2005年6月19日
小布施九条の会の2回目の集いが開かれ、無言館の窪島誠一郎さんのお話「無言館のこと」を聴きました。無言館については、つぎのサイトなどをご覧ください。そしてみなさんも、いちど、訪れてみてくださいね。
http://www.kk.iij4u.or.jp/~sjmatsu/mugonkan/mugonkan.html
九条の会は、日本国民が不戦平和を世界に向けて誓った平和憲法の第九条を守ることを唯一の目的に、政治や宗教の枠を越えて集まった人たちの会です。昨年東京で発足して以来、全国に広まり、小布施は今春、正式に発足しました。会長は岩松院東堂の渡辺照慈さん、相談役は桜井甘精堂の桜井佐七社長です。長野県には90以上の九条の会と、60以上の準備中の会があり、全国的にも”先進地”なのだそうです。きょうの講演会には150人ほどが集まりました。参加者は前回よりも増えており、動きの広まりがわかります。
窪島さんはこうしたことを語られました。
「不戦平和の象徴の文化施設として無言館は紹介されます。じじつ、その願いを抱いた人たちが年間10万人も訪れてくださる。しかし、無言館の展示されている絵画はどれ一つとして、不戦平和を主題にしたものはありません。」
「なにが主題なのか?妻や両親、兄弟姉妹、恋人、身近な風景…彼らが、生きては帰られないであろう出征前まで絵筆を握りつづけて描いたのは、こうしたいちばん近くにいる人やものごとでした。『あと10分、いや5分でいいから一人で描かせておいてほしい』『きっと生きて帰って、この作品を完成させるからね』と。」
「しかし60年を経たいま、すべての作品が、平和を願う絵画として見られています。それはなぜか?平和というのは、いちばん身近な人やものごとを愛し、おもいやる、なごやかな暮らしの積み重ねの結果であり、そうした積み重ねができることこそが、平和という状態だからです。」
私の考えはこうです。
50年、100年単位の視座がないとできないことですね。でも、実現させていきたいと思います。一人の国民として。