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2019年09月04日

Vol.708 命。大いなるお力からのさずかりもの、あずかりもの。絵本『おじいちゃんのまきストーブ』から考えること その4

みなさん、こんにちは。お元気ですか? きのうの夕方から、長野県のアンテナショップ「銀座Nagano」に来ています。 4日の朝食と昼食の催しで、小布施の食材を使ったお食事会です。わたしは、息子たちが営む小布施牧場のジェラートとモッツァレラチーズを提供しています。 ★まもなく文屋公式サイトにて、 絵本『おじいちゃんのまきストーブ』の 特典付き事前予約を始めます。お楽しみに! みなさん、 いつもこのメールマガジンをお受け取りいただき、 ありがとうございます。 ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ 信州小布施 美日常の文屋だより vol.708 和合と感謝 百年本を世界へ未来へ。 ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ 【きょうのテーマ】 命。大いなるお力からのさずかりもの、あずかりもの。 絵本『おじいちゃんのまきストーブ』から考えること その4 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ******************* ★理想の死とは?★ ******************* 前号に続きます。 文屋はいま編集中の 絵本『おじいちゃんのまきストーブ』の最後の場面で、 おじいちゃんは、 愛用の薪ストーブにあたたまりながら、 愛犬のりんたに見守られながら、天に召されます。 この絵本には、主人公のやまとの誕生から成長、 おじいちゃんの死まで、 人の一生が盛り込まれています。 編集していて、あらためて、「死と生」について、 じっくりと考える機会をいただいています。 前号では、 この絵本のおじいちゃんの亡くなり方で思い出した、 「北海道のおじいちゃん」 渋谷吉尾さんのことを、ご紹介いたしました。 1910年(明治43)生まれ。 「渋谷式」といわれるかんじきを開発し、 25年間に6000足以上を製作。 60歳以上も年の離れた孫の世代にしたわれ、 お手製のかんじきをみんなに配って、 そのかんじきを履いて楽しむ 「かんじきソフトボール合戦」や 「かんじきドッジボール大会」等の遊びを考案。 ファンの若者たちがつくったかんじき渋谷倶楽部が主催して、 渋谷さんの自宅前の雪原で、 「かんじきまつり」が開かれていました。 「渋谷爺かんじきの心を語る(開幕宣言)」 「かんじきソフトボール合戦」 「ジンギスカン食べ放題の昼食」、 そして地元の歌い手・イート伊藤さんによる オリジナル曲『渋谷吉尾に捧げる歌』の熱唱、 「新かんじき工房除雪大会 (渋谷爺に感謝を込めて)」など。  渋谷さんは言いました。 「こんなじいちゃんになると、 おもってもみなかった」。 人として、これ以上の幸福があるでしょうか。 子ども世代はもとより、孫の世代とまで、 年齢の差をものともしないで、 「友だち」として遊び、汗を流し、 ジンギスカンをほおばりながら酒を酌み交わす。 渋谷さんは、 南向きの窓辺に置いた、 淡いピンク色の革のソファに横たわり、 朝食のあとのお昼寝をしながら、天に召されました。 ******************* ★「老」に宿る青春を愛でる★ ******************* 40代の前半だったわたしは、 半世紀先を生きた渋谷吉尾さんの生と死に、 自身の理想を見ました。 そんなわたしの想いを導くかのような、文章に、その後、出会いました。 文芸評論家の亀井勝一郎さんの著書『思想の花びら』(大和書房)より、一部を引きますね。 「私は「老」に宿る青春を見るのが好きだ。 (中略)  七十代八十代で、青年の問題を青年のように語れる老人を私は尊敬したい。」 孫の世代の「友だち」に慕われながら、 若い人たちと共に遊び、飲み、食べて人生を謳歌していた渋谷さんの生きざまに、 亀井さんのいう「老の青春」を、 わたしは認め、いまは亡き渋谷さんに敬意を抱いております。 ************ あの日から16年がすぎました。 年月を経て、 いま制作している 絵本『おじいちゃんのまきストーブ』。 作者のさわもりりささんが創作した おじいちゃんの死にざまと、 渋谷さんの死にざまの共通性に、 驚きと共に「よろこび」を 感じています。 ******************* ★溶ける生と包む死★ ******************* 生と死を考えながら、あるイメージが浮かびました。そのイメージをしていると、 生と死は一体のものであり、 生きながら死を恐れることはないという 感覚にひたることができます。 そのイメージというのは、水の中の氷のかたまりです。 いま生きているわたしの生は氷のかたまり。 生きているうちに次第に溶けていく。 溶けた水は、生という名の氷を包む水になる。 包む水は、生を包む死です。 水はやがて川や海や空を旅して地に降り注ぎ、 時に、氷として生まれ変わります。 これは、 生と死を100と0ととらえるのではなく、 解け合いながら、巡りて還る一体の存在と受け止めることです。 あなたにとっての生と死は、どんなイメージですか? あなたは、 どのように生きて、 どんなふうに死にたいですか? ************ みなさまから、 この絵本のクラウドファンディングでお預かりした 尊いご厚情と資金の生かし方は、 このメルマガの以下のバックナンバーをご覧ください。 http://www.e-denen.net/index.php/mailmag?_id=688 ************ 【写真説明】http://www.e-denen.net/index.php/mailmag? ・おじいちゃんは、薪ストーブにあたたまりながら、 愛犬のりんたに看取られて、 亡くなりました、の図。 ************************ このメールマガジン(文屋だより)は、 百年本の文屋代表、小布施人、農士、 「美日常」提唱者として、 ものごとの原点(本来あるべき姿)を 考えつづける筆者が、 日々、交流の場を綾なしながら、 みなさまの人生とビジネスのお役に立つこと を目的に、お届けしております。 ★文屋・木下豊について http://www.e-denen.net/index.php/about_rinen http://www.e-denen.net/index.php/about_kino ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ 2019年1月20日に八重洲ブックセンターで開いた かんてんぱぱ・伊那食品工業株式会社会長 塚越寛さんの講演音声データ。 語り手と聞き手の意識が高いレベルで一体になった 「奇跡の講演会」の90分間の全容を、 ぜひお手元で何回も聞いてお役立てください。 http://www.e-denen.net/index.php/movies?_id=42 ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ◎わたしのこころの師匠・戸村和男先生  富士和教会の公式サイト:http://fujiwa-k.com/ 師匠のお弟子さん・井内由佳さんのご著書 『もっと美しく、もっと幸せに ~リッチに輝いて愛される33の理由』 (廣済堂出版。2018年)より 【第3章 しあわせは素肌にあらわれる】 リラックスした気持ちで行うウォーキングは、 身体的な効果と、 思わぬインスピレーションをもたらします。 ★井内由佳さんの公式サイト:http://yuka-i.com ★井内由佳さんが社長をつとめる 株式会社フィールド オブ ドリームスの公式サイト: https://f-o-dreams.com/ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ◎文屋では、平和の大使プレム・ラワットさんの 集大成となるご著書を、世界出版するため、 制作中です! テーマは、「呼吸としあわせ」です。 お楽しみに。 ◎ラワットさんの講演動画 2011年、欧州議会にて「平和と幸福の実現」をテーマに講演。 講演後に提案された「平和の誓約書」に 37の政府、団体の代表が署名。 「歴史的な講演」と評価され、 「平和の大使」の任命を受けました。 https://youtu.be/owcmZ4ymmS0 ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ◎わたしのイチオシ。斉藤一人さんの「覚悟の話」 goo.gl/hJbwWd ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎

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