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2019年08月25日

Vol.701 選択縁と「誰もが安心して弱者になれる社会」その1

みなさん、こんにちは。お元気ですか? きょうも信州小布施の里は、快晴です。 すずやかなそよ風に、 お庭のコオロギとアブラゼミの鳴き声が混じり、 それに、 いつものキジバトの夫婦のおっとりした鳴き声が 応えているようです。 夏と秋のまん中あたりに居るのを感じます。 みなさん、 いつもこのメールマガジンをお受け取りいただき、 ありがとうございます。 ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ 信州小布施 美日常の文屋だより vol.701 和合と感謝 百年本を世界へ未来へ。 ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ 【きょうのテーマ】 選択縁と「誰もが安心して弱者になれる社会」その1 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ********************** ★世代や血縁を超えた   「選択縁」という「家族」のありよう& 森に還ろうの絵本を子どもたちに贈りたい★ ********************** 文屋はいま、 絵本『おじいちゃんのまきストーブ』をつくっています。 10月中旬に、全国発売されます。 先日まで約50日間、 この絵本を全国の子どもたちに贈るために取り組んでいた クラウドファンディングには、 188人の方々から1,665,000円の ご支援をいただくことができました。 達成率は320%です (以下の公式サイトの数字に、 文屋への直接のお申込を加えた数です)。 https://camp-fire.jp/projects/view/161866 この絵本の舞台は、 人里離れた美しい森の奥深くにある一軒家です。 二つのテーマのうちの一つは、 「人を、森へ還ろう」という地球からのメッセージです。 もう一つは、「選択縁」です。 わたしはこの絵本の編集を通じて、 独り暮らしとは何か? 家族とは何か? ご縁とは何か? 幸せな死とは何か? を考える機会をいただきました。 そして、「選択縁」という言葉に出会いました。 わたしは「縁」と聞くと「血縁」「地縁」を思い起こします。 会社の人間関係を指す「社縁」という造語もあるようです。 選択縁とは、 「脱血縁・脱地縁・脱社縁の 新しい人間のつながりのこと」。 ベストセラー『おひとりさまの老後』で広く知られる 社会学者の上野千鶴子さんが提唱しています。 上野さんによると、 「米びつの中身までみんな分かっていて 抜け出せないようなプライバシーのない関係ではなく、 加入・脱退が自由で強制力がなく、 まるごとのコミットメント(=関わり合い)を要求しない、 そういう選び合う“ 縁(えにし)”が、 人を最期に支え合う」 「そういう自分の意思や志やフィーリングで選び合った 仲間たちがいる人のことを”人持ち”と呼びます。」 「選べない家族や親族の関係は年をとれば減っていくが、 選べる友人関係はいつでも、どこでも、何歳でも、 新しくつくれます。 ただ、それは昨日今日で身につくものではないので、 できるだけ早い時期から 仕事や家族以外の趣味や交友関係を持つべきです。」 選択縁の身近な具体例の代表格としては、 ・趣味のサークル ・ボランティア活動 があげられます。 わたしはいま60歳。 サラリーマンをつづけてきた仲間たちの共通の話題は、 ・定年、定年延長 ・退職金、年金 ・病気、介護 です。 上野さんのご助言を待つまでもなく、 50代、できれば30代、40代から、 趣味やボランティアの活動をしてきた友人と、 会社の仕事一辺倒だった人たちとの、 話題の豊富さは桁違いです。 好奇心が高くて話題が前向きで、 肌の色艶まで良いように思います。 ************ この絵本のストーリーは、 ひっくり返るようなビックリ!の展開が あるわけではありません。 つつましくて、おとなしくて、 ほんのりとあたたかくて、たおやかなお話。 ですが、世代や血縁を超えて集い、 心豊かに生きることのすばらしさを 感じていただくことのできる絵本です。 薪ストーブをこよなく愛しながら、 静かに暮らすおじいちゃんの生活は、 ある日を境に一変します。 同居を始めた縁もゆかりもない若いカップルには、 やがて赤ちゃんが生まれます。 おじいちゃんは、 この赤ちゃんに「やまと」と名づけます。 いつの間にか、四人と一匹は、 「家族」になって暮らし始めます。 そんな「家族」の暮らしを、 奥深い森の大自然が、静かに包みこみながら、 見守っています。 ************ おじいちゃんが、 ある日突然訪れた若いカップルを、 独り暮らしの自宅に受け入れる展開に、 違和感をもつ人も多いかと思います。 「平穏な独り暮らしに、縁もゆかりもない二人を 迎え入れるなんて、そんなの不自然だ」 「若いカップルも、ある意味、ズケズケと、 おじいちゃんの家に押しかけて暮らし始めるなんて、 ちょっとあり得ない発想と行動です」 ごもっとも!ですね。 ですが、「選択縁」というキーワードから見ると、 こうした展開こそ、 豊かな暮らし、幸せな老後、そして死への 決め手になるのかもしれません。 次号では、 ・選択縁についての上野千鶴子さんのお話から考えたこと、 ・幸せな老後と死 ・選ぶ縁、もたらされる縁 について、書いてみたいと思います。 あなたは、こうしたテーマについて、 どうお考えですか? お聞かせいただけると、うれしいです。 ************ みなさまからいただいた尊いご厚情と資金の生かし方は、 このメルマガの以下のバックナンバーをご覧ください。 http://www.e-denen.net/index.php/mailmag?_id=688 ************ 【写真説明】http://www.e-denen.net/index.php/mailmag? ・燃える薪ストーブにあたたまりながら、 やまとを抱いて愛用の椅子でお昼寝をするおじいちゃんと、 愛犬のりんたの図。 ・8月7日に小布施町の喫茶店メイプルにて、 翻訳の編集会議にて。 山梨県北杜市の著者でエッセイストのさわもりりささん (中央)と、 さわもりさんのご主人で言語文化教育が ご専門の細川英雄さん(左。稲田大学名誉教授)。 アーティストのもとすぎりゅう(本杉琉)さん(その右)。 アメリカ人の翻訳家で文屋のある小布施町在住の ハート・ララビーさん(りささんの右)、木下豊。 こうしたつながりも「選択縁」ですね。 ************************ このメールマガジン(文屋だより)は、 百年本の文屋代表、小布施人、農士、 「美日常」提唱者として、 ものごとの原点(本来あるべき姿)を 考えつづける筆者が、 日々、交流の場を綾なしながら、 みなさまの人生とビジネスのお役に立つこと を目的に、お届けしております。 ★文屋・木下豊について http://www.e-denen.net/index.php/about_rinen http://www.e-denen.net/index.php/about_kino ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ 2019年1月20日に八重洲ブックセンターで開いた かんてんぱぱ・伊那食品工業株式会社会長 塚越寛さんの講演音声データ。 語り手と聞き手の意識が高いレベルで一体になった 「奇跡の講演会」の90分間の全容を、 ぜひお手元で何回も聞いてお役立てください。 http://www.e-denen.net/index.php/movies?_id=42 ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ◎わたしのこころの師匠・戸村和男先生  富士和教会の公式サイト:http://fujiwa-k.com/ 師匠のお弟子さん・井内由佳さんのご著書 『もっと美しく、もっと幸せに ~リッチに輝いて愛される33の理由』 (廣済堂出版。2018年)より 【第2章 こころと身体をしあわせにする食事】 ありがたい気持ちで食べれば、 健やかさや美しさがもたらされます。 食べることに罪悪感を持ったり、 食べたことを後悔したりしていると、 肥満や不健康を招きます。 ★井内由佳さんの公式サイト:http://yuka-i.com ★井内由佳さんが社長をつとめる 株式会社フィールド オブ ドリームスの公式サイト: https://f-o-dreams.com/ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ◎文屋では、平和の大使プレム・ラワットさんの 集大成となるご著書を、世界出版するため、 制作中です! テーマは、「呼吸としあわせ」です。 お楽しみに。 ◎ラワットさんの講演動画 2011年、欧州議会にて「平和と幸福の実現」をテーマに講演。 講演後に提案された「平和の誓約書」に 37の政府、団体の代表が署名。 「歴史的な講演」と評価され、 「平和の大使」の任命を受けました。 https://youtu.be/owcmZ4ymmS0 ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ◎わたしのイチオシ。斉藤一人さんの「覚悟の話」 goo.gl/hJbwWd ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ************

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