2024年11月7日

【葛飾北斎×那須シズノ】2025年春「火と水の結リサイタルセミナー」制作メンバーの語り

去る2024年10月11日、近江第一の社 多賀大社能舞台にて、現代舞踊家 那須シズノさんによる舞の奉納が行われました。

(詳細はこちらから:北斎の想いを受け継ぐ那須シズノさんの舞――「火と水の結」の序章、多賀大社能舞台にて奉納式

「火と水の結」と題された今回の奉納舞は、舞踊家人生の集大成へと歩み始めた那須さんが創る新たな舞台芸術の序章です。2025年5月10日、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールで行われる「火と水の結リサイタルセミナー」本編に向け、制作チームが一堂に会し、時間と空間を共有する場となりました。

奉納式を終え、直会(なおらい)と呼ばれる懇親会の場では、この新たな創造の世界に挑戦するチームのメンバーが舞台制作に向け、それぞれの想いを語っています。

稀代の絵師・葛飾北斎と共鳴した那須シズノさんの決意

那須シズノさんが新たにチャレンジするのは、江戸期を生きた稀代の絵師 葛飾北斎の魂との共演です。

北斎は生涯をかけ、最晩年にいたるまで画技の可能性を追求し続けました。みずからを「画狂老人」と称すほど、驚異の精神力で高みを目指した北斎の魂との出会いが、今回の新たな舞台創作の原点にあります。

那須さんは2024年春、長野県小布施町にある岩松院で、かねてより見たいと願っていた北斎の肉筆画と対面しました。本堂に描かれた21畳の天井画「八方にらみの鳳凰図」の下に降り立ったとき、突然自身に向かって強い光が降り、涙が止めどなく流れたといいます。

「東京から250キロもある小布施まで、北斎は杖をついて4回も歩いてきた。私は自分に問いかけました。いくら踊りたいからゆうて、杖ついて250キロ、そこで踊れますか、と。北斎は、本当に描きたかったんですね。そこにすべて、彼の魂が宿っていました。最終的に人間は何のために生きているのか。光であり、愛である。舞踊家の私は、その北斎が描こうとした、光、愛を踊ってみたいと、心から思いました。(那須シズノさん)

その強い想いと魂に触れた那須さんは即座にびわ湖ホールの会場を予約し、公演を決めたのです。

波動リーディングオペレーターの井上悟さんが講演&トークライブに。

心の底からあふれる想いに突き動かされた那須さんを、周囲は放っておきません。共通の知人の計らいで、小布施に拠点を置く文屋代表・木下豊とのご縁がつながり、文屋が公演を主催することになりました。

そのご縁結びの方が、波動リーディングオペレーターであり、文屋の大切な著者である井上悟さんです。リサイタルセミナーでは、舞のパフォーマンス以外にも講演会やトークライブを予定しており、井上さんにお話をいただきます。

「現実とは、想いで出来上がっているんです。90%は想いです。芸術を深く味わうことも、自分がクリアになって魂とつながれば、めちゃめちゃ感動することができます。そしてその一番の近道は、好きで楽しいことをすること。これは葛飾北斎がまさにそうで、江戸時代末期の大変な時期に、好きなことをやってこられた。私も北斎の魂に入り込んで、どういう気持で描いたかをお話ししたいなと。すごく楽しみです。」(井上悟さん)

魂のおもむくままに生きることで、人は病気にならずに幸せな人生を送ることができる。そのためには好きで楽しいことをすればいい――。

井上さんは、人は光輝く存在であると確信し、これまで多くの人々がその本来のあり方を取り戻すサポートをしてきました。那須さん、そして木下も導いてきた井上さんの語りで、来年春にも多くの魂が輝きを増すことでしょう。

大鼓演奏に大倉正之助さん、舞台美術に坂口登(さかぐちすすむ)さん

重要無形文化財総合指定保持者である能楽師 囃子方大倉流大鼓の大倉正之助さんは、那須シズノさんと40年来のご縁があり、多賀大社での奉納舞も含めてこれまで何度も共演してきました。もちろん、リサイタルセミナーでも大鼓演奏を披露します。

「人が生きている限り、それぞれに役があり、その一役をどう担っていけるかということが生きる意味だと思います。一人ひとりが探究していくということです。私も北斎の感化を受けた者として、一役を担いたいと思う次第です。」(大倉正之助さん)

そしてもう一人、那須シズノさんと共に暮らす伴侶である現代美術作家・坂口登さんは、イサム・ノグチ氏に認められ、10年間チーフアシスタントを務めた方です。誰よりも那須さんの舞をそばで見てきた坂口さんが、舞台美術を担当します。

「小布施にある天井画は、北斎が感性を出し切って感じ取ったもの。それにつきているんです。江戸時代は、個人を表現することは一切できなかった。北斎は近代美術の先駆者であり、現代美術作家のお手本です。その想いを、大倉さんとシズノさんがびわ湖ホールで来年、表現します。ぜひ来てください。」(坂口登さん)

今回、多賀大社には来られなかったものの、映像ディレクターとして活躍する小布施出身の関和亮さんが、リサイタルセミナーで北斎のビジュアルアート制作を担当します。那須シズノさんと対面した初回打ち合わせの様子は、日をあらためてお伝えする予定です。

強い想いをもつ千両役者がそろう2025年春の舞台制作は、これからますます盛り上がりを見せるでしょう。今後もブログでお伝えしてまいりますので、どうぞお見逃しなく。

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