2024年5月23日

プレム・ラワットさんが語る寓話――「あなのあいたおけ」が伝える自分らしい生き方とは

世界には数多くの問題があります。しかし、よろこびもまた、たくさんあります。
確かに雲は厚いけれど その上は、美しく澄み切った青空です。
(『Pot with the Hole~穴のあいた桶』プレム・ラワット著(文屋)より)

世界的な講演家であるプレム・ラワットさんとご縁がつながってから10年。文屋は2024年秋に出版を予定している最新刊『自分の中の声を聞く ~さわがしいこの世界で平和を見つけるために~(仮題)』を軸に、ラワットさんの言葉を国内外に広める「千日プロジェクト」を展開中です。
https://e-denen.net/thousand-days-project-jp/

これまで世界中の300以上の都市を訪れ、2,000万人を超える聴衆に語り続けてきたラワットさんのメッセージの本質は「幸せは穏やかな心に宿る」ということ

文化の違いを超え、多くの人々にラワットさんのメッセージが届く理由の一つには、その語りに巧みな寓話が織り交ぜられているということがあります。

文屋は2015年、こうした寓話を集めたラワットさんの初の著書『Pot with the Hole~穴のあいた桶』を出版しました。

この本で語られる寓話は、私たちに何を伝えているのでしょうか。

プレム・ラワットさんの寓話が伝えているのは、目に見えない壁

幸せは誰かが与えてくれるものではなく、自分自身の穏やかな心に宿るもの。
たとえ世界が喧噪にあふれていても、1人ひとりの心のなかには必ず生きるよろこびがある――。

ラワットさんのメッセージは現代社会を生きる私たちの不安に寄り添い、心を強くしてくれます。

私たちが持っている不安の原因は目に見える争いではなく、目に見えない壁だとラワットさんは語ります。その壁は生まれたときから周囲にあり、「当たり前」すぎてその存在に気づくことができません。

ラワットさんが語る寓話は、それが何かを教えてくれるものです。

書籍『Pot with the Hole』では、思わず引き込まれる寓話がたくさん語られます。ヤシの実、2羽のオウム、王様とネズミ、弓の名人と油売り・・・。機知に富むストーリーはごく自然と、私たちが知らず知らずのうちにとらわれていることに気づかせてくれます。

本書の最初に語られているのが「穴のあいた桶」という寓話です。

そしてこのストーリーはラワットさんみずからの希望で、2016年に絵本『あなのあいたおけ』として文屋から再び発信されました。

「あなのあいたおけ」がつくる幸せな景色

この物語の主人公は「おけ」。庭師が大切にしている美しい庭の草花に水をあげるため、毎日のように川から水を運ぶことに役だつ自分を誇りに思っていました。

ところがある日、庭師が足をすべらせて転んでしまったはずみで石がぶつかり、二つの「おけ」のうちの一つに穴が空いてしまいました。その「おけ」からは、水がポツポツとこぼれてしまいます。

それを見て、もう一つの「おけ」が言います。

「キミは まったく役にたっていないね」
「キミにはあながあいている。だから 庭まで水を運べないじゃないか」

悲しい気持ちになってしまった「おけ」は、庭師に気持ちを打ち明けます。すると庭師はゆっくりと話しはじめました。

「そうだね おまえにはあながあいている。
でも なんの役にもたっていないと思うかい?」

庭師の言葉で「おけ」は自分がうつむいてばかりで見えていなかった景色に気づきます。たくさんの花、おおぜいのミツバチ、楽しそうな小鳥やチョウ・・・。自分にあいていたあなが、知らない間にたくさんの幸せをつくっていたのです。

庭師が「あなのあいたおけ」にどのような言葉をかけたのか、あなたは想像できますか。

自分らしくあるということ

いま働き方や生き方を考えるとき「自分らしさ」という言葉をよく耳にします。ところが多くの場合、人は自分が思うほど自分で選択をしていない、とラワットさんは言います。


プレム・ラワットさんの講演動画“How It's Supposed to Be” 「どうあるべきか」(Prem Rawat 公式サイトより【日本語訳付】)

テープが流れているのです。
「これはこうであるべき こうでなくてはならない こうでなくては・・・。
あなたはこれをしなくては あなたはあれをしなくては」と。

この騒音の中で、あなたは正気でいたいですか――?


「キミはまったく役にたっていない」と言ったもう一つの「おけ」のように、「自分らしさ」から遠ざける騒音は私たちの身の周りにあふれています。

気づかないうちに自分の人生をありのままに見ることを邪魔する騒音。これこそが、私たちの不安の原因になっている見えない壁の正体です。

あなたの見えない壁が何なのか、何が自分らしく生きることを邪魔しているのかを知りたくありませんか。

大人にも子どもにもわかるラワットさんの寓話は、私たち一人ひとりが本来のあり方に戻ることに導いてくれます。ぜひ親子で一緒に読んでみてはいかがでしょうか。


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【出版記念講演会&祝賀ティーパーティー開催決定!】
開催日:2024年(令和6年)10月19日(土)

会場:京都パルスプラザ 稲盛ホール

※小中学生(10歳以上)~大学院生200名様を無料ご招待(事前申し込みが必要)

詳細&お申し込みはこちら↓
https://e-denen.net/premrawat-kyoto2024/

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