2022年12月15日
文屋はいま、オンラインセミナー【高野登さんと学ぶ「わたしの人生を変えたホスピタリティライフのすすめ」】を配信中。このブログでは、講座の内容を抜粋して編集したコラムをお届けします。
今年も残すところあと2週間。いまは1年を振り返るのに一番いい時期です。あなたにとって、どんな年でしたか。
今年もまだ、ゴールの見えなかった新型コロナ問題。それだけでなく、自分ではどうすることもできない出来事も、世の中にはたくさんあります。それは「運命」であり、“命”が“どう運ばれるか”は神に身をゆだねるしかありません。
でも同時に、私たちには「使命」があり、“命”を“どう使うか”を自分で決めることができます。自分の使命を意識し、昨日よりも今日、今年よりも来年と、成長していくためには、「振り返る」ことに、とても意味があります。
ただ、漠然と振り返るというのも難しいですから、こんなお題を出してみましょう。
「あなたは今年、どれだけの想像力を発揮しましたか」
目の前の課題をこなすだけの時間を過ごしていると、疲労感が大きい割には成長を感じられない、ということが多々あります。
「何もしないうちに、1年経ってしまった・・・」。そう感じる原因のひとつに、「想像力を発揮できていない」ということがあるように思えます。
仕事も人生も、そして世の中のあり方そのものについても、「持続可能」という言葉がキーワードになっています。
これは、いまのままでは持続が不可能であるということの裏返し。想像力を発揮し、異なる視点から考えてものごとを変革していくことは、選ばれた人だけではなくすべての人に求められています。
何かハードルの高さを感じてしまうこともありますが、どんな人にも必ず、独自の視点があります。違いがあるとすれば、それを意識するかどうか。言い方を変えると、そこに価値を見出せるかどうかということです。
学校を卒業して社会に出るまで、とくに日本では多くの場合、何を学習するかは先生が指示してくれます。しかも「答え」まで、用意されているのです。そのことが想像力の発揮のハードルを上げてしまうのかもしれませんが、実際に社会に出てみれば、ほとんどの課題に「答え」はありません。
私たちが想像力を発揮するための第一歩は、沁みついてしまった「答えさがし」の習慣から離れ、自分自身が考えていることにより大きな価値を見出すことであるように思えます。
では、どうすればいいのか。日々の生活のなかで生まれる小さな疑問や、仕事を進めていくなかで見つかる違和感。これらはすべて、独自の視点を見出すための重要なきっかけになります。
期限のある仕事に取り組んでいるときは難しいかもしれませんが、まずはこうした疑問や違和感を心に留めておくこと。これを意識して日々過ごしていくことで、少しずつ変化が現れます。
身近な人と話したり、本を読んだり、インターネットから情報を取得するといった日々の行動。自分のなかに何らかの問題意識があるのとそうでないのでは、こうした行動から得られるものは大きく異なるからです。
簡単に見つかる「答え」やマニュアルどおりの手順に従えば、作業そのものは楽ですが、ものごとの革新的な変化が生まれることはまずありません。自分のなかで生まれる「問い」から目をそらさず、根強く考え続けることでしか、変化や成長は実現できないということです。
ただ、毎日の生活のなかでこうした問いを続けられるかといえば、それは簡単なことではないでしょう。
だからこそ、1年という単位で振り返ることに価値があります。
今年1年を過ごすなかで、あなたが感じた疑問や違和感。残りの2週間の間に、それらを一つ一つ整理してみませんか。
それを誰かと話したり発信することで、新しい年は想像力が大きく発揮できる1年になるかもしれません。
このセミナーの講師、「人とホスピタリティ研究所」の高野登さんは、ザ・リッツ・カールトン・ホテルの元日本支社長。同ホテルで学んだ「おもてなし」の心、これをブランド化した「ホスピタリティ」の感性を軸に、みなさまの人生やビジネスの新設計を伴走します。
オンライン講座は、1回60分前後の講義を、映像と音声で月2回(全12回)、学習期間 6か月間で学びます。この期間に、あなたの言葉、思考、そして行動は、驚くほど洗練されていきます。みなさまのご参加を、ぜひお待ちしております。
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