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2020年12月09日

Vol.838 「幸せの量産」を目指すトヨタ豊田章男社長と塚越寛さんの深い絆を感じます。

みなさん、こんにちは。お元気ですか? 信州小布施はきょうも、 師走のさわやかな快晴です。 文屋はいま、「増刷ラッシュ」です。 本文で後述のように、 3点の書物を年内に増し刷りします。 おかげさまで、 来年の飛躍する文屋のイメージを、 鮮明に描けております。 それでは、 さっそく本日のテーマをお伝えいたします。 【本日のテーマ】 トヨタの使命は「幸せの量産」・・・ 「章男社長らしいね」と塚越さん。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本日は、 トヨタ自動車社長の豊田章男さんと、 伊那食品工業の塚越寛さんのお二人に、 わたしが感じる深い心の絆(きずな)について、 書かせてください。 12月3日(木)午後、 伊那食品工業の本社があるかんてんぱぱガーデンを 訪れました。 目的は、 最高顧問をおつとめの塚越寛さんとの対話です。 ほぼ一年ぶりの面談であり、 ごあいさつと近況報告をさせていただきました。 塚越さんのお話は途中から、 トヨタ自動車社長の豊田章男さんが、 11月6日に「2021年3月期 第2四半期 決算説明会 (いわゆる中間決算)」で語ったメッセージが、 話題になりました。 中間決算に豊田さんが出るのは初めてのことです。 塚越さんは、 この日に豊田さんが語った「幸せの量産」について、 お話しになりました。 トヨタ自動車のネット広報サイト「トヨタイムズ」から、 豊田さんのメッセージを引用します。 「グローバル37万人とその家族のために、 そして、 これからのトヨタを支えていく次世代のために、 トヨタフィロソフィーでは、 私たちの使命を「幸せの量産」と 定義させていただきました。」 「(創業者の豊田)佐吉は織機を、 喜一郎は自動車をつくったわけですが、 本当につくりたかったものは、 商品を使うお客様の幸せであり、 その仕事に関わるすべての人の幸せだったと思います。 たとえ、私たちがつくるモノが変わったとしても、 「幸せ」を追求することは 決して変わらないと考えました。」 「私たちは、「幸せを量産する」という使命のもと、 有事の時こそ、 自分以外の誰かのために、世の中のために、 未来のために、仕事をしてまいりたいと思います。」 「私たちが本当に「幸せ」を「量産」できているのか。 ステークホルダーの皆様方には、 厳しくも、あたたかい目で ご指導とご支援をいただければ幸いでございます。 ありがとうございました。」 このように豊田さんは、 短いメッセージの中に、 「幸せ」「幸せの量産」のキーワードを、 何回もちりばめて語られました。 これは、 塚越寛さんが提唱し、実践されてきた 「社員の幸せの実現」を経営の目的にすえた 末広がりの年輪経営を念頭に置いたメッセージです。 しかし、 塚越さんは、幸せの「量産」という表現はしません。 「量産」は、 世界一の自動車生産販売台数を誇る 社員数37万人、売上高30兆円を超えるグループを率いる 豊田さんならではの、 スケール感を盛り込んだ表現です。 塚越さんは、わたしに、 ニコニコ微笑みながら、 「章男社長らしいね」と語られました。 まるで、 可愛い弟か息子の姿を見つめるような眼差しでした。 塚越さんが腰を下ろした応接室の ソファの棚には、 豊田さんから塚越さんに送られたメッセージが、 たいせつに額に納められています。 以下に、ご紹介しますね。 **************** 「伊那食品工業 塚越会長 ・経営の大先輩である塚越さんには、 「年輪経営」をはじめ、いろいろなことを 学ばせていただきました。 ・実業でも、 リーマンショックによる赤字転落などを経て、 どのような局面にあっても、 1年1年、着実に「年輪」を刻んでいく、 「持続的成長」こそが、最も大事だと学びました。 ・追い風が吹いたり、風が止まったり、 または逆風にかわったりしても、 持続的に前に行くこと、 長期的な視点で対応していうことが大事だと、 ことあるごとに、 そんなお話をさせていただいています。 ・これからも塚越会長の経営を 勉強させていただきます。                   豊田 章男                   2016.7.11 **************** 塚越さんと豊田さんの出会いは、 15年ほど前にさかのぼるそうです。 業種も規模も歴史も異なる二社のこと。 同じ「社員の幸福のための年輪経営」であっても、 伊那食品工業のやり方を、 そのままトヨタ自動車グループに直輸入することは、 できません。 微調整や、時には大きな「翻訳」の工夫も、 必要です。 それでも、 「社員の幸福のための年輪経営」こそ、 国境を超えた世界の経営のあるべき姿、 真理であるとの信念のもと、 豊田さんは、塚越さんからの学びを、 現場で活かそうとされています。 **************** 文屋はこれからも、 年輪経営の確かさを、 国内外の経営者・リーダーにお伝えしてまいります。 1. 塚越寛さんの 『末広がりのいい会社をつくる』4刷仕上がり! 10,000部を突破いたしました。 2. 大久保寛司さんの 『考えてみる』10刷、28日仕上がり! 28,000部に。 3. 細川たかみさんの 絵本『おじいちゃんのまきストーブ』 2刷、21日仕上がり! **************** 1.オンラインスクール 「塚越寛さんに学ぶ年輪経営の極意」には、 塚越さんのこうした叡智が、 たくさんちりばめられています。 お支払は一括のほか、月額払いも可能です。 映像で、音声で、 継続的に、独学してみませんか? https://www.e-denen.net/cms_bunyaza_school.php 2.オンラインスクール 「高野登さんに学ぶホスピタリティライフのすすめ」を、 2021年1月1日10時開講いたします。 どうぞお楽しみに! **************** ではみなさん、お健やかに、 冬の佳き日々を楽しみましょう。 どうぞよろしくお願いいたします。 文屋 木下 豊より 【写真説明】http://www.e-denen.net/index.php/mailmag? 「幸せを量産する」のミッションが書かれた 同社の原点の図 伊那食品工業本社の応接間に飾られている置き時計。 塚越寛さんに豊田章男さんが贈った記念の品。 塚越さんと長男で社長の英弘さん(右)と 豊田さんの笑顔の似顔絵が描かれています。 NENRIN 持続的成長 「いい会社をつくりましょう」 「もっといいクルマをつくろうよ」 きょう引用した「トヨタイムズ」の関連記事: https://toyotatimes.jp/insidetoyota/099.html ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ★文屋・木下豊について https://www.e-denen.net/cms_about.php

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