジン(美日常の文屋だより)は、
百年本の文屋代表、小布施人、農士、
「美日常」提唱者として、

ものごとの原点(本来あるべき姿)を
考えつづける筆者が、
日々、交流の場を綾なしながら、
みなさまの人生とビジネスのお役に立つこと
を目的に、お届けしております。

★文屋・木下豊について
http://www.e-denen.net/index.php/about_rinen
http://www.e-denen.net/index.php/about_kino

◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎

★プレム・ラワットさんの「心の平和」のメッセージを、

これから100年の未来を生きる、
無限の可能性を秘めた子どもたちに贈りたい!

寄付本プロジェクトにご一緒しませんか?★

ラワットさんのこのご著書を、
より多くのみなさんにお伝えしていきましょう!

新刊と寄付本プロジェクトの詳細はこちら →
http://premrawat.shop-pro.jp/?pid=148653715

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小布施牧場の
しぼりたてジャージー牛乳を使った
ジェラートとモッツァレラチーズの工房&カフェ
milgreen(ミルグリーン)
https://obusedairyfarm.co.jp/milgreen/

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2019年1月20日に八重洲ブックセンターで開いた
かんてんぱぱ・伊那食品工業株式会社会長
塚越寛さんの講演音声データ。

語り手と聞き手の意識が高いレベルで一体になった
「奇跡の講演会」の90分間の全容を、
ぜひお手元で何回も聞いてお役立てください。
http://www.e-denen.net/index.php/movies?_id=42

◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎

◎わたしのこころの師匠・戸村和男先生
 富士和教会の公式サイト:http://fujiwa-k.com/

師匠のお弟子さん・井内由佳さんのご著書

『もっと美しく、もっと幸せに
~リッチに輝いて愛される33の理由』
(廣済堂出版。2018年)より

【第4章 愛の中にいる】

おだやかに、穏便に、ものごとを丸く進めると、
まとめるエネルギーが働き、

人間関係も、仕事も、健康も、美容も、
すべてがうまくいくようになります。

★井内由佳さんの公式サイト:http://yuka-i.com

★井内由佳さんが社長をつとめる
株式会社フィールド オブ ドリームスの公式サイト:
命を受けました。
https://youtu.be/owcmZ4ymmS0

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◎わたしのイチオシ。斉藤一人さんの「覚悟の話」
goo.gl/hJbwWd
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