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2022年6月2日

快適な職場づくりは、会社のコストではなく目的――オンライン通信講座「塚越寛さんに学ぶ年輪経営の極意」⑲

6月に入りました。

年度変わりは異動や新入社員の入社など、職場の様子が変わることも多いもの。2ヶ月が経ち、ようやく落ち着き始めたころでしょうか。

経営者のみなさまは、「職場づくり」ということを意識したことがありますか。

「場」というと、物理的な空間がまず思い浮かびます。でもじつは、状況や雰囲気など、いろいろな意味で使われています。「場に応じて」とか「場を和ませる」といった言葉にも表れていますよね。

職場づくりを成功させるためには、目に見える部分だけでなく見えない部分にまで思考を及ぼし、感性をはたらかせて取り組む必要があります。

経営者にできる職場づくりとは、どのようなものでしょうか。

文屋より配信中のオンラインセミナー「塚越寛さんに学ぶ年輪経営の極意」を通して、考えてみたいと思います。

「かんてんぱぱ」ブランドで知られる伊那食品工業の最高顧問である塚越寛さんは、職場づくりの達人です。

機会があったらとにかくお互いにしゃべりまくって、コミュニケーションをよくしようよと言っています。(中略)みんなをリラックスさせるためには、私が怖い顔をしていたら絶対にダメなんです。(中略)私は「社員を楽しくさせよう」という思いでやっています。(塚越寛さん)

塚越さんは、零細企業だった伊那食品工業を任されてから48期連続で、会社の増収増益を実現しました。長期にわたって緩やかな成長を継続させてきた経営の根底には、職場を快適にすることはコストではなく目的である、という哲学があります。

もちろん、仕事にかんしてはとても厳しいトップでした。その一方で、経営者としていつでも社員の楽しみをつくり、コミュニケーションがとりやすい家族のような雰囲気を意識してきたのです。

なかでも顕著な「楽しみ」は、社員旅行。コロナ禍でここ2年は中止になっていますが、隔年で国内、海外と実施されている伊那食品工業の社員旅行は工夫が凝らされ、経営陣にとっても社員にとっても大きな楽しみになっています。

海外旅行のみ社員が一部負担するものの、費用のほとんどを会社が負担する伊那食品工業の社員旅行。それも会社のコストではないと、現社長の塚越英弘社長も話しています。

会社は家族であり、家族旅行は経営の目的。だから、いかに楽しくできるかをみんなでワクワクしながら考えるというのです。

このセミナーでは、「人とホスピタリティ研究所」の高野登さんが、塚越寛さんの経営哲学を読み解きます。

高野さんは、他の企業がこの取り組みを聞いて、ただ「社員旅行をやらなきゃダメだ」ととらえるのは本質ではない、と語ります。

演劇の成功を決めるのが「舞台づくり」であるように、働く場としての舞台は重要です。でもそれをつくらず、ただ社員たちに「頑張って働け」という会社がとても多い。たとえば伊那食品工業の「かんてんぱぱガーデン」のしつらえ、まっすぐではなく曲がった小道や高低差をつけ、花壇の向こうにホールがあるといった心地よい空間がつくられている。それを見れば、ここには計算されつくした秀逸な舞台づくりがある、とわかります。(高野登さん)

快適な職場を五感で感じられるように、考え尽くされた舞台。経営者がそこまで工夫しているからこそ、社員旅行といった演出が上手くいくのです。

その哲学を、経営幹部や部門のリーダーたちがしっかりと理解している伊那食品工業は、社員がワクワクできる会社であり、そのワクワク感が持続的な成長につながっています。

高野さんはさらに、職場づくりはコミュニティづくりにも繋がっていくという興味深いお話をしています。

コロナ禍により、心の平穏、安心安全が脅かされました。でもそれは、すでに危うい状態にあった状況が浮彫りになっただけなのかもしれません。繋がっているつもりだったのに繋がっていなかった――。この現実を前に、私たちはいま、本当の意味でのコミュニティを必要としています。

社内だけでなく地域とも繋がり、真のコミュニティを築き上げている伊那食品工業のあり方から、私たちは多くを学ぶことができます。

まずはご一緒に、職場づくりからスタートしてみませんか。

【末広がりの年輪経営プロジェクト】
ビジネス・オンラインスクール「塚越寛さんに学ぶ年輪経営の極意」

https://www.e-denen.net/cms_bunyaza_school_01.php

「リッツ・カールトンはホテルではなく『感性を磨き合う舞台』」と説く高野登さんが、さらなる学びの扉を開きます。こちらもぜひ、ご覧ください。

ビジネス・オンラインスクール/高野登さんと学ぶ「わたしの人生を変えたホスピタリティライフのすすめ」

https://www.e-denen.net/cms_bunyaza_school_02.php

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