文屋

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2021年9月23日

国歌『君が代』に詠(よ)まれた「母ごころ」――絵本『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』

日中の暑さは残るものの、すっかり秋らしい陽気になってきました。

シルバーウィークの今週、みなさまはどのようにお過ごしでしょうか。
家族で過ごすことも多いと思いますが、子どもがいると悩みますね。外出や人との接触が制限されているなかで、子どもたちの楽しみや成長のために、どう時間を使えばいいのか、と。

その一方で、こういう時期だからこそ、家族でゆっくり考える機会にもなります。これまで目を向けてこなかったこと、当たり前に思っていたことに思考をかたむけてみると、そこには新たな「気づき」が待っています。

文屋が目指しているのは、「100年後も読み継がれる本」。とくに絵本は家族で読めること、子どもたちが楽しめるだけではなく、読み語る大人にも「気づき」をもたらすことを、強く意識しています。

そんな文屋が、7月に出版した絵本『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』。今回は、この絵本をとおして生まれた、ある父親の「気づき」をご紹介します。

日本人なら誰もが知る国歌『君が代』。でもそのルーツを知る人は多くありません。

絵本『ちよにやちよに』は、「愛のうた、きみがよの旅」を描いています。平安時代に詠(よ)まれたある和歌が、長く歌い継がれて国歌となり、さらなる未来に向かって希望の歌となっていくストーリーです。

『君が代』の本歌は、愛する人の末永い幸せを祈る和歌のラブレターでした。

でもこの和歌が伝える愛の深さは、男女間のみならず、広く自分にとって大切な人やものを想うこころへとつながっていくのです。

読者の鈴木崇之さん(帝人ソレイユ株式会社)は、3人の子どもたちと一緒に絵本『ちよにやちよに』を読むうちに芽生えた想いを、作者である白駒妃登美さんに寄せてくださいました。

その内容を、一部抜粋してご紹介します。

――――――

『ちよに やちよに』は、
子ども向けの絵本ではありません。
子育て真っ只中にある父親が
「一家団欒を取り戻すきっかけ」です。


(中略)

たいせつな あなた
あなたの いのちが いつまでも いつまでも
永く 続きますように


「母ごころ」

これ以上の祈りはあるのでしょうか。
我が子の幸せを願う、切なる祈り。

健やかに発育しますように。
天賦の才能が、開花しますように。
たくさんのいいご縁に、恵まれますように。

喜怒哀楽の溢れた、
豊かな人生でありますように。

「幸せな人生だった」と思える、
死に際でありますように。

そんな「母ごころ」が、
父親である自分の体内から泉のように湧き上がり、
ついつい目頭が熱くなるのです。

(中略)

私たち父親は、
何か大切なものを置き去りにしてきたことに、
ようやく気づき始めました。

その流れの中で、いまここに、

『ちよにやちよに』があります。

私は、子どもたちへの読み聞かせを通じて、

子どもたちを授かれたことの無上の幸せ、

その子どもたちを産んでくれた家内への感謝、

そして、
自分を産んでくれた母親への感謝、

そんなアタリマエが
当たり前でなかったことに気づかされました。


「千代に八千代に」との祈りは、
子どもという鎹(かすがい)を通じて、
夫婦の間に自然と育まれるものなのでしょう。

「母ごころ」が詠み込まれているからこそ、
この歌は、あらゆる人たちのこころを、
千年にわたって共鳴させ続けてきたに違いありません。

人類の誰しもが、母親の子宮の中で生を受け、
十月十日を経て産道から
この世に飛び出してきました。

誰一人として、例外はいないのですから。

――――――

鈴木さんが共有してくださったのは、『君が代』に込められた子を想う母のこころ、その母親の尊さへの「気づき」でした。

そして、このお便りによって『ちよにやちよに』制作チームもまた、この絵本の持つ人を動かす力に気づかされました。

鈴木さんは、「ちよにやちよにプロジェクト」のプロモーション担当として、仲間入りしてくださいました。文屋ではいま、鈴木さんと語らうなかで、寄付本プロジェクトの第三次目標の実現に向けて、計画が進行中です。

日本全国の幼稚園と保育園、全国の小中高校、全国の大学図書館と公共図書館の約8万か所に、2冊ずつ、16万冊を贈る壮大な寄付本プロジェクトです。

私たちは、日本国内のすべての子どもたちに、絵本『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』をとどけ、たくさんの「気づき」の輪を広げていきたいと思っています。

第2次目標がまもなく50%に達成しようとしています。寄付本プロジェクトの詳細は、下記からご覧いただけます。

https://www.e-denen.net/cms_kifubon.php

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