2025年1月23日

ジャポニズムからネオ・ジャポニズムへ――「北斎の聖地」小布施が発信する新しい波

――いまを生きるのが窮屈なあなたに、自由の大波が訪れる

西洋占星術の世界では、2024年に約200年ぶりの大変革がありました。時代の変わり目を象徴するグレート・コンジャンクションが起こったのが2020年。数年の移行期を経ていま、土の時代に代わる風の時代が本格的に始まっています。

土の時代に求められたのは、モノやお金など客観的に評価できる価値でした。しかし時代は変わり、風の時代では知識やアイデア、コミュニケーションなど、個々の主観が新たな価値の源泉となると考えられています。

物質的な豊かさから精神的な豊かさへ、そして他人軸から自分軸へ――もっと自由に楽しく、ほかの誰でもない自分の心のままに生きることが真の幸せをつくる時代になったのです。

「魂のシナリオのまま自由に楽しみながら好きを極めて遊ぶ幸福感」

いまの時代に求められているこのメッセージを起点に、文屋は信州小布施から新しい波を引き起こします。

小布施で魂のままに「好き」を極めた北斎

日々の生活を取り巻く環境のなかでがんじがらめになり、自由とはほど遠いと感じている人はいま多いはず。もし本来の自分、心の奥底にある魂が求めていることがわかれば、誰もが解放され、もっと自由に生きることができます。

江戸時代を生きた天才絵師・葛飾北斎ほどの人物でさえ自由を求め、80歳を超えてから四度も小布施を歩いて訪れていたことをご存じでしょうか。

不便な時代に高齢の北斎がここまでして小布施を訪れたのは、この地であれば江戸で彼を縛っていた「売れるか・ウケるか」「金・見栄・承認欲求」といった他人軸から解き放たれるからです。北斎は小布施で魂のままに「好き」を極め、絵画の創作に没頭しました。

こうして北斎は、肉筆画『龍図』『鳳凰図』『怒濤図』(『男浪』、『女浪』)『八方にらみの鳳凰図』などの傑作を小布施に残しています。これらの絵は、奥意を極めた北斎が到達した精神的成熟と技術的革新の結晶です。

画像出典:一般財団法人 北斎館

小布施に残された、北斎の息づかいが聞こえるこれらの作品。そこには魂のシナリオのまま自由に楽しんで好きを究めるその人生観が、鮮やかに表現されています。

ジャポニズムからネオ・ジャポニズムへ――小布施が発信する新しい波

『神奈川沖浪裏』をはじめ、世界の名だたる芸術家に影響を与えた有名な作品群に象徴される北斎の芸術性は、19世紀以降にジャポニズムとして世界に広まりました。

独特な構図やモチーフ、山や自然などの被写体、そして人体表現に象徴される日本の文化やデザインは一過性のブームではなく、時代を超えて人々の興味を掻き立てています。

この北斎が制約を超えて自由に絵を描き、最晩年に傑作を残した小布施。この地で生きてきた文屋は、北斎の芸術性に新たな可能性を見出しました。それは北斎の絵を「鑑賞される静止画」から「魂に訴えかける動画」へと進化させることです。

深い精神性と芸術性を持つ人々のなかには、北斎の絵を見てその魂に共鳴し、人生をかけて自身の芸の道を究めようとする人がいます。この芸術家たちが新しい創造の世界を生み出そうとしています。

それは北斎に倣い、いまを生きるすべての人が自分軸で生きることを訴える大きな波。小布施から発信するこの波は、ネオ・ジャポニズムといえるものです。

グランドコンセプトは「北斎光臨」――あなたの魂に訴えかける二つの企画

北斎の躍動する魂が光のごとく目の前に降り立ち、みずからの魂が呼び起こされる――この「北斎光臨」というグランドコンセプトのもとで、文屋は2025年から<ビジュアル、サウンド、ムーブベント>が一体化する二つの企画を実現します。


一つ目は現代舞踊家の那須シズノさんが主演するリサイタルセミナー舞台公演「火と水の結 光」です。

那須さんはハワイ島に在住し、キラウェア火山の火口まで毎日歩いて火の神ペレに祈り舞を捧げています。舞踊家人生のすべてをかけ、全身全霊で北斎の芸術性を表現する舞台に主演し、演出も手がけます。

この舞台は2025年春に滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールにて、開催することが決定しました。舞台製作には、那須さんに共鳴した芸術家たちが結集します。

音楽を担当する大倉正之助さんは、能楽師囃子方大蔵流大鼓の奏者であり、重要無形民俗文化財総合認定保持者。また小布施に残された北斎の傑作をビジュアルアートとして映像化し、那須さんとの共演を実現するのは、小布施出身の著名な映像ディレクター・関和亮さんです。


ステージアートを担当する坂口登(すすむ)さんは那須さんの夫であり、世界に認められる現代美術作家です。そのほかにも伝統芸能や現代舞踊にかかわる数々の芸術家たちが、この舞台の製作にかかわります。


もう一つの企画は、イマーシブ空間“VIVA!北斎 聖地小布施のHOKUSAIに無我夢中”。北斎の魂を感じることができる体感型の幻想的な空間を創り上げます。こちらは2026年以降、初回は東京都内で開催予定です。

いまこそ自分の人生を生きたい――そう考えるあなたの魂に訴えかける二つの企画について、今後も詳しくお伝えしていきます。ぜひご期待ください。

リサイタルセミナー「火と水の結 光」は、まもなくチケット発売予定です。

2025年5月10日(土)滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 中ホール 14:30~17:30

【スポンサー企業募集】
現在、一業種一社にかぎり、二つの企画への特別協賛プランをご用意しています。ご興味がある方はぜひ、文屋までお問合せください。

文屋だより 登録はこちら
PAGE TOP