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2022年6月16日

経営者として問い直す、働く権利、そして義務とは――オンライン通信講座「塚越寛さんに学ぶ年輪経営の極意」㉑

今週末は、父の日です。父の日は「働いている父親をねぎらう日」というイメージがありますね。

でも近年、この「働く」の意味は多様化しています。

働く母親が増え、また家事も仕事と考えられるようになっています。会社員だけでなくフリーランス、地域活動やボランティアなど、働き方、年代や収入を問わず、人や社会と繋がる行動がすべて「働く」となりつつあります。

諸説あるものの、「はたらく」の語源は「傍(はた)を楽にする」といわれています。あなたの会社では、社員たちは「働く」意味をどうとらえていますか。

ひょっとすると、いま会社員として働くということは、本来あるべき姿からもっとも遠い「働く」になっているかもしれません。

文屋より配信中のオンラインセミナー「塚越寛さんに学ぶ年輪経営の極意」をとおして、ご一緒に考えてみましょう。

「かんてんぱぱ」で知られる伊那食品工業は、最高顧問である塚越寛さんの独自の経営哲学で、60年以上も成長を続ける会社です。

社員の幸せをもっとも優先すべき経営目的と掲げている同社には、労働組合がありません。経営者である塚越さんは、堂々と「私が労働組合の委員長です」と語ります。

憲法27条を読むと、「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負う」とあります。(中略)私は社員たちに、「社員としての義務があるんだよ」と言っています。「権利もあるんだよ。社員の権利は私が一生懸命守る。だからあなたたちは、義務を果たしてね」と。(塚越寛さん)

塚越さんにとって労働者の権利は、社員が主張する以前に経営者が守るべきもの。労働組合が交渉の場であるならば、両者が日常的な対話をとおして納得していれば、その場は必要ありません。

では、権利が守られている伊那食品工業の「社員としての義務」とは、いったい何でしょうか。

このセミナーでは、みずからも年輪経営を実践する文屋の木下豊が、「人とホスピタリティ研究所」の高野登さんとともに、塚越寛さんの言葉を読み解きます。

塚越さんと長いご縁を持つ木下は、伊那食品工業で働く社員の義務とは、「会社のために働く」とは違うところにあると考えています。

義務っていう言葉を聞いて思い出すのが、「ノブリス・オブリージュ」(仏語:noblesse oblige)。哲学者の田坂広志さんによれば、「高貴さは(義務を)強制する」を意味します。一般的に財産、権力、社会的地位の保持には、義務が伴うことを指します。貴族という概念がなくなったいまでは、「義務を自覚する人の高貴さ」ともとらえられます。仕事や働くことに使命感を持つことが高貴である、ということではないでしょうか。(木下豊)

「会社のために」ではなく、みずからの使命感によって社会に貢献すること。「働く」のあるべき姿は高貴さ、つまり自分自身に誇りを持てることに他なりません。

自分らしく働き、社会の発展に貢献すること。社会のなかで生きる自分の使命を追求することこそが働く義務であり、その場を提供するのが会社である。これが塚越さんの経営観であり、会社の成長は社員の職業人生を豊かにするため、と考えているのです。

ここまで徹底した利他主義の経営を貫いてきたからこそ、伊那食品工業はこれまでどんな経済ショックが起こっても揺らぐことなく、着実に成長を続けてきました。

日本中のトップリーダーたちから尊敬される一方で、労働組合すらない伊那食品工業に特殊性を感じ、自分たちには真似できないとも思われることも少なくありません。しかし、高野さんはこう話します。

これは、トップリーダーたちが「特殊な会社」と思いたいだけです。「できない」というのは、リーダーがコミットする覚悟がないということ。自分は変わらず、周りに変わってほしい、勝手にいい会社になってほしい、と。塚越さんは、「いまこそ経営者として、自分自身のやってきたことを見つめ直してみないか」というメッセージを送っているのだと思います。(高野登さん)

働く権利、そして義務を、あなたはどうお考えでしょうか。

「かんてんぱぱ」伊那食品工業から学び、あなたの会社のあり方を問い直すために、一歩踏み出してみませんか。

【末広がりの年輪経営プロジェクト】
ビジネス・オンラインスクール「塚越寛さんに学ぶ年輪経営の極意」

https://www.e-denen.net/cms_bunyaza_school_01.php

7月下旬開催、現地で学ぶ「年輪経営伊那セミナー」の残席はわずかです。初夏の「かんてんぱぱガーデン」にぜひお越しください。

https://www.e-denen.net/cms_bunyaza_28.php

「本歌に込められた千代に八千代にとの祈りのような『利他の愛』を、社員ひとりひとりに対して抱くことができたなら、きっと新しい経営の世界が開けることでしょう」。

塚越寛さんが推薦する絵本『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』のご購入は、こちらからどうぞ。

文屋サイト https://www.e-denen.net/cms_kifubon.php
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