2025年3月27日

高井鴻山に倣う小布施の「美しさ」を発信――美日常プロジェクト 講話と舞の祝祭「火と水の結 光」2025/5/10 開演

現代は先を見通すことのできない未知の時代。安定を求める「地の時代」から流動が意味をなす「風の時代」への移行という占星術の世界観は、いまや社会やビジネスにおいても重視されるようになりました。

目に見えるモノの充足という物質的な幸せより、目に見えない心の奥底にある望みの実現に価値をおくこの時代に、文屋は新たな価値観を発信しています。

その名も「美日常」。長く温めてきたこのコンセプトを具現化するプロジェクトが2025年初夏、いよいよ大きな花を咲かせます。

文屋が主催する美日常プロジェクト 講話と舞の祝祭「火と水の結 光」は2025年5月10日に世界初演です。

小布施が誇る「美日常」とは

信州小布施を拠点とする文屋が発信してきた「美日常」とは、このまちの人々のおもいであり、まちの文化そのものです。

他の観光地のように、名の知れたリゾート施設や歴史的建築物がない小布施に、なぜ年間120万人もの人々が訪れるのか。それは非日常的な体験ができることでなく、日常の延長線上にあるたおやかな幸福感に満ちた、上質で小さなハレ――「美日常」があるからです。

小布施への「訪れ人」を、まちの外の音をもたらす「音連れ人」ともてなし、生活者と来訪者が交流して歓びを分かち合う場がここにはあります。小布施の心地よい空間は、小布施人の和合と感謝の気持ちの表れです。


町の東側に連なる雁田山(かりだやま)をはじめとする豊かな自然、名菓の栗菓子、町民が開放するオープンガーデンなど、小布施には目に見える魅力もたくさんあります。しかし他の観光地とは一線を画すこのまちの独自性は、こうした目に見える魅力をより輝かせる目に見えないおもいと文化――「美日常」のなかにあります。

来訪者の多くがリピーターであることは、「美日常」の表れ。観光の目玉を求める目的観光ではなく、訪れたことで不思議と幸せな気持ちになれるからです。「美日常」は小布施に結果観光という価値を創り出しました。

高井鴻山に倣う美日常の精神

文屋は出版や講演会の開催など、すべての活動の軸に「美日常」を置くことで、経験と学びからこの概念を進化・深化させてきました。

葛飾北斎の魂が宿る作品とともに発展した小布施において、「美日常」は北斎をこの地に迎えた地元の豪農商・高井鴻山(たかいこうざん)に倣う生き方です。

若いころの遊学で教養を身につけ芸術を修めた鴻山は、高井家の当主となったのち、それまでに出会った文人墨客(ぶんじんぼっかく)を小布施で歓待しました。ここに小布施人たちとの交流の場をつくり、教育や文化の発展に貢献しています。

このような鴻山の生き方は、真の豊かさとは「美日常」の精神にあることを後世の人々に伝えています。「まれ人(客人)みな北斎」――北斎をもてなし小布施を発展させた鴻山のように、来訪者、移住者、すべての人々との交流・交歓をとおして、この地にしかない価値を創っていくということです。


そもそも「美」という字は羊が大きいと書き、神に捧げるイケニエの羊が語源です。これは人が「分に応じたツトメを果たすこと」とも解釈できます。鴻山が北斎を迎え、小布施人を導いたことが「美しさ」ですが、そこにはより深い意味を見出すことができます。

実は鴻山は儒学や思想、書に絵画と多方面で才能を発揮したものの、商才はなく商売は弟任せでした。豪農商の跡継ぎとして期待される生き方ではなかったものの、小布施文化の発展に寄与したことで名を残しています。

鴻山の生き方から、分に応じたツトメ、もしくは美しさとは何かという解釈を深めるならば、それはほかの誰でもない自分自身の魂の望みを知ることでしょう。他者と比べず、他者の評価軸で考えず、一人ひとりが自分の本来望む生き方を貫くことではじめて、日常は美しく輝きます。

美しさとは真の自分の発見であり、「美日常」とは自分の魂が望むままに生きる人生であるということ。文屋がいまたどりついた「美日常」の精神を、これから広く世界へと発信していきます。

魂のままに輝く人生の扉を開く「美日常プロジェクト」講話と舞の祝祭「火と水の結 光」

それは一人の女性が小布施で、北斎の魂と出会ったことから始まりました。

現代舞踊家の那須シズノさんは、岩松院の本堂天井画に描かれる北斎の肉筆画「八方にらみの鳳凰図」を見たその瞬間、魂の叫びとともに自身のツトメを悟ります。90歳に近い最晩年の絵師・北斎が描いた21畳分の大作を前に、自身の舞踊家人生の集大成として舞を創作すると決意したのです。


この那須さんのおもいに共鳴する能楽師囃子方大蔵流大鼓 大倉正之助さん、小布施出身の映像ディレクター 関和亮さん、波動リーディングオペレーターの井上悟さん、そして主催者である文屋代表の木下豊。そのほかに舞台にかかわるすべてのスタッフは、それぞれが自分の望む生き方、そのツトメを果たし、美日常という人生を歩んでいます。

魂のままに輝く人生の扉を開く「美日常プロジェクト」 講話と舞の祝祭「火と水の結 光」は、2025年5月10日に滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールで開幕し、世界へと発信します。

美日常を体感できる貴重な舞台を、どうぞお見逃しなく。


世界初演!講話と舞の祝祭「火と水の結 光」の詳細情報とチケット購入はこちらから

美日常プロジェクト

北斎光臨 世界初演! 魂のままに輝く人生の扉が開く 講話と舞の祝祭「火と水の結・光」 『岩松院 八方にらみの鳳凰図』 ◎日時:2025年5月10日(土) 開場13時45分、開演14…


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