2025年4月4日

過去から現在、そして未来へとつながる芸術の革新――北斎の聖地·小布施からアートの創造性を発信

2025年は、江戸期のメディア発達が話題の年。その発端はNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』です。主人公の蔦重こと蔦屋重三郎は、タイトルどおり“べらぼう”な感性と行動力で、江戸後期に華やかな娯楽文化を築きました。人々が何を求めているかを貪欲に追求する姿勢は、現代のコンテンツビジネスに通じるものがあります。

『べらぼう』と連動し、蔦屋重三郎や江戸期の娯楽文化にかかわる展示も各地の美術館や博物館で開催中。なかでも4月後半から始まる東京国立博物館の特別展ではさまざまな工夫が凝らされ、蔦重が築いた江戸期のメディア文化を体感できます。

北斎の聖地·信州小布施もまた、江戸後期からいまに至るまで人気の衰えを知らない浮世絵師 葛飾北斎の“コンテンツ”を中心に発展したまちです。この地を拠点とする文屋は、蔦重のごとく広いネットワークで北斎アートの可能性を切り拓き、“コンテンツ”としての作品鑑賞を超えた創造的な場を提供します。

東京国立博物館で楽しむ江戸のメディア文化、過去と現在をつなぐ芸術の革新

『べらぼう』で描かれているように、蔦屋重三郎は生まれ育った遊郭、吉原の情報誌『吉原細見』の出版をきっかけとして、娯楽文化の発信を開始します。黄表紙や洒落本、狂歌集、そして浮世絵と、当代一流の文化人たちと交流し、才能ある絵師を発掘することで、後世に名を残す版元として一時代の文化を形成しました。

東京国立博物館の特別展『蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児』では、その貴重な書籍や作品が数多く展示されるだけでなく、『べらぼう』のセットで江戸時代を再現した空間を楽しむこともできます。

また同期間に開催する予定の『浮世絵現代』では、江戸期の木版画技術が生み出した浮世絵文化を伝承すべく、現代のアーティストたちが新たな感性で創作した作品を展示します。特別展のチケット購入者は、当日に限りこちらも観覧可能です。

ドラマと連動した企画で蔦重の活躍や江戸のメディア文化を楽しみ、その一方で過去と現在を繋ぐ芸術の革新に触れられる催しです。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

蔦屋重三郎と縁のある浮世絵師·葛飾北斎――ジャポニズムの発信者

大河ドラマ『べらぼう』に話を戻すと、最近の回では蔦重が花魁の画集『青楼美人合姿鏡』を出版した史実を踏まえ、この本を介して描かれる蔦重と遊女·瀬川の悲恋の挿話が反響を呼びました。ちなみに蔦重に導かれて北尾重政とともにこの画集を手がけた当時人気の浮世絵師·勝川春章は、葛飾北斎の師としても知られています。

そして北斎もまた若きころ、蔦重に発掘された浮世絵師であり、『べらぼう』でも登場が期待される人物。のちに独特な画法で『北斎漫画』を描き、当時の西洋にはなかった自然をテーマとする『富嶽三十六景』などの絵画で、海外に日本ブームを引き起こしました。


「世界でもっとも知られる日本人」といわれ、ジャポニズム発信者として現代も国内外で人気の高いアーティストである北斎。その芸術性は色あせるどころか、デザイン雑貨や伝統工芸とのコラボレーションなど新しい創造の世界を切り拓いています。

北斎アートには過去と現在を結び、さらには未来へと発展させる芸術の革新性があるように思えます。

北斎の聖地からネオ·ジャポニズムを発信!VIVA小布施公式サイトオープン

小布施が北斎の聖地と呼ばれる理由はその人生の最晩年、この地で数々の傑作を残していることにあります。江戸から信州小布施まで歩いて四度も訪れ、地元の豪農商である高井鴻山(こうざん)に歓待されて、北斎はそれまでとは一線を画す肉筆画を描きました。

例えば北斎の代名詞『神奈川沖浪裏』の浪とは異なり、風景描写を超えた宇宙観のある浪を描いた上町祭屋台の天井画『怒濤図』の『男浪』『女浪』には、北斎の限りない想像力が表れています。みずからを画狂老人と称した北斎は小布施で自分を縛るすべてのものから解き放たれ、魂の望むまま筆を走らせました。


また東町祭屋台の『龍』や『鳳凰』、そして岩松院本堂の天井画に描かれる『八方睨み鳳凰図』もまた、想像上の世界を力強く描いた作品です。


これは80歳を超えた最晩年、北斎が画業の集大成として行った革新的な挑戦でしょう。その思いと共鳴する舞踊家 那須シズノさんは、北斎最晩年の最高傑作から閃きを得て、みずからも舞踊の集大成として北斎に捧げる舞の創作を決意。自身が作·演出·主演する舞台『火と水の結 光』を2025年5月10日に世界初演し、文屋が主催します。


北斎作品を鑑賞の対象から想像、そして創造の対象へ――過去に完成された静止画ではなく私たちの想像力と創造力で未来を創る動画として楽しんでいただくために、映像と身体表現で北斎の人生観を表現します。

静止画としてのジャポニズムから、動画としてのネオ·ジャポニズムへと深化する北斎の芸術性。その発信を担うVIVA小布施の公式サイトがいよいよオープンしました。

公演情報やチケットの購入も可能です。ぜひ下記よりご覧ください。

世界初演!講話と舞の祝祭「火と水の結 光」の詳細情報とチケット購入はこちらから
※S席は残りわずか、他の席も残席が少なくなっております。
https://vivaobuse.com

講話と舞の祝祭「火と水の結 光」の最新情報を発信する一般社団法人VIVA小布施の公式インスタグラムはこちらから
https://www.instagram.com/vivaobuse/


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