文屋

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2022年11月24日

ブラックフライデーをどう生かす?―マーケティング3.0時代の戦略は「顧客志向」から「人間志向」へ

文屋はいま、オンラインセミナー【高野登さんと学ぶ「わたしの人生を変えたホスピタリティライフのすすめ」】を配信中。このブログでは、講座の内容を抜粋して編集したコラムをお届けします。

11月第4週の木曜日、今日はアメリカでいう「感謝祭」。その翌日にあたる「ブラックフライデー」は、年末商戦の開始日です。日本でも最近、小売業界などでよく目にする言葉になりました。

ブラックフライデーの語源は別にあるものの、セールなどの売上で「黒字になる」という意味づけが一般的なようです。「ホワイトデー」「母の日」など、周期的な話題性をもつマーケティング戦略は、世の中に次々とあふれてきています。

コロナ禍で止まっていた消費者の動きが少しずつ復活してきたいま、マーケティングをテーマに、少し思考をめぐらせてみましょう。

マーケティングのあり方、あるべき姿は、時代の流れをへて確実に変化してきました。

マーケティング1.0は、戦後から平成はじめくらいまで。大量生産で大量消費、とにかくつくれば売れるという「製品志向」の時代です。いまでは、はるか昔の話となりました。

次の時代は、マーケティング2.0。「顧客志向」と表現できる、お客さまが売り手を吟味する時代に。ただつくるだけでなく顧客のニーズを考えなければ、商品やサービスは売れなくなってしまいました。

いまも、マーケティング2.0の時代は続いています。でも、世の中には「その先」のマーケティングのあり方を見据える人々が出てきました。それがマーケティング3.0の「人間志向」です。

「人は何に喜びを感じるのか」「何に感動するのか」「どこに幸福を感じるのか」――。「顧客」というカテゴリ―ではなく、一人ひとりの「人間」を相手に、マーケティングを考える新しい時代です。売り手は顧客情報としてニーズを吸収するのではなく、想像力をつかって主体的に新しい価値を創り上げ、お客さまに「あなたから買いたい」と言っていただける関係性を築きます。

本セミナーの講師である高野登さんは、こうした変遷は、時代の流れのなかで見えてくるひとつの現象だと話します。

ホテル業界に長く従事した高野さんが、アメリカでキャリアをスタートしたばかりのころ、立地重視のホテルがどんどん数を増やしていくのを目の当たりにしました。車社会のアメリカでは、「ここにホテルを建てれば部屋は埋まる」ということは明白でした。これが、マーケティング1.0の「製品志向」の時代です。

やがて飽和状態を迎えると、ホテルは立地だけではお客さまには足を運んでもらえなくなります。もっとニーズを追求し、ロビーや客室、アメニティなどを洗練していくことで、一大帝国を築くホテルも出てきます。時代はマーケティング2.0、「顧客志向」へと移りました。

そしていまも「顧客志向」に留まっているホテルが大半であり、過酷な競争にしのぎを削っています。

ところが高野さんが勤め上げたザ・リッツ・カールトン・ホテルは、こうした競合のなかにはいません。なぜなら、簡単に得られる市場調査には頼らず、お客さま一人ひとりの価値観や人生に寄り添い、そのたったひとりの喜び、幸せのために、ホテルの時間と空間を創り上げるからです。

他のホテルと比較されるべくもない付加価値の提供、それがサービスを超えたリッツ・カールトンの「ホスピタリティ」。まさに、マーケティング3.0の「人間志向」を体現するものです。

売り手が人間として、お客さまという人間にどう向き合うか。そこで生まれる想像力を創造力に変えられるかどうかが、「顧客志向」と「人間志向」の分かれ目です。

明日からはじまる年末商戦、あなたは「顧客志向」で臨みますか。それとも、「人間志向」ですか。

このセミナーの講師、「人とホスピタリティ研究所」の高野登さんは、ザ・リッツ・カールトン・ホテルの元日本支社長。同ホテルで学んだ「おもてなし」の心、これをブランド化した「ホスピタリティ」の感性を軸に、みなさまの人生やビジネスの新設計を伴走します。

オンライン講座は、1回60分前後の講義を、映像と音声で月2回(全12回)、学習期間 6か月間で学びます。この期間に、あなたの言葉、思考、そして行動は、驚くほど洗練されていきます。みなさまのご参加を、ぜひお待ちしております。


【末広がりの年輪経営プロジェクト】
ビジネス・オンラインスクール 高野登さんと学ぶ「わたしの人生を変えたホスピタリティライフのすすめ」

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12月1日、2日に、高野登さんを特任講師としてお迎えする「年輪経営伊那セミナー」が「かんてんぱぱ」伊那食品工業で開催されます。ぜひご参加ください。(残席わずか!)

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2022年11月17日

コロナ禍でも成長を続ける企業とは?―「両利きの経営」を成功させる、知識との向き合い方

文屋はいま、オンラインセミナー【高野登さんと学ぶ「わたしの人生を変えたホスピタリティライフのすすめ」】を配信中。このブログでは、講座の内容を抜粋して編集したコラムをお届けします。

新型コロナウイルスの蔓延は、第八波を迎えています。

最初に新型コロナの存在が明らかになってから、まもなく3年。私たちは、本当に多くの変化を経験してきました。

そしてビジネスに目を向けてみれば、どの企業も変わらざるをえない状況のなかで、成長を続ける企業とそうでない企業があるように思えます。

どのような企業が成長し続けられるのでしょう。

ひとつの視点として、近年よく耳にする「両利きの経営」という考え方があります。経営において既存事業を守りつつ、新規事業の開拓をいかに追求できるかを問うものです。

この背景にあるのは、「知の深化」と「知の探索」。いまある商品やサービスを改善し、発展させていく一方で、将来を見据えた新しい商品やサービスを模索していくということですが、ある意味では対立する方向性ともいえるでしょう。

企業のリーダーたちには、経営資源を分配し、両者のバランスをとっていくという難しい判断が迫られます。でも少しスタンスを変えれば、これらは相反するものではありません。

それは、知識にたいしてどう向き合うかにかかっています。受け身になるのか、それとも能動的になるのかということです。

世の中が順調に動き、経済が健全に成長していたころは、いまある商品やサービスをどうやってうまく売ればいいか――つまり「HOW」を考えていればじゅうぶんでした。

お客さまがいて、そのニーズも明確であれば、マーケティング情報通の人は成功できます。それは知識をそのまま受け入れて、利用していくということです。

ところが世の中のニーズは多様化し、さらにコロナがあり得ない変化を起こしてしまいました。もうこれまでのやり方は通用しません。そんなとき、当たり前のように受け入れていたことにあえて意識を向けてみる人がいます。

これまで自分たちの商品やサービスを購入してくれるお客さまとは、そもそもどういう人だったのか――「WHO」。そして、そのお客さまは自分たちのいったい何を評価してくれていたのか――「WHAT」。どこかにあるHOWを探すのではなく、見ていなかったWHOやWHATに向き合い、際限なく掘り下げていくのです。

それは、マーケティング情報をそのまま受け入れるのではなく、自分の意志を持って問い直すということ。知識にたいして能動的に働きかけ、より深い視点からその価値を見出すことにほかなりません。

こう考えれば、「両利きの経営」が議論する「知の深化」と「知の探索」は一本の線上にあることがわかります。結局はどちらも、WHOやWHATを、どこまで根強く問い続けられるかということでしかないからです。

長野県にある伊那食品工業は、「両利きの経営」の好例です。

少数精鋭の寒天メーカーであった伊那食品工業は、寒天の性質を何十年もかけてとことん掘り下げ、和菓子の原料という限られた用途を広げていきました。食物繊維を豊富に含むという特性を生かし、健康食品を開発して、次々と新しい製品を生み出していったのです。

そして伊那食品工業の探求は、ここにとどまりません。世の中のニーズにとことん向き合い、さらに寒天の可能性を追求し続けます。

より低い温度で解ける寒天、固まらない寒天など、さらに異なる視点から寒天の性質を掘り下げていきました。その過程で会社のファンはどんどん増え、寒天由来の医薬品や化粧品、外食産業にまで事業は広がっていったのです。

「両利きの経営」は、単に組織の体制やしくみを変えるだけでは実現できません。会社のなかに、いまある知識に挑戦する飽くなき探求の文化を根づかせることが必要です。

あなたはいま、知識にどう向き合っていますか。

このセミナーの講師、「人とホスピタリティ研究所」の高野登さんは、ザ・リッツ・カールトン・ホテルの元日本支社長。同ホテルで学んだ「おもてなし」の心、これをブランド化した「ホスピタリティ」の感性を軸に、みなさまの人生やビジネスの新設計を伴走します。

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2022年11月10日

「丁寧な説明」の本質は?―ホスピタリティで築く、SDGs時代の社会・経済的価値

文屋はいま、オンラインセミナー【高野登さんと学ぶ「わたしの人生を変えたホスピタリティライフのすすめ」】を配信中。このブログでは、講座の内容を抜粋して編集したコラムをお届けします。

年末が近づき、2022年を振り返る機会が増えてきます。

毎年、その年の世相を反映する新語・流行語大賞も、その一つです。年末に大賞が発表されますが、今年の新語・流行語のノミネート語のなかに「丁寧な説明」という言葉を見つけました。

昨年の内閣発足時の会見で、岸田文雄首相は「丁寧な説明」と繰り返し、国民と向き合う姿勢を表明。その後、マスコミは良くも悪くもこの言葉で岸田氏を評価しています。

「丁寧な説明」とは、いったいどのような説明なのでしょうか。

言葉の丁寧さは、本質ではないでしょう。「丁寧な説明」は、相手の理解や協力を得られるように配慮し、わかりやすく話すこと、といえそうです。むしろ聴き手が判断することであるため、批判の対象にもなるのかもしれません。

政治の話はさておき、何かを説明しようとするとき最初に考えるべきことは、話す内容や話し方より、聴き手との関係性であるように思えます。話す自分は相手にとってどんな存在なのかを自覚しなければ、内容や方法にこだわっても共感は得られないからです。

昨今では、SDGs(持続可能な開発のための目標)ということが、繰り返し叫ばれています。

まさに私たちは、関係性のなかに生きているということ。SDGs時代を生きる一人ひとりが、地球という社会の一員としてどうあるべきか。それを前提に発信し、理解や協力を得ることは、今後あらゆる立場の人にも求められるでしょう。

ここで、ある自動車学校をご紹介します。

愛知県安城市にあるたった一つの自動車学校を経営する企業は、2019年に社名を「株式会社安城自動車学校」から「株式会社はちどり」へと変更しました。

この名前は、「ハチドリのひとしずく」という物語に由来するそうです。

森が火事になってしまったとき、一滴ずつ水を運ぶハチドリの姿がありました。森から逃げた動物たちは何もせず、「そんなことして何になるのだ」と笑います。でもハチドリは、「私は、私にできることをしているだけ」と答えました。

このハチドリの想いこそ、自分たちが世の中に提供したい価値。こう考えて社名変更した同社は、「日本で一番事故のないまちづくり」というビジョンを掲げています。

免許取得をゴールとせず、車の運転にともなう責任をより意識化するという課題に取り組むこと。そのために自動車学校を起点としながらも、企業向けの安全運転研修など、多方面に事業展開を進めています。

自分、もしくは自社が提供できる価値を、周囲とのかかわりを軸に追求すれば、聴き手の理解や協力を得られる「丁寧な説明」が成り立ちます。最初は小さな努力でも、発信し、行動することで関係性が発展し、やがては大きな力になる可能性があるのです。

利他の精神で社会、経済的価値を築いていくこうしたブランドづくりはいま、「ホスピタリティ」というキーワードで理解できます。

ホスピタリティといえば、サービス業における接客・接遇の場面でよく使われる言葉です。日本語にも「おもてなし」という言葉がありますが、いずれにしてもそこには関係性という軸があります。

いつ、どんな相手にも同じように提供し、対価をいただくのがサービスであるならば、目の前のかかわりを軸に一人ひとりが想像力を駆使し、対価を超える価値を生みだすのがホスピタリティです。

経済ニュースには取り上げられなくとも、「ホスピタリティ――おもてなし」の考え方で社会的・経済的な価値を追求する「株式会社はちどり」のような企業努力は、いつか世の中を大きく変えていくはずです。

こうした企業が増え、いつか年末の流行語に「ホスピタリティ」が取り上げられる日がくることを、心から願っています。

このセミナーの講師、「人とホスピタリティ研究所」の高野登さんは、ザ・リッツ・カールトン・ホテルの元日本支社長。同ホテルで学んだ「おもてなし」の心、これをブランド化した「ホスピタリティ」の感性を軸に、みなさまの人生やビジネスの新設計を伴走します。

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2022年11月4日

あなたは、どんな言葉を使う?―個性を生かし、独自の強みを際立たせる表現法の磨き方

文屋はいま、オンラインセミナー【高野登さんと学ぶ「わたしの人生を変えたホスピタリティライフのすすめ」】を配信中。このブログでは、講座の内容を抜粋して編集したコラムをお届けします。

コロナ禍を経て、これまでの常識が大きく変わってきています。

新たな可能性が広がることは同時に、既存のあり方の踏襲では通じなくなるということでもあります。

アフターコロナの世の中では、人も会社もそれぞれに個性を生かし、独自の強みを際立たせていくことがより求められるでしょう。そのためには、あらゆる場面で「これまでどおり」の対応を変え、新しいやり方を模索していかなければなりません。

ところが、思った以上に慣性とはやっかいなもの。習慣的にやってきたことを変えることはそう簡単ではないのです。

では、何から始めていけばいいのでしょうか。今回は、言葉というところに注目してみます。

みなさんは普段、どんな言葉を使っていますか。口癖やよく使う言い回しなどを自己観察してみると、表現の仕方が思った以上に自分自身に暗示をかけていることに気づきます。

「忙しい」「面倒くさい」「大変」・・・。たとえばこんな言葉を頻繁に使うと、実際にその状況をつくり上げてしまいます。というより、そもそもこうした状況はかなり主観的なものです。

言葉の使い方は、自分自身のマインドセットを反映しています。マインドセットとは、思考の置き方のこと。身のまわりの状況だけでなく自分自身のことも、あるマインドセットによって発する言葉がつくりあげているのです。

習慣的に使っている言葉が、自分自身を縛っている――。それならば、もっと言葉を上手く操ってみたいという気持ちになりませんか。

たとえば、ネガティブな言葉をポジティブな言葉に変えてみること。いつも使っている言葉を、別の言葉で表現してみること。それだけでものごとを多面的に見ることができ、視野はどんどん広がっていきます。

新たな視点や視座をもつことができれば、それまでは当たり前と思っていた自分自身のことも、個性や強みとして発見できるかもしれません。

言葉は、語る相手との関係性も形づくります。何かを伝えようとするとき、どんな言葉を選び、どんなタイミングで伝えるのか。いま目の前にいる人には、どうしたら上手く伝わるのか。ベストな表現法は、すべて場に依存します。

良い関係性をつくって発展させていくためには、伝わる言葉の運用能力を磨いていくことが必要です。ただしこれは、単に多くの表現を学べばいいということとは異なります。

ベストな表現法が場に依存するかぎり、借りた言葉をただ真似てもうまくいきません。相手がどんな人物で、何を求めているのかをしっかりと観察すること。自分が伝えたいことより、相手が聞きたいことを考えることのほうが先です。

ここで力を発揮するのが、好奇心や探求心。語りかける相手に興味を持ち、知りたいと思う気持ちで接していけば、おのずと想像力が膨らんでいきます。相手に対する興味は言葉に表れ、関係性の発展に大きく貢献します。

世の中にはコロナ禍に関わらず、日々の経験を学びや成長の糧として、良い変化を起こしている人がたくさんいます。そしてビジネスが人と人との関係性の営みである以上、働く人の良い変化は会社の継続的な発展にも繋がっていきます。

成長を続ける人や会社に共通することのひとつは、発信力に長けているということ。自分にたいしても、相手にたいしても、言葉の使い方がとても上手です。

あなたの周りにも、きっとそういう人や会社が存在するはず。最後にそういう人や会社をみつけるヒントをお伝えしましょう。

「あの〇〇さん」「あの〇〇社」・・。他にはない特性を持つ人や会社が語られるとき、「あの」とつけられることが多いのです。

悪い意味で使われることもあるので見極めが必要ですが、「あの」とつけて語られる人や会社には、独自の個性や強みを見出すことができるでしょう。

あなたも(良い意味で)「あの〇〇さん」と言われるために、言葉を使いこなしてみませんか。

このセミナーの講師、「人とホスピタリティ研究所」の高野登さんは、ザ・リッツ・カールトン・ホテルの元日本支社長。同ホテルで学んだ「おもてなし」の心、これをブランド化した「ホスピタリティ」の感性を軸に、みなさまの人生やビジネスの新設計を伴走します。

オンライン講座は、1回60分前後の講義を、映像と音声で月2回(全12回)、学習期間 6か月間で学びます。この期間に、あなたの言葉、思考、そして行動は、驚くほど洗練されていきます。みなさまのご参加を、ぜひお待ちしております。


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2022年10月27日

人生もビジネスもマラソン化?―「ギブ&シェア」で考える新たなブランディング戦略

文屋はいま、オンラインセミナー【高野登さんと学ぶ「わたしの人生を変えたホスピタリティライフのすすめ」】を配信中。このブログでは、講座の内容を抜粋して編集したコラムをお届けします。

人生は100年、そして社会は超高齢化といわれるいま、一定年齢まで懸命に働いて老後はゆっくりするという人生設計は難しくなりつつあります。

私たちの働き方、生き方は、確実に短距離走からマラソンにシフトしています。

では、ビジネスの視点ではどうでしょう。

情報があふれる現代社会では、流行は目まぐるしく変化します。市場調査で一定層に受け入れられる商品やサービスを見極め、短期的に売りぬいても、長期継続はできないビジネスモデルでしょう。

人生においてもビジネスにおいても、目の前に見える短距離走のゴールではなく、はるか彼方の終点を目指すマラソンのプロセスを見据えていく必要があります。

それは、価値にたいする意識転換でもあります。価値を周期的に移り変わるものととらえるのではなく、長期的に育てていくということ。これは、新しい時代を生きる私たちのブランディング戦略といえるでしょう。

この難しい課題に取り組むためには、「ギブ&テイク」という考え方を問い直す必要があります。

「ギブ&テイク」とは、ある価値を提供するからには、相応の価値を受け取ることができると考えること。この考え方の背景には、じつは人生やビジネスが価値の交換によって成り立っているという前提があります。

たとえば「ブランド品」という言葉を聞いたとき、商品そのものの価値を感じる人もいる一方で、「高値がつくもの」にように考えている人も少なくないでしょう。

そして価値を交換するものと考えるとき、そこには多かれ少なかれ、損得勘定が生まれます。少しでも得をしたい、損をしたくないと。ところが損得によって価値を決めることは、価値は使い捨てにすることにつながっていきます。

損得とは異なる次元で価値を人々と共有し、長期的に育てていくこと。これからの時代、私たちは「ギブ&シェア」を考えるべきではないでしょうか。

それはすぐに見返りを求めるのではなく、時間をかけて信用や信頼を築くことで生み出される価値。流行によって消え去ることはありません。

このような価値は、一定の条件下で行われる市場調査などで見極められないものです。人々にとって真に価値があるものとは何かを考え抜き、そこに自分の信念を持てるかどうかが大事な要素だからです。

さらに、どうしたら人々に共有してもらえるのか。この価値を長い時間かけて育てていくためには、工夫を重ねていく根強い努力が求められます。

「ギブ&シェア」を考えるとき、ブランドとは特定の商品に付随するものではなく、こうしたビジネスにたいする信用や信頼を表すもの。ブランディング戦略とは、そのための企業努力です。

ブランディング戦略を成功させている一つの会社をご紹介します。

トヨタ自動車をはじめ、日本の多くの企業が「お手本」とする長野県の伊那食品工業は、社是を「いい会社をつくりましょう」と定め、「人と社会の幸せ」を経営の目的としています。

伊那食品工業は数値目標によって社員を先導するのではなく、会社の目的を社員たちと共有し、事業展開や商品開発の意思決定をしています。

伊那食品工業の経営の軸にある考え方は、「経営の目的は幸せをつくることであり、利益を生むことはそのための手段に過ぎない」ということ。ここに、「ギブ&シェア」のブランディング戦略のヒントがたくさんあります。

一人ひとりの社員が働くことに充実すること。末広がりに良くなっていく会社の未来像。そして、長期的な価値をつくりあげる経営の実践。長い時間の流れを意識しながら、価値を提供し、共有されるプロセスが大切にされているのです。

マラソンの長い道のりを走り抜く人生、そしてビジネスの戦略に、あなたも「ギブ&シェア」を取り入れてみませんか。

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2022年10月20日

価値をつくるとは?―ザ・リッツ・カールトン・ホテルに学ぶホスピタリティの生み出し方

文屋はいま、オンラインセミナー【高野登さんと学ぶ「わたしの人生を変えたホスピタリティライフのすすめ」】を配信中。このブログでは、講座の内容を抜粋して編集したコラムをお届けします。

価値を創造する――。最近ビジネスの世界ではよく耳にする言葉ですが、なぜか少し想像しにくいように思えます。

たとえば、商品の価値を調べるために、市場調査というものがあります。これは、若い女性や中高年のサラリーマンなど、対象者を特定して受け入られる価値を見極めるもの。その結果から商品がつくられ、売り上げによってさらにその価値が判断されます。

実はここに、価値とはその商品に備わっているものという前提があることにお気づきでしょうか。私たちが価値を「つくる」ことを想像しにくいのは、価値はもともと「ある」ものと考えているからです。

価値創造のプロセスは、まずこの前提を問い直すところからスタートします。

では、価値はどうやって「つくる」ことができるのでしょうか。

市場調査では見極められない価値を見出すためには、大勢の人をひとくくりにして考えるのではなく、一人ひとりがそれぞれ別々に生きている人間ととらえることが必要です。

この考え方を社員全員が共有し、「ホスピタリティ」という価値を築いてブランド力を高めたのが、ザ・リッツ・カールトン・ホテルです。

リッツ・カールトンのホスピタリティとは、一人ひとりのお客様の状況、心のあり方にまで目を向け、どうしたらそこに感動を生まれるのかを考える社員たちの感性のあり方です。

どんな相手にも一律の価値を提供するサービスとは異なり、ホスピタリティは「いまだけ、ここだけ、あなただけ」の価値をつくります。いまこの瞬間、お客さまに向き合う社員たちの想像力によって、生み出されるものです。

こんなストーリーがあります。

リッツ・カールトン大阪に宿泊したあるお客さまから、大事な書類を忘れてしまったと連絡がありました。書類を郵送することはよくあるサービスですが、この書類はその日に使う大事な書類。それを知ったスタッフは迷わず新幹線で東京駅に向かい、そのお客さまに書類を届けたのです。

この決断は、現場のスタッフに20万円までの決裁権を与えているマネジメントの仕組みによっても支えられています。組織との信頼関係の基盤の上で、社員の想像力は新しい価値に繋がっていきます。

価値創造を実現する社員たちは、理屈より感情を大切にします。スタッフ間で互いに起こる感情を共有し、お客さまとの間に起こる感情に敏感になること。そこで感性を磨き合い、「こんな仕事ができたら楽しい」「こんなホテルになったら面白い」という想像力がどんどん育っていきます。

その結果、生まれてくる価値は、「当たり前」をくつがえすもの。リッツ・カールトンでは、お客様がプールに落としたコンタクトレンズをいくつも探し当てたといいます。社員たちの意識にあるのは対価を求めるサービスではなく、感動を生むホスピタリティだということがよくわかります。

価値は、ごく一部のセンスある人にしかつくれないようなものではありません。ごく普通の感性を持つ人たちが、利他の精神を育て、自分の価値観を高めていくことで、他にはない価値のつくり手になることができるのです。

価値創造とは、幸せをつくること。あなたは周りの人たちと一緒に、どんな幸せをつくりたいですか。

このセミナーの講師、「人とホスピタリティ研究所」の高野登さんは、ザ・リッツ・カールトン・ホテルの元日本支社長。同ホテルで学んだ「おもてなし」の心、これをブランド化した「ホスピタリティ」の感性を軸に、みなさまの人生やビジネスの新設計を伴走します。

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2022年10月13日

知識は万能?アフターコロナを生き抜く戦略「問う力」~持続可能な組織を目指して

文屋はいま、オンラインセミナー【高野登さんと学ぶ「わたしの人生を変えたホスピタリティライフのすすめ」】を配信中。このブログでは、講座の内容を抜粋して編集したコラムをお届けします。

人生もビジネスも、知識を持っている人が成功する。そう考えたことはありませんか。

私たちはこれまでの学校教育で、ずっと知識を試され続けてきました。授業で知識を学び、理解した知識をテストで答える。このインプットとアウトプットを繰り返し、より多くの知識を得た人が成績優秀者となって、学校や社会で活躍できる人材になると信じてきました。

いま情報化は加速し、さまざまな知識が世の中にあふれています。そして私たちの周りには、たとえば「成功の秘訣」「幸せになるための方法」など、たくさんの“ノウハウ”があります。

誰もがたやすく知識が得られる社会となったわけですが、成功者は増えているでしょうか。

あふれる知識のなかでますます混乱し、出口のない迷路をさまよってしまう。そんな経験は、誰にもあるはずです。知識は増えるほど、未知の領域が増えていくのです。

そして知識があふれ、知識にアクセスできる人が増えれば、知識そのものの価値は下がっていきます。

では、どうすればいいのか。こう考えてみてはどうでしょう。知識のなかに答えを探すのではなく、知識から問いを立ててみる、と。

たとえば、いまある商品やサービスをもっと売りたいとき、「どうやったら売れるか」と考えることは、答え探しです。

その一方で、いまあるものを疑問視するのが、問いを立てることです。「そもそもこの商品は何のためにつくったのか」、「なぜ私たちはこのサービスを提供したいのか」、「お客様はどうしてこの商品でなければいけないのか」・・・。

こうした問いを立てた瞬間に、私たちの知識への向き合い方は大きく変わります。知識にたいして受け身ではなく、能動的になるからです。

既知のものを変えていくことは、答え探しではなく、問いを立てることによって実現します。

「言うは易し、行うは難し」―――。とくに私たち日本人は、問いを立てることがとても苦手です。学校教育で求められてきたのは、早く正しい答えを出すことだったからです。

「彼女は呑み込みが早い」。「彼は一を聞いたら十を知る」。これらは間違えなく、褒め言葉でした。

いまはどうでしょう。とくに昨今のコロナ禍では、知識を蓄積しても何も解決せず、さまざまな情報に振り回され、混乱はより大きくなっています。

すぐに見つかる答えを探す力ではなく、状況に敏感になり、問いを立て続けること。いまこそ、こうした力が必要なのではないでしょうか。

コロナ禍でも成長を続ける人や企業には、ある特徴があります。それは、情報を収集し、処理するだけではなく、情報を編集する力があるということです。

この編集する力の原点には、問題発見能力、つまり、問う力があるのです。

いまある知識のなかに答えを求めず、「そもそも」「なぜ」「どうして」を問うことで新しい視点や視座を見つけること。この想像と創造をとおして、いまはまだない、新しい価値が生まれます。

アフターコロナを生き抜く戦略は、まさにここにあるはずです。

既存の知識に頼らず、新しい視点で情報を編集することで、未来の価値を創り上げる組織。こうした組織は、すぐに答えを出しません。リーダーが夢やビジョンを語り、メンバーは子どものような好奇心で仲間と対話を続け、問いを立てることを楽しみます。

そして目指すのは、目の前の売上や利益ではなく、持続可能な組織です。既存の知識のなかから短期的な解決策を探すのではなく、問題を発見し、長期的に問い続けることで、知識をつなげていきます。

自分はいま、既存の知識にとらわれているかもしれない。もしいま、あなたにこうした気づきがあったなら、いったん「答え探し」をやめてみませんか。そして「そもそも」を問う、新たな戦略に挑戦することをおすすめします。

このセミナーの講師、「人とホスピタリティ研究所」の高野登さんは、ザ・リッツ・カールトン・ホテルの元日本支社長。同ホテルで学んだ「おもてなし」の心、これをブランド化した「ホスピタリティ」の感性を軸に、みなさまの人生やビジネスの新設計を伴走します。

オンライン講座は、1回60分前後の講義を、映像と音声で月2回(全12回)、学習期間 6か月間で学びます。この期間に、あなたの言葉、思考、そして行動は、驚くほど洗練されていきます。みなさまのご参加を、ぜひお待ちしております。

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2022年10月6日

「ホスピタリティ」で人生とビジネスを成功に導く14の力――オンライン通信講座【高野登さんと学ぶ「わたしの人生を変えたホスピタリティライフのすすめ」】⑫

10月に入り、過ごしやすい秋の気候となりました。何かにじっくり取り組みはじめるには、とてもいい季節です。

文屋では、みなさまの人生やビジネスの新設計を伴走するオンラインセミナーを配信しています。ここ数ヶ月にわたり、このブログでは【高野登さんと学ぶ「わたしの人生を変えたホスピタリティライフのすすめ」】をご紹介してきました。

1回60分前後の講義を、映像と音声で月2回(全12回)、学習期間 6か月間で学ぶこの講座。この期間に、あなたの言葉、思考、そして行動は、驚くほど洗練されていきます。

今回は、最終講義の内容をご紹介します。漠然ながらも何かをはじめ、何かを変えたいとお考えのみなさまに、ぜひお読みいただきたいと思います。

このセミナーの講師は、ザ・リッツ・カールトン・ホテルの元日本支社長である高野登さん「おもてなし」の心をブランド化し、ホスピタリティという新しい価値を築くことで、リッツ・カールトンをいまある地位に押し上げた立役者です。

講義をとおし、まず高野さんの語り口調のなかに、磨きあげられた「おもてなし」の感性を感じることができるでしょう。そして語られるホスピタリティのあり方は、ホテル以外のビジネスにも価値を生み、また一人ひとりの生き方、働き方を変えるものです。

高野さんがホスピタリティの価値を確信する背景には、日本と東洋の精神文化にたいする独自の研究があります。なかでも、江戸時代の商人たちが自分たちのあり方を律する「江戸しぐさ」には、ホスピタリティ、おもてなしに通じる思想がたくさんあるといいます。

「江戸しぐさ」の思想の根底にあるのは、ビジネスが人間と人間の重層的なやりとりであるということ。これは、高野さんにとってホスピタリティの師ともいえる、リッツ・カールトンの創始者、ホルスト・シュルツィ氏が繰り返し語っていたことでした。

「一期一会」――いまこの瞬間の出会いこそがもっとも真剣な場である、ということがその良い例です。「江戸しぐさ」の本質にある共生の哲学は、まさにホスピタリティそのもの。自分と同じように他人を大切に思うことによって、ビジネスや人生のなかに持続可能な価値をつくりだすヒントがたくさんあります。

高野さんがこの講座の最後におしえてくれるのは、気持ちよい人間関係をつくることによって、人生やビジネスを成功に導く14の力です。

①笑顔の力――いまある自分と向き合うことで、時、相手、状況に合った笑顔の力を実感できるでしょう。
 
②記憶の力――「あなたのことを覚えています」と伝えることで、その場には思った以上の価値が生まれます。
 
③観察の力――自分のあり方、働き方を一気に変えるのは、これまで見ていなかったことに目を向ける意識です。
 
④推理の力――観察を生かした推理は、安心感と信頼感を形づくります。
 
⑤理解の力――まずは頭のなかでわかること。さらに、魂レベルで納得できれば、より深い自覚につながります。
 
⑥脱力の力――正しいか正しくないかという判断にたいして、美しいか美しくないかという感性。心の力を上手に抜くことで、いまある苦しみのとらえ方が変わります。
 
⑦応用の力――まずは基本のスキルを身に付けること。型があってはじめて、その型を生かしながら、やがて型を外れた創造的な働き方ができるようになります。
 
⑧共有の力――仲間と一緒に力を発揮できるチームや組織をつくるのは、やはりリーダーです。
 
⑨評価の力――強い組織は、どんなフィードバックも感謝とともに受けとることができます。
 
⑩本質の力――本心が言い合える関係性のなかに、仕事の本質を見抜く力が生まれます。
 
⑪主張の力――謙虚さも過ぎれば傲慢。誰もが時として「打って出る」ことができるためには、信頼関係が不可欠です。
 
⑫視点の力――自分の視点や視座への気づきは、自分を変える第一歩です。
 
⑬初心の力――慣れと上達の違いは、後者にはゴールがないこと。つねに慣れない環境に、身を置く工夫をしてみましょう。
 
⑭愛着の力――自分が提供する価値を信じている人が語る言葉、姿勢にこそ、人を惹きつける力があるのです。

あなたはいま、どの力を持っていますか。そして、どの力を磨きたいですか。そのことが明確になったなら、このセミナーに参加する準備は万端です。

この秋から高野登さんの伴走を受けて、新たな時代を生き抜く力を手に入れてみませんか。みなさまのご参加を、心よりお待ちしています。

【末広がりの年輪経営プロジェクト】
ビジネス・オンラインスクール 高野登さんと学ぶ「わたしの人生を変えたホスピタリティライフのすすめ」

https://www.e-denen.net/cms_bunyaza_school_02.php

2022年9月29日

自分(自社)を変える、思考転換のプロセス――オンライン通信講座【高野登さんと学ぶ「わたしの人生を変えたホスピタリティライフのすすめ」】⑪

人生やビジネスにおいて何かを変えたい、とお考えのみなさまに、文屋はオンラインセミナー【高野登さんと学ぶ「わたしの人生を変えたホスピタリティライフのすすめ」】を配信しています。

この講座では、講師である高野登さんの代名詞ともいえる「ホスピタリティ」を軸に、みなさまが人生やビジネスを再設計していくうえでのヒントをたくさんお伝えしています。

お客さまに寄り添い、マニュアルどおりのサービスとはまったく異なる感動を生むホスピタリティの感性は、高野さんがかつて日本支社長を務めたザ・リッツ・カールトン・ホテルで学び、体得したものです。

簡単に答えに飛びつくのではなく、とことん問い続ける――。他には決して真似できない価値をつくるためのホスピタリティの実践には、とても根気が必要です。でも高野さんの言葉は、結果ではなくこのプロセスにこそ、自分を変える大きな力があると確信させてくれます。

高野さんはこのセミナーで、自分(自社)を変えていくためのプロセスをさまざまな角度から提案してくれます。

今回は少し、その枠組みや方法をご紹介してみたいと思います。

まずは、他にはない自分だけの価値を見つけ出すための「スイートスポット」の発見です。

他の人から求められているもの、自分がやりたいこと、そして得意なこと。この3つがそろっているものが、自分の人生や仕事を最適の領域へと導いてくれます。

もちろん、すべてバランスよく選択できることは少ないかもしれません。そして、このスイートスポットにたどりつく道筋も、誰もが同じではないでしょう。

「やりたい仕事ではないけどやっているうちに、いつの間にか得意になっていた」。「求められていることに応えていたら、やりがいが見えてきた」。「やりたいことにこだわって工夫をすることで、少しずつ求められるようになってきた」。さまざまなケースが考えられます。

大切なのは、その場その場でこの3つの重なりを意識し、自分のなかで納得できる部分を少しずつ増やしていくということです。

これはビジネスでも同様です。メンバーの能力やモチベーション、そして協力体制のどこに強みがあるのかを考えながら、スイートスポットを探すプロセスのなかに、その企業にしか生み出せない価値が見出されます。

こうした新たな方向性を見つけていくためには、これまでの思考を転換する必要があります。

このブログでもここ数回、マインドセット<思考の置き方>の問い直しについてお伝えしてきました。今回は、より具体的にこのマインドセットを変える方法をご紹介します。

マインドセットとは、いま自分の目の前で起こっていることをどう解釈するかということ。対処の難しい問題に出合ったとき、それを面倒だと思うのか、そこに意味を見出すのか。それはどんなマインドセットを持つかによって、大きく変わります。

ピンチをチャンスととらえるように、マインドセットを変えることは、難しそうに思えますが、じつはシンプルです。「変える」と決めるのです。

そして決めたら、時間の使い方、会う人、居場所を変えてみます。自分を変えたいのに変えられない人がいたら、できることから始めてみてはいかがでしょう。多くの場合、人は周囲の環境や人間関係によって形づくられています。

これまで当たり前になっていたこの3つを意識して変えたとき、まずは使う言葉が変わるといいます。そして少し時間をかけて習慣が変わり、そして行動が変わります。気づいたときには、マインドセットが変わっているのです。

では、会社にはマインドセットがあるのでしょうか。これは、企業文化と置き換えることができます。リーダーが変えると決めて、「当たり前」を問い直し、時間をかけて取り組んでいきます。

高野さんは企業文化を変えるために求められるリーダーの資質として、創造的で野心的であることを挙げます。社内にイノベーションを起こし、新たな価値をつくるためには、みずから学ぶ組織づくりが必要です。

では、こうしたリーダーシップのあり方とはどのようなものなのか。ここからはぜひ、セミナーでお楽しみください。

今回は、具体的な枠組みや方法を中心にお伝えしました。もし、みなさまにひとつでも気になるものがあったなら、ぜひご一緒に深掘りしていきましょう。

【末広がりの年輪経営プロジェクト】
ビジネス・オンラインスクール 高野登さんと学ぶ「わたしの人生を変えたホスピタリティライフのすすめ」

https://www.e-denen.net/cms_bunyaza_school_02.php

2022年9月22日

職場に「心理的安全性」を生み出す、リーダーのあり方――オンライン通信講座【高野登さんと学ぶ「わたしの人生を変えたホスピタリティライフのすすめ」】⑩

最近、ビジネスや人間関係をスムーズにするために有効な感覚として、「心理的安全性」という言葉をよく耳にします。

職場をはじめとする人との関係性のなかで、「本音を話したら相手に受け入れられない」という不安は、誰もが感じたことがあるでしょう。心理的安全性とは、こうした不安が少ない状態で、安心して発言や指摘ができるという個々の感覚のことを意味します。

心理的安全性のある場では、参加者のやる気が引き出されたり、創造的なアイデアが生まれたりする可能性が高まります。

では、どうしたらこのような場がつくれるのでしょうか。

文屋より配信中の【高野登さんと学ぶ「わたしの人生を変えたホスピタリティライフのすすめ」】をとおして、ご一緒に考えてみましょう。

このセミナーの講師は、「人とホスピタリティ研究所」の高野登さんお客様に寄り添い、サービスを超える「おもてなし」の感性で新たな価値をつくるホスピタリティによって、ビジネスや人間関係に向き合う新たな方法を伝えてくれます。

高野さんは今回、長野県に本社を置く伊那食品工業の最高顧問、塚越寛さんとのご縁から、心理的に安心で安全な職場とは何かを理解したことを語っています。

高野さんと十数年のご縁がある伊那食品工業は、「人と社会の幸せ」を経営目的とする、真の「おもてなし」企業。塚越寛さんは、トヨタをはじめとする多くの経営者からも尊敬されています。

経営のトップが何十年経っても変わらずに、一貫したメッセージを送り続けていること。そして職場のリーダーたちの言葉と行動が、ぶれずに一致していること。こうしたことが安心と安全を生み出すことを、伊那食品工業であらためて実感しました。もし自分の職場がそうでなかったとしたら、リーダーとして何が欠けているのかを自問自答するといいと思います。(高野登さん、セミナー第10講より)

では、リーダーとして自分に何を問えばいいのか――。高野さんは、これまでのセミナーで触れてきた大切なことを、今回あらためて問いかけてくれます。

まず、「自分の人生を動機づけるものは何か」ということ。社会のなかで生きる私たちの欲求を高めるものは、学び、責任ある行動をとおして他人に貢献し、自分が承認されることにほかなりません。

そしてこの動機は、「得たもの」ではなく「与えたもの」によって成立します。リーダーとして、あなたは周りの人たちに何を与えてきたのか。そのことによって、チームや組織のなかにどんな人間関係ができ、メンバーたちはリーダーの存在をどう感じているのか。率直に向き合うことで、これまでとは違う自分のあり方が見えてきます。

もうひとつは、「自分のマインドセットとなどのようなものか」ということ。マインドセットは思考の置き方であり、同じ状況にも違う解釈を生み出します。

たとえば、「失敗」から学べばそれは成功になり、「問題」は現状とのギャップをきちんと認識することで、成長の糧になります。誰よりもまずリーダーが自分のマインドセットを意識し、思考を転換することができれば、メンバーにたいする言葉も行動も大きく変わってくるはずです。

人間がひとりでできることは、限られています。とくにいま、環境が複雑で価値観も多様化している世の中では、さまざまな個性をもつ人々が協働しなければ、未来を創る新しい価値を生み出すことはできません。

そのためにはまず、リーダーが日々、自分の言葉や行動に敏感になることが大切です。そしてそのことは、自分の人生を導くリーダーとして、誰にとっても価値があることです。

協働を促進し、創造性につなげる「心理的安全性」を生み出すために、いま一人ひとりに何ができるのか。より深い思考で、ご一緒に考えてみませんか。

このセミナーの後半では、高野登さんがみなさまからの質問に答える時間があります。

・失敗を恐れて行動が遅れてしまう思考パターンを変えるためには、どうすればいいか。
・リーダーと社員の間で「安心・安全な職場」の認識にズレがある場合はどうするか。


具体的に役立つコツが満載の答えにも、ぜひご期待ください。


【末広がりの年輪経営プロジェクト】
ビジネス・オンラインスクール 高野登さんと学ぶ「わたしの人生を変えたホスピタリティライフのすすめ」

https://www.e-denen.net/cms_bunyaza_school_02.php

伊那食品工業の経営に学ぶこちらの講座も、ぜひおすすめです。
ビジネス・オンラインスクール「塚越寛さんに学ぶ年輪経営の極意」

https://www.e-denen.net/cms_bunyaza_school_01.php

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