日本人の「和」心が、世界をあまねく照らす太陽の光に――絵本『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』
いよいよ、令和四年がスタートしました。
昨年、コロナ禍により1年遅れで開催された東京オリンピック・パラリンピック。まだ記憶に新しいところですが、早くも来月から冬季オリンピック・パラリンピックが北京で開催されます。
世界規模の大会で日本の選手が優勝したとき、厳かに流される国歌『君が代』。この冬もたくさん聴けるといいですね。
この『君が代』の意味を、子どもたちと一緒に考えられる絵本『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』は、文屋より好評発売中です。

日本の国歌『君が代』は、天皇の御代を称える歌としてつくられたと考えている人が多いと思いますが、じつは違います。
この歌の起源は、はるか1100年以上も前。平安時代に、いまでは名も残らないある人物が、愛する人の長寿と幸せを願って詠(よ)んだ和歌でした。

あなたの幸せが、いつまでもいつまでも続いてほしい、と。
この無償の愛の歌が永く歌い継がれるうち、ただひとりの相手を想う歌から多くの人々の幸せを願う歌となり、やがて私たちの国の歌となったのです。

「きみがよは 愛の歌
澄んだこえで しずかに うたうと こころが ひとつになるよ」
絵本『ちよにやちよに』は、国歌『君が代』の本来の意味を、優しく温かい言葉で大人にも子どもにもわかりやすく伝えています。

地球を照らす太陽のように、世界を優しい光で包み込むことができる日本の「和」の心を、絵本を通して私たちに実感させてくれるのです。
太陽の光は、地球をあまねく照らします。「あまねく」とは、何ひとつ残さず、すべてのものに等しく、という意味。
絵本『ちよにやちよに』のなかで描かれる「きみがよ」のストーリーは、日本人が古来持ち続けてきた、この世のすべての命を慈しむ心を表現しています。
この心はいま、さまざまな不安にうごめく世界を救う力となるのではないでしょうか。
元号「令和」の考案者といわれる国文学者の中西進先生は、絵本『ちよにやちよに』にこのような推薦文を寄せてくださいました。


「君が代は広く人びとが愛誦して来た 長寿の雅歌であり
万葉集からの伝統を継ぐ まさに真珠のごとき愛の歌を
日本人は宝としつづけるのである」
「真珠のごとき愛の歌」をとおして、受け継がれてきた日本人の「和」心。令和のいま、一人ひとりがその意味をしっかりと受け止め、世界に向けて発信すれば、地球規模で未来を変えることができるはずです。
鍵を握っているのは、未来を生きる子どもたちでしょう。『ちよにやちよに』制作チームは、ひとりでも多くの子どもたちにこの絵本を届けるために、2つの方法を実践しています。
ひとつは、寄付本プロジェクト。昨年の7月に絵本『ちよにやちよに』を出版後、半年あまりですでに2,500冊を超える寄付本のご支援をいただきました。

そして現在は、全国の小中学校、高校、そして大学図書館と公共図書館に、この本を贈るためのご寄付を募っています。
もうひとつの方法は、昨年末の普及版の発売です。たくさんの子どもたちへのプレゼントとしておまとめ買いができるよう、既刊本【定価1,650円】の1/3の価格【定価550円】を実現しました。

普及版はソフトカバーのつくりですが、絵本の内容はもちろん、その美しさと品格は既刊本と変わりありません。これから迎える卒業、そして入学のシーズンに、最適なプレゼントとなるでしょう。
入学式や卒業式で、国歌『君が代』を斉唱する学校は少なくありません。ところが残念ながら、教育の現場で「歌わせる」「歌わせられる」といった否定的なイメージを持っている人も多いようです。。
国歌『君が代』が愛の歌であり、世界中の人々の幸せを願う歌だと知ることができたなら、先生も生徒たちも誇りをもって歌えることでしょう。

「かんてんぱぱ」伊那食品工業の塚越寛さんが推薦する絵本――『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』
新しい年が明けましたが、新型コロナウイルス蔓延による経済の停滞は続いています。
いま、行くべき道に迷いをもつ経営者のみなさまも多いことでしょう。
コロナ騒動以前から、これまでの価値観では企業が立ち行かなくなっている、と感じられる方もいらっしゃるはずです。
経営において、これから何を目指していけばいいのか――。
「かんてんぱぱ」で知られる伊那食品工業の最高顧問、塚越寛さんは、その道筋のひとつとして「人と社会の幸せ」を掲げています。
塚越寛さんはこのたび、文屋より発売中の絵本『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』[白駒妃登美(しらこま ひとみ)著]をご推薦くださいました。

国歌『君が代』の起源は、平安時代に生きたある人物が愛する人に寄せた和歌のラブレターでした。
多くの人が、『君が代』の「君」とは、天皇陛下のことだと思っていることでしょう。しかし、1100年以上前に詠(よ)まれたこの和歌のなかで、「君」は一番大切な人のことを表現しています。
そのたったひとりの長寿と幸せを願う歌が、国歌『君が代』の本歌でした。その願いは、どれほど続くものであったのでしょうか。

「ちよにやちよに」――千年も、幾千年も。
「さざれいしの いわおとなりて こけのむすまで」――小さな石が、大きな岩に成長し、その上にたくさんの苔が生えるようになるまで、ずっとずっと。
果てしなく続く「愛の歌」として歌い継がれ、ついには国歌となった『君が代』は、他の多くの国歌のように自国の繁栄を歌うものではありません。
大自然のありように学び、すべての人やものごとを利他の愛であたたかく包みこむ地球賛歌なのです。

近年、私たちを取り巻く環境はVUCA(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性の頭文字)という言葉に象徴されています。
経営という側面でいえば、「いかに生産性を上げるか」「コストを下げるか」のような軸では、ものごとが判断できなくなってしまったのです。
いま、経営者としていかに生きるか、いかに会社をつくっていくのか。他人が決めた評価軸ではなく、自分自身が強く信じ続けられるものを見つけなければなりません。
絵本『ちよにやちよに』を開いたならば、そこで描かれる世界のなかで、人生と経営の真髄に触れることができるでしょう。
独自の経営理念で伊那食品工業を60年以上にわたって導き、ビジネス界で確固たる評価と実績をもつ塚越寛さんが絵本に寄せてくださったのは、この推薦文です。

「経営の真髄は、社員の幸せの最大化にあります。
本歌に込められた千代に八千代にとの祈りのような「利他の愛」を、
社員ひとりひとりに対して抱くことができたなら、
きっと新しい経営の世界が開けることでしょう。
100年企業、200年企業を目指す貴方にオススメいたします。」
塚越寛さんは、経営において売上や利益の向上は手段であり、「幸せになること」こそが目的であると断言しています。
これこそが、塚越さんが信じ続けてきたものです。そして60年以上にわたってぶれずに伊那食品工業を導き、「かんてんぱぱ」ブランドによって日本中にファンをもつ会社を築き上げました。
昨年12月、絵本『ちよにやちよに』の著者である白駒妃登美さんと対談した塚越寛さんは、絵本で描かれる真心に触れ、ご自身の経営との共通点を見出されました。
年輪のように末広がりに永続する企業を目指す塚越寛さんは、そのことを「苔むす会社でありたい」と表現しています。

国歌『君が代』の一節にもある「こけのむすまで」。経営者のみなさまにとって、「苔むす会社」、100年企業、200年企業とはどのようなものなのか。絵本『ちよにやちよに』をとおして、考えてみませんか。
文屋は昨年12月に、絵本『ちよにやちよに』の【普及版】(定価550円)を発売いたしました。

【普及版】は、既刊本(定価1,650円)の約1/3のお値段でお求めいただけます。10冊以上をご購入くださる場合、冊数の10%分(10冊なら1冊、100冊なら10冊)を上乗せする大盛り特典もございます。
社員全員への配布もおすすめです。新しい年に新たな方向性を見出したいとお考えの経営者のみなさま、ぜひご検討ください。

ニューノーマル時代の経営に、利他の心を――オンライン通信講座「塚越寛さんに学ぶ年輪経営の極意」④
新型コロナウイルス感染症の問題が続き、生活のあらゆる場でニューノーマル(新たな生活様式)が求められています。
ニューノーマル時代の経営者には、新たな常識のなかでいかに組織を維持、向上させていくかという課題が投げかけられています。
このとき多くの場合、その方法にばかり目が向きがちです。しかし、この時代を生き抜く経営者がまず意識すべきことは、「なぜ」「何のために」をしっかりと根底にもつことのように思えます。
この確固たる信念を「経営の神髄は、社員の幸せの最大化」という言葉で表しているのが、「かんてんぱぱ」で知られる伊那食品工業の最高顧問、塚越寛さんです。

文屋では、塚越寛さんが唱える「年輪経営」を学ぶオンラインセミナーを配信中です。

経営において、塚越寛さんが社員の幸せのために意識していることのひとつは、「反対の立場で考える」ということです。
例に挙げられるのが、社員旅行。伊那食品工業では、国内、海外と隔年で社員旅行を実施しており、社員たちは毎年とても楽しみにしています。
それもそのはず、文字通り「社員のために」企画されているのですから。
費用負担や旅先での自由度など、「みんなが楽しめるためには」ということを会社側がとことん追求し、さまざまな工夫がなされています。
言うは易く行うは難し。予算の問題だけでなく、旅先でまで上下関係にしばられたくないと社員たちに拒まれ、いま多くの企業では社員旅行を実施していません。
経営者である塚越寛さんが「反対の立場」になりきること、「自分が社員だったら」と考える力がいかに優れているかを物語っています。
こうして築かれた伊那食品工業の社風において、社員たちは「上下関係の意識はあまりない」と語ります。役職はあくまで役割に過ぎず、自由に意見を言い合うことの妨げにはならないと感じているのです。
このオンラインセミナーでは、人とホスピタリティ研究所の高野登さんが、文屋の木下豊とともに塚越寛さんのインタビュー映像を読み解きます。

上下関係にしばられず、社員たちが自律的に考えることができる伊那食品工業では「社員のエネルギーと創造性が良い感じに発散されている」と高野さんは語ります。
ニューノーマル時代に求められる価値観は、これまでの延長線にはありません。伊那食品工業では「かんてんぱぱ」シリーズをはじめ、社員たちが自由な発想でつくり出す毎年のラインナップが、市場に新たな価値を生みだしているのです。
商品の研究開発における創造力の発揮には、相手の立場になって「自分ごと」として考える姿勢が大事だと高野登さんは語ります。
ザ・リッツ・カールトンホテルの元日本支社長としての経験から、高野さんは相手の利を追求する「ホスピタリティ」の重要性を説いています。
「ホスピタリティとは、相手の心に寄り添って、相手の立場で考えて、その人にとって何がベストで幸せかを考えるのが原点。驚くのは、訪れるたびに伊那食品工業のホスピタリティ・レベルが上がっていることです。」(高野登さん)
ホスピタリティは、利他の心ともいえるでしょう。塚越寛さんがみずからがその姿勢を貫いてきたことで、その心が会社全体に浸透しているのです。

塚越寛さんは、文屋より発売中の絵本『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』を推薦してくださっています。

国歌『君が代』の起源は、愛する人に送ったラブレターでした。無償の愛という国歌『君が代』の本来の意味を伝える絵本『ちよにやちよに』のストーリーは、まさに利他の心に満ちています。
塚越さんは、国歌『君が代』の「こけのむすまで」を引用し、自社を「苔むす会社でありたい」と語っています。永続企業を目指しているということです。

利他の心というと、どこか綺麗ごと、偽善的で、それで会社経営がうまくいくのかと懐疑的になる人もいるでしょう。
しかし伊那食品工業は、社会情勢に左右されずに、60年以上も成長を続けてきた企業です。利他の心を根底にもち、塚越寛さんは「苔むす会社」となること、企業を永続させることに取り組んでいるのです。

「どう生きるか」に向き合い、経営者として天命を知る――オンライン通信講座「塚越寛さんに学ぶ年輪経営の極意」⑤
オミクロン株の大流行によって、新型コロナウイルスの感染者数が過去最大数を記録しています。
コロナ禍の2年、私たちは「どう働くか」、ひいては「どう生きるか」ということを、深く考えさせられました。
ここまで働くこと、生きることを取り巻く環境が一変すると、いま「ないもの」にばかり目が向いてしまいます。しかし、いま「あるもの」の尊さに気づき、感謝することができれば、人の幸せはゆるぎないものになるはずです。
「かんてんぱぱ」で知られる伊那食品工業の最高顧問、塚越寛さんは、若い経営者であったころから、そのことを悟っていました。そして塚越さんに導かれた伊那食品工業は、「人と社会の幸せ」を事業目的とし、他に類を見ない輝きを持つ会社へと成長したのです。

文屋では、塚越寛さんが唱える「年輪経営」を学ぶオンラインセミナーを配信中です。

塚越寛さんは高校在学中に肺結核を患い、3年間もの闘病生活を送りました。
「働けるということがどんなに幸せか」、そしてそれ以前に、「太陽の下を健康で歩けることがどんなに幸せか」と、私は思いました。普通の人は、そんなことは何も思わないでしょう。(塚越寛さん)

若くして健康を失い、「どう生きるか」に向き合った塚越さんは、広い角度からものごと見て、判断する視座を持つようになります。
このセミナーでは、「人とホスピタリティ研究所」の高野登さんが塚越寛さんのインタビュー映像を読み解きます。

自分の人生全体を見たときの視座をどう定めるか。起きている現象は同じでも、そこから何を受け取るかは百人百様。貧困、闘病によって、人生投げやりになってもおかしくありません。そのとき何を考えていたか。それをいま、塚越さんは伊那食品工業で具現化されています。(高野登さん)
生きるということは、「生かされている」ということ――。何より健康であるというだけでも感謝すべきという視座が、若いころから塚越さんの心の根底にあります。
やがて塚越さんは、21歳という若さで伊那食品工業の「社長代行」に任命されます。「働くこと」の尊さを誰より知る塚越さんは、経営者という与えられた仕事を天職として、懸命に取り組みました。

伊那食品工業の本社敷地内につくられた、広大な「かんてんぱぱガーデン」。この場所を歩くとき、高野登さんはその心地よさのなかに、お客様、社員たち、そして何より働けることへの塚越さんの感謝の気持ちが感じられると話します。
若い人たちのなかには、「自分には合わない」「もっと向いている仕事があるのでは」と悩む人も多いでしょう。塚越さんは「与えられたこと仕事をまっとうすることが天職」「とことんやらずに決めてはいけない」と自身の考えを語ります。

「天職」とはいったい何なのでしょうか。
塚越寛さんの語りに応え、高野さんは話します。
命がどこに宿るのか、「宿命」は選べません。その命が成長するプロセスで、どこかに運ばれていくのが「運命」。そこで、その命をどう使うのか。この「使命」感は、塚越さんのように本気になって命を使った人にしか見えてこないでしょう。そこまでやってはじめて、天が「これがお前のやることだ」と送ってくれるメッセージが「天命」。受け取った天命こそが、天職なのです。そして、天が「いい人生だった」と寿いでくれるのが「寿命」。塚越さんはきっと、そのことを感覚的にお持ちだと思います。(高野登さん)
「人と社会の幸せ」を追求するという天命に、塚越さんは生きているのです。
塚越寛さんは、文屋より発売中の絵本『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』を推薦くださっています。

国歌『君が代』の起源は、愛する人の長寿と幸せを願うラブレターでした。この世のすべての命を慈しむ心が、この絵本のなかに描かれています。
