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著者のプロフィール

かんてんぱぱガーデンに立つ塚越寛さん
塚越 寛(つかこし・ひろし)
伊那食品工業株式会社最高顧問。
1937(昭和12)年長野県駒ヶ根市生まれ。
長野県伊那北高等学校在学中に肺結核にかかり、3年間の闘 病生活を送る。快癒した翌年、21歳で地元の製材工場に就職した後、その系列会社で破綻状態だった寒天メーカー伊那 食品工業に社長代行として入社。以来、「いい会社をつくり ましょう」という、いまやよく知られる社是のもと、景気に 左右されない年輪経営を続けている。 研究開発に力を入れると同時に、よりよい原料を安定的に確 保するため、モロッコ、チリ等の海外メーカーを育てたほか、 酒造メーカーの育成等の多角化を図りながら、地元の発展に も注力している。本社エリアは「かんてんぱぱガーデン」と 呼ばれ、多くの来訪者を迎えている。
《受賞歴》
1995(平成7)年 【科学技術庁長官賞】
1996(平成8)年 【黄綬褒章】
【日経ニューオフィス賞】(日本経済新聞社・社団法人ニューオフィス推進協議会)
【農林水産大臣賞】( リサイクル推進協議会)
2002(平成14)年 【最優秀経営者賞】第20回中堅・中小企業優秀経営者顕彰制度(日刊工業新聞社)
2007(平成19)年 【グッドカンパニー大賞 グランプリ】第40回社団法人中小企業研究センター賞
2011(平成23)年 【旭日小綬章】
2018(平成30)年 【渋沢栄一賞】(埼玉県)
《著書》
『新訂 いい会社をつくりましょう』、『幸福への原点回帰』(鍵 山秀三郎氏との共著)、『映像本 いい会社をつくりましょう』 『日めくりカレンダー 塚越寛 日々の言葉 人も社会も幸せに なる年輪経営』(以上、文屋)、『リストラなしの「年輪経営」 いい会社は「遠きをはかり」ゆっくり成長』 (光文社)、『幸 せになる生き方、働き方』(PHP研究所)、『「いい会社」っ てどんな会社ですか? 社員の幸せについて語り合おう』、『年輪経営 一度きりの人生を幸せに生きるために』(以上、日 経BP社)など。
2004年に塚越寛さんが出版した初めてのご著書『いい会社をつくりましょう』を制作するきっかけになった雑誌「KIWI」1992年4月号の表紙と記事です。フリーライターをしていた木下豊(当時33歳。現・文屋代表)が、取材に派遣され、インタビューをしてまとめました。塚越さんはこの記事をたいそう気に入ってくださり、2002年、初のご著書の編集者として木下をご指名くださいました。
塚越さんは、10年ぶりに再会した木下に、「あれからこの記事を何千部も印刷して、社員やお客様、お取引先などに配ってきました」とお話しくださいました。
『いい会社をつくりましょう』は、それから2年あまりの制作を経て誕生、ロングセラーとして読み継がれています。運命的な雑誌です。