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2022年2月24日

競争優位を超え、社会「全体」最適を目指す塚越イズムとは――オンライン通信講座「塚越寛さんに学ぶ年輪経営の極意」⑨

梅が開花しています。梅の次は桜と、美しい花景色が連なる春がやってきます。

春は、新年度の始まり。会社では新入社員を迎え、年度替わりにあらためて自社の方向性を見直す機会も多くなります。

新年度に、経営者として何を意識すべきか――。文屋のオンラインセミナーをとおして考えてみませんか。

「かんてんぱぱ」で知られる伊那食品工業の最高顧問、塚越寛さんの「年輪経営」を学ぶ通信講座をご紹介します。

「新年度には、新しい戦略を」

こうお考えの経営者の方も多いでしょう。利益が出にくい状況なら、何かを変えたい時期です。

製品・サービスの売上実績やコスト構造を分析し、見えている問題に手を入れ、個々の打ち手を見直すかもしれません。

ところが、ここで意思決定に苦慮することも多いはず。なぜなら、本当の問題はたいてい見えないところにあるからです。

そのため近年では、戦略やビジネスモデルを個々の要素ではなく、その背景にある関係性や繋がりによって考えることが浸透しつつあります。

伊那食品工業の敷地内には、地元の人々や観光客が自由に訪れることができる「かんてんぱぱガーデン」があります。このガーデンの経営について、塚越寛さんは語ります。

そば屋さんを含めてレストランが三軒ありますが、パートさんよりも正社員が多いので儲かりません。ただ、この部門で儲からなくても、来られたお客様がみんな「よかった」と思ってくだされば、今度はうちの製品を買ってくださるわけです。おかげさまで、「かんてんぱぱガーデン」全体のバランスはとれています。(塚越寛さん)

伊那食品工業では、会社経営の目的を「人と社会の幸せ」と明言しています。この目的をしっかりと共有し、業務に反映する強い使命感をもった正社員たちの創意工夫には、大きな価値があります。

たとえ部分的には見えずとも、全体として会社に利益をもたらすのです。

 

全体のバランスを見た意思決定によって成功している企業は、最近では少なくないかもしれません。

でも、伊那食品工業はさらに「その先」にある会社です。というのも、塚越寛さんは経営者としてこの「全体」を、「会社全体」ではなく「社会全体」と考えているからです。

たとえば塚越さんは、パイの決まっている既存分野において、急成長は戒めるべきと考えています。技術革新や画期的な発明は別ですが、一社が急激に売上を伸ばせば他社の売上を奪います。

ゆっくり成長することで他社にも準備の時間を与えられれば、みんなが創意工夫して幸せになれるはずと考えているのです。

さらに塚越さんは、「自社の経費は他社の売上」とも話します。社会全体の利益を考えるならば、「経費を減らす」必要はないと投げかけます。

社会という究極の「全体」。その幸せを経営の目的とする伊那食品工業の意思決定は、ひとつひとつの方法としてはむしろ、逆の選択をしているようにすら見えるかもしれません。

既存の経営手法の先の先をいく、塚越イズム。こうした考えに触れることは、私たちが「あたりまえ」と考えていることの背景に目を向け、いまとはまったく異なる方法を見出すきっかけをくれるはずです。

この講座で塚越イズムをみなさまの理解につなげるナビゲーターのひとり、文屋の木下豊は、塚越寛さんの考える経費とは幸福費であると話します。

人件費や福利厚生費は自社の社員の幸せのため、そして、その他の経費は関係する企業の社員の幸せのためにある、と。一般に減らすべきと考えられている経費とは、会社にかかわるすべての人たちの幸せにつながるお金だということです。

文屋は昨年、絵本『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』を発売いたしました。

 

この絵本は、国歌『君が代』にたいする私たちの解釈を大きく変えるものです。利他の心で未来をつくる日本人の使命を、やさしい言葉で伝えています。

「みんなの幸せ」を考えるための絵本です。

3月10日(木)午後、伊那食品工業の本社セミナー室にて、『ちよにやちよに』出版記念ビジネスセミナーが行われます。(オンライン同時開催)絵本の著者である白駒妃登美(しらこまひとみ)さんと、塚越寛さんの対談が予定されています。

https://www.e-denen.net/cms_bunyaza_30.php

経営者ひとりひとりが創意工夫し、競争優位を超えた社会「全体」最適をいかに実現するか。ご一緒に考えてくださるみなさまの参加を、心よりお待ちしております。

この春、みなさまに新たな発見がありますように。

【末広がりの年輪経営プロジェクト】
ビジネス・オンラインスクール「塚越寛さんに学ぶ年輪経営の極意」

https://www.e-denen.net/cms_bunyaza_school_01.php


塚越寛さんが「働くすべての人に読んでほしい」と推薦くださる絵本『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』もぜひご覧ください。

文屋サイト https://www.e-denen.net/cms_kifubon.php
Amazon https://amzn.to/2UYJJBs

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