2021年5月6日
会社のあるべき姿とはどのようなものでしょうか。
それは、会社の価値観や信念とも言い換えられるでしょう。多くの場合、「社是」や「経営理念」として社内外に公表されています。
企業を取り巻く環境をかんがみ、経営幹部が時間をかけて社員の心に響く言葉を編み出そうとします。
ところが社是や経営理念のつくり方がわからない、せっかくつくっても、企業文化に浸透しない。そんな声がしばしば聞こえてきます。
そもそも社是とは、経営理念とはいったい何なのか。
それが、文屋が運営するオンラインセミナーで発信される最初の問いです。
「かんてんぱぱ」で知られる伊那食品工業の最高顧問、塚越寛氏が説く「年輪経営」。このセミナーの目的は、「年輪経営」についての塚越氏のメッセージから経営のあり方や経営者としての生き方を問い直すヒントをみつけていただくことです。
企業を永続させる年輪経営は、トヨタ自動車社長の豊田章男氏も実践しています。豊田章男氏は多くの場で、塚越氏のことを「経営の師」と語っています。
伊那食品工業の社是は「いい会社をつくりましょう ~たくましく そして やさしく」。塚越氏は、次のように話します。
「いい会社」とは、会社をとりまくすべての人々が日常会話の中で「いい会社だね」と言ってくださるような会社。ビジネスとしては、きちんとたくましくやることがやはり欠かせない。同時に思いやりをもたなければいけない。思いやりとは、イコールやさしさです。
組織のリーダーとして、塚越氏は誰よりもこの理念について考え抜き、あらゆる場で社員たちに伝えてきました。
経営者自身が、心の底から納得して日々の言動や事業で具体的に表現しているからこそ、社員たちはその姿を見て深く納得するのです。社是は、伊那食品工業の企業文化の中に浸透しています。
このセミナーで、塚越氏の言葉を読み解きながら、高野登氏はこう語ります。
伊那食品工業の社是は、「自分たちが何をしなければならないのか」ではなく、「自分たちがどうあらねばならないのか」を明確にしています。そして、最も襟を正しているのはリーダーです。塚越寛氏は、誰よりもこの社是を実践してきました。伊那食品工業の佇(たたず)まい、たとえば美しい松の木が並び、それを丁寧に手入れする社員。会社に入った瞬間にわかる、企業の風土、企業文化そのものになっています。
敷地内の「かんてんぱぱガーデン」と呼ばれる自然豊かな庭園には、「かんてんぱぱショップ」もあり、多くの人が訪れる人気スポットにもなっています。
社是とは、会社が是、つまり「正しい」とする方針、主張。経営理念とは、会社の使命感やその存在意義です。しかし、名称の違いを問うことに大きな意味はありません。
高野氏は言います。「大切なのは『何を言うか』ではなく、『誰が言うか』だ」と。塚越氏から学び、こうした言葉を自分が発することができるような人格を身につけること。そのことが、組織のリーダーが社是や経営理念を企業文化に浸透させるうえで、最も大事なことなのです。
塚越氏は2018年、渋沢栄一の精神を受け継ぐ企業経営者に贈られる「渋沢栄一賞」を受賞しました。今年の大河ドラマ「青天を衝け」は、「実業の父」と評された渋沢栄一の生涯を描いています。塚越氏が、現代企業にも通じる渋沢栄一の精神を受け継ぐ経営者である証しです。
また豊田章男氏は、トヨタ自動車の2014年3月の決算期に「持続的成長に向けて着実に年輪を刻む」と語りました。年輪経営を意図し、トヨタが短期間に事業を急拡大したことを内省した言葉です。
オンラインセミナーでは、その塚越氏の年輪経営を多様な角度から全12回・1年間にわたって学んでいきます。映像と音声データが、毎月1回配信されます。伊那食品工業の「社員インタビュー編」の映像など、さまざまな特典もご用意しています。
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