文屋

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2022年10月27日

人生もビジネスもマラソン化?―「ギブ&シェア」で考える新たなブランディング戦略

文屋はいま、オンラインセミナー【高野登さんと学ぶ「わたしの人生を変えたホスピタリティライフのすすめ」】を配信中。このブログでは、講座の内容を抜粋して編集したコラムをお届けします。

人生は100年、そして社会は超高齢化といわれるいま、一定年齢まで懸命に働いて老後はゆっくりするという人生設計は難しくなりつつあります。

私たちの働き方、生き方は、確実に短距離走からマラソンにシフトしています。

では、ビジネスの視点ではどうでしょう。

情報があふれる現代社会では、流行は目まぐるしく変化します。市場調査で一定層に受け入れられる商品やサービスを見極め、短期的に売りぬいても、長期継続はできないビジネスモデルでしょう。

人生においてもビジネスにおいても、目の前に見える短距離走のゴールではなく、はるか彼方の終点を目指すマラソンのプロセスを見据えていく必要があります。

それは、価値にたいする意識転換でもあります。価値を周期的に移り変わるものととらえるのではなく、長期的に育てていくということ。これは、新しい時代を生きる私たちのブランディング戦略といえるでしょう。

この難しい課題に取り組むためには、「ギブ&テイク」という考え方を問い直す必要があります。

「ギブ&テイク」とは、ある価値を提供するからには、相応の価値を受け取ることができると考えること。この考え方の背景には、じつは人生やビジネスが価値の交換によって成り立っているという前提があります。

たとえば「ブランド品」という言葉を聞いたとき、商品そのものの価値を感じる人もいる一方で、「高値がつくもの」にように考えている人も少なくないでしょう。

そして価値を交換するものと考えるとき、そこには多かれ少なかれ、損得勘定が生まれます。少しでも得をしたい、損をしたくないと。ところが損得によって価値を決めることは、価値は使い捨てにすることにつながっていきます。

損得とは異なる次元で価値を人々と共有し、長期的に育てていくこと。これからの時代、私たちは「ギブ&シェア」を考えるべきではないでしょうか。

それはすぐに見返りを求めるのではなく、時間をかけて信用や信頼を築くことで生み出される価値。流行によって消え去ることはありません。

このような価値は、一定の条件下で行われる市場調査などで見極められないものです。人々にとって真に価値があるものとは何かを考え抜き、そこに自分の信念を持てるかどうかが大事な要素だからです。

さらに、どうしたら人々に共有してもらえるのか。この価値を長い時間かけて育てていくためには、工夫を重ねていく根強い努力が求められます。

「ギブ&シェア」を考えるとき、ブランドとは特定の商品に付随するものではなく、こうしたビジネスにたいする信用や信頼を表すもの。ブランディング戦略とは、そのための企業努力です。

ブランディング戦略を成功させている一つの会社をご紹介します。

トヨタ自動車をはじめ、日本の多くの企業が「お手本」とする長野県の伊那食品工業は、社是を「いい会社をつくりましょう」と定め、「人と社会の幸せ」を経営の目的としています。

伊那食品工業は数値目標によって社員を先導するのではなく、会社の目的を社員たちと共有し、事業展開や商品開発の意思決定をしています。

伊那食品工業の経営の軸にある考え方は、「経営の目的は幸せをつくることであり、利益を生むことはそのための手段に過ぎない」ということ。ここに、「ギブ&シェア」のブランディング戦略のヒントがたくさんあります。

一人ひとりの社員が働くことに充実すること。末広がりに良くなっていく会社の未来像。そして、長期的な価値をつくりあげる経営の実践。長い時間の流れを意識しながら、価値を提供し、共有されるプロセスが大切にされているのです。

マラソンの長い道のりを走り抜く人生、そしてビジネスの戦略に、あなたも「ギブ&シェア」を取り入れてみませんか。

このセミナーの講師、「人とホスピタリティ研究所」の高野登さんは、ザ・リッツ・カールトン・ホテルの元日本支社長。同ホテルで学んだ「おもてなし」の心、これをブランド化した「ホスピタリティ」の感性を軸に、みなさまの人生やビジネスの新設計を伴走します。

オンライン講座は、1回60分前後の講義を、映像と音声で月2回(全12回)、学習期間 6か月間で学びます。この期間に、あなたの言葉、思考、そして行動は、驚くほど洗練されていきます。みなさまのご参加を、ぜひお待ちしております。

【末広がりの年輪経営プロジェクト】
ビジネス・オンラインスクール 高野登さんと学ぶ「わたしの人生を変えたホスピタリティライフのすすめ」

https://www.e-denen.net/cms_bunyaza_school_02.php

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