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文屋だより

Vol.886 子どもも外国人も楽しめる 美しい大人たちの絵本 『ちよにやちよに』そうだったのか!君が代!その6

2021年08月31日

みなさん、こんにちは。お元気ですか?

信州小布施の里

おだやかな初秋の空です。

きのうから、
朝夕の気温がぐっと下がってきました。

さっそく本日のテーマをお伝えいたします。

いよいよ「君が代」の最後のフレーズ
「苔(こけ)のむすまで」についてです。

【本日のテーマ】

子どもも外国人も読める美しい大人たちの絵本
『ちよにやちよに』そうだったのか!君が代!
その6

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「苔のむすまで」は、奇跡✕時間?

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文屋が7月に出版した書物
『ちよにやちよに』は、
大勢のみなさまのご賛同と共感、
ご支持をいただいております。

前号までに、

1.「君が代」の「君」
2.「千代に八千代に」
3. 「さざれ石のいわおとなりて」

の意味をご紹介しました。

きょうは、
「苔のむすまで」について、
ご紹介しますね。

この点について、
ご著者の白駒妃登美さんは、

本書のあとがきで、
次のように解説しています。

「さざれ石のいわおとなりて」の
解説からつづけます。

(引用、ここから)
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「さざれ石」は小さい石、
「いはほ(いわお)」は「大きな岩」のこと。

永い年月の間に石灰岩に雨水が浸透していき、
ミネラルが溶けだして周りにある小石とくっつき、

大きな岩となる現象を
「さざれ石のいはほとなりて」で
表しているのでしょう。

自然界のあらゆる所に神さまが宿ると考えてきた
私たちの祖先は、石にも神霊(しんれい)が宿り、
時間をかけて成長していくものだと信じてきたのですね。

「こけのむす」は、
「苔こけが生は える」という意味。

石が成長して岩となり、
その表面に苔が生えるまでというのは、

永い永い年月のたとえであり、同時に、
愛の深さを表しているのでしょう。

全体を訳すと、こうなります。

「あなたの命(あなたさまの御代(みよ))が、
いつまでも、いつまでも、永く続きますように…。

たとえば小さい石が、
永い時間をかけて大きな岩に成長し、

その上にたくさんの苔が生えるようになるまでね」

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(引用、ここまで)

「苔のむす」の「むす」の漢字は、
「生(は)える」意味ですから「生す」が
当てられます。

「むす」の音の漢字は、「生す」のほかに、
「蒸す」「産す」「結す」がありますね。

結ばれて産して生まれる。

むすは、
そうして生まれた「むすこ」「むすめ」にも
通じます。

小さな石が大きな岩になる「奇跡」。

その岩の上に、
微生物や鳥の糞や風に乗ってきた種などの作用で
土ができ、

その土の上に、苔の種がたどりついて、
やがて苔がむしていく。

まさに、
奇跡の連続に長い長い時間がかけ合わさった成果が、

「さざれ石のいわおとなりて
苔のむすまで」なのですね。


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自然を畏(おそ)れ
自然に習い
自然に生かされる生き方

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白駒さんが書かれているように、
「君が代」は、

「あなたの命(あなたさまの御代(みよ))が、
いつまでも、いつまでも、永く続きますように」

との願い、祈りが込められています。

それほどにたいせつな人の命と幸せを、
石や岩や苔のありように例える。

これは、

山川草木(さんせんそうもく)のすべてに、
八百万(やおよろず)の神さまが宿ると感じる、

日本人が原初のころから抱きつづけてきた
自然観がいきづいています。

すべてのものに霊魂、精霊が宿ると考える
アニミズムの考え方でもあります。

自然の摂理こそ「神の摂理」と考えて、

自然を畏(おそ)れ
自然に習い
自然に生かされる生き方は、

経営の世界のあるべき姿を自然に求める
塚越寛さん(伊那食品工業最高顧問)が提唱し、
実証されている「自然体経営」にもつながっています。


そこまで発想を広げて上であらためて、
この歌詞を見つめてみます。

この和歌の作者は、

苔を生みだす石の丸いかたまり(いわお)を、
胎児を育む子宮に見立てたのではないか?

イメージがたくましすぎるでしょうか?

次号では、
「母ごころ」をテーマにした、
ある読者さまのご感想を紹介させていただきます。

とても読みごたえのある、味わい深い文章です。

お楽しみに!

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子どもたちは幼稚園や学校で、
はじめて国歌「君が代」を覚えます。

詠み人知らず(作者不明)のラブレターを、
先人たちが千年以上にわたって
愛唱しつづけてきたこと。

この歌の本来の意味を、
先生方にも子どもたちにも、
伝えていきたいと思います。


文屋ではいま、
絵本『ちよにやちよに』を、

全国・世界の子どもたちに贈る
「寄付本プロジェクト」を実施中です。

おかげさまで、

福島県内の小学校と公共図書館、
全国の児童養護施設、
そして小児医療の病院に贈る

第一次目標の250万円・1,250冊分を
達成いたしました。

応援してくださっているみなさん、
ありがとうございます。

第二次目標は、
世界各国の駐日の外国公館約230館と、
世界中の日本人学校役100校に、
数冊ずつ贈ることです。

金額は250万円、1,250冊です。

みなさまのご理解とご参画をお待ちしております。

https://www.e-denen.net/cms_kifubon.php

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ではみなさん、お健やかに、
初秋の佳き日々を楽しみましょう。

どうぞよろしくお願いいたします。

文屋 木下 豊より


【写真説明】https://www.e-denen.net/cms_mailmag.php?_id=876

出雲大社にまつられているさざれ石
中ほどにうっすらと、苔がむしています

白駒さんがこの絵本に込めた想いを、
わかりやすく語る映像が出来上がりました。
どうぞご覧ください。↓

以下の「寄付本プロジェクト」のページ中ほどの
「ご挨拶動画」です。
文屋へのご注文もこちらからどうぞ!
https://www.e-denen.net/cms_kifubon.php

Amazonでもお求めいただくことができます。
https://amzn.to/2UYJJBs

中西進先生は、この御方です:
https://www.youtube.com/watch?v=D4h2vaLcCEU

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★文屋・木下豊について
https://www.e-denen.net/cms_about.php

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